台詞は英語ですが いつもながら 録音を聞き耳から覚えるを日夜繰り返し
ステッピングで身体に入れるを併用し 撮影に望みます
舞台の台詞の場合は
劇場最後席のお客様へ届ける思いで 大きな声と大きな身体表現が必要ですが
映画の際は カメラ マイクが俳優の演技を捕らえますから
日常サイズの演技となります
よく何もしないのが宜しい と言われますように
余計な事は考えず 出来る限り普通に振舞います
それでも 演技ですから 身体の丹田辺りに 「私は演じる」意志/will
役の「私は之を言いたい」意思/Will は集中いたします
台本上の言葉はその必然から発生しておりますから
俳優はその必然性を身体で受け止め 生きた台詞を発生します
頭で考え抜いた必然 イメージを思い描いた必然では
生きた台詞にはならないのです
正確には 俳優の意思と言うより 台詞が俳優の 感情 思い 或いは魂を喚起し
身体の丹田辺りに命を育み 生きた台詞となって俳優に語らせる 様に思えます
シュタイナーは人間のセンターを 心臓の辺り/Feeling と言いますが おそらく
日常生活する人間の事でありましょう
パフォーマーの中心は丹田でなければなりません
疑似三次元空間場でミッションを追行する為には
確固たる意思/WILL は不可欠なのです
クラシックバレエを踊る際には 心臓の辺りが中心の様に感じたりも致しましたが
或る日 アクターズセンターロンドンのワークショップでご一緒したダンサーの方は
日本武術における 丹田を鍛える技を覚えて以来
踊りが安定してきたと仰っておりました
さて これからまた録音を聞き ステッピングをし 明日の撮影に備えましょう
とたのしい演劇の日々 に感謝致します
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