2016年10月30日
カサンドラ症候群に関すること〜ひとりで悩んでいませんか?
家庭や子供の問題は自分のせいじゃありません
昔から、良妻賢母、内助の功、あげまん・・・
女性は夫を支え、家庭を守り、子供を一人前に育てること。
それができるのが妻として母として当たり前、結婚した女性はそうでなきゃいけませんでした。
女性の生き方は多様化してきましたが、日本人女性はそうあるべきという考えは変わりませんね。
今回、離婚を決意したことで、その固定観念を私も痛いほど思い知らされました。
離婚っていう選択をした女性に対する世間の目は冷たいです。
「夫を支えられないなんて、あなたがちゃんとしなきゃダメよ。」
「どうして、こじれるようなことになるの?わけわかんない?」
「結婚する時わからなかったの?旦那さんのその性格?」
そういう事を簡単に口にされ、ダメなのは私という言い方をされました。
もう誰にもわかって貰わなくていい、これは一人で耐えなきゃならないことなんだと思いました。
ましてや、借金、浮気など誰もが分かりやすい理由なら、気持ちを汲んでくれる人もいます。
日々の生活の中でいくつもの違和感やすれ違いが重なったことが原因なら、努力が足りないと思われてしまうのがおち。
急に同情する余地なしといった冷たい態度に変わる人もいて、また傷つけられるのです。
アスペルガーの人との関わりは、関わった当人にしかわからない苦労があります。
「そんな事いうのって、うちの旦那も同じよ」
「男の人ってそんなもんじゃない?」
何かを身近な人に相談するたびに相手の反応はこうでした。
だから・・・
「こういう風に考える自分が悪いんだ」
「私の心が狭いんだ」
と自分を責めることになり、誰に相談してもムダという考えに行きつき、どんどん孤独になっていきます。
他人には、その違和感は伝わりませんから。
カサンドラ症候群はそんなことの積み重ねで陥っていくんです。
とても孤独感を味わいながらの生活です。
心の共有ができないのは、アスペルガーの旦那だけではなく、身近な人にまで及ぶことになります。
先日、ご紹介したカサンドラ症候群。
またまた簡単に説明しますと・・・
カサンドラ症候群。またはカサンドラ情動剥奪障害(じょうどうはくだつしょうがい)とも言います。
アスペルガー症候群の夫を持つ妻が陥る身体的、精神的な病。
アスペルガー症候群の症状を持つ人は男性が多いため、主に妻である女性が陥る症状です。
妻以外にも、母親、姉妹、場合によっては職場の同僚や上司のその症状が出てしまうこともあります。
夫婦の場合は、一番の理解者であるはずの夫と、精神的に支え合う関係を築けないことに悩むことになるのです。
時には、子供にも影響し子供がうつ状態になることも。
アスペルガー症候群にも、様々な症状があるため、世間的には問題のないいい旦那さんに見えることが多く、妻の訴えが周りに理解されにくく、追い込まれていくケースが多いのが特徴です。
同じ悩みを抱えている人たちが大勢います
私自身、15年の結婚生活の中で、子供が生まれたり、転勤になったり、家を購入したりの、人生の大きな出来事の度に、旦那の発する言葉や行動に違和感を大きなっていきました。
離婚を決意し別居するきっかけになった長男の訴えが無かったとしたら・・・
私が我慢すれば何とかなると決意した6年前。
その時と変わらず、自分の本音をすてて我慢を続けていたかもしれません。
今思うと、子供の心まで病んでしまった状況は、遅かれ早かれどこかの時期で起こることだったように思います。
あの6年前に離婚を決心していたら、子供の心が病むことはなかったかも・・・。
後悔しても仕方ありませんが、別居して初めて冷静に考えることができたことです。
私自身、日々の暮らしに疲れ果てていて冷静に考えることが出来ず。
今頃になって私がカサンドラ症候群の症状があることに気が付いたんですから。
渦中にいる人は、精一杯すぎて、辛すぎて気づきにくいんです。
また、気付いても周りから理解されず、孤独感が増していくという二重の苦痛を味わうことにもなるのです。
カサンドラ症候群に悩む人々の経験談
もしかして・・・私はカサンドラ症候群では?と思った時に救いを求めるように見たサイトです。
私ももしかして・・・と思う人には是非見てほしいです。
そして、自分の娘や姉妹や友人が悩んでいる人がいたら、理解する参考にしてほしいんです。
カサンドラ症候群の人は、理解者を求めています。
以下、いずれもNHKハートネットサイトより
結婚して10年、子供が産まれて5年、夫の度重なる不可解行動に悩んできました。
外では第一印象の良い夫の為、カウンセラーの方からは「外でのストレス社会で働いているご主人には、家庭での食事と睡眠時間、五感を刺激するための自由な時間が必要です」と言われただけ…。
ただでさえ、休日は自由に時間を使い、好きな時に寝て、家族を振り回しているのに、改善には妻である私の努力が足りないと言われただけの印象でした。
私は、夫からのたっての希望で働きに出ているので、外で働いているのは私も同じです。
夫はそのカウンセリング内容には大満足でしたが、私はその夜に涙が止まらず過呼吸になりました。
息子が「小学校で叩かれて嫌な思いをした。」と私に打ち明けてきた。
夫は横から「ださっ。」
傷ついた子どもに言う言葉?
子どもを守るべき父親の言葉?
いつも困った時に感じる。。どうしようも無い夫との溝。
支えが無くて辛い。
私が嫌だと言うことをニヤニヤしながらしつこく繰り返してくる主人。抵抗しているうちに逆鱗に触れ、その後は1ヶ月以上無視される。それをかれこれ何度繰り返してきたのでしょう。
その度に「私に心がなくなってしまえばどれだけ楽なのか」と考えてきました。
娘が生まれて、節目を大切にしたい私の気持ちをことごとく踏みにじり、育児家事には一切協力せず、自分のしたいことだけをする主人との生活にほとほと疲れきっています。
まだ小さい娘も主人の影響なのかどれだけ真剣に話しても全く伝わっている様子がなく、この子までもアスペルガーなのでは…と日々悩んでいます。
新婚当時から姑のいじめにも、守ってもらった事が、一度も有りませんでした。長男が、中学時に不登校、私への暴力(警察を呼んだ)その状態が6年間続いた。夫は、解決する処か私が、悪いからだ。と、言って無関心。
私はアスペルガーの旦那さんとの生活をはじめて、13年目になります。息子に発達障害があることがわかり、手のかかる息子よりも、何よりも、旦那さんとの付き合い方が、一番難解で大変です。
私の場合は下の子が生まれることで、旦那さんがキャパオーバーしてしまい、その様子が普通ではない。と感じ、八方塞がりになってしまった私が、女性相談に電話をしたことがきっかけで、旦那さんにも発達障害があることにやっと繋がりました。
どれも、そんな人いるよねという男性の行動です。
実際、私の旦那の言動も、どれもこれもにあてはまりました。
だから、ただの愚痴としか受け取ってもらえないのがつらいところです。
このサイトで語られた体験談のようなことを、身近な女性が訴えてきたら真剣に聞いてやって欲しいと切に願います。
私も、聞いてくれる身近な人が1人でもいればよかったのにと思います。
夫婦で解決策を見つけることが出来るのなら・・・
自分の辛さや自己喪失感が夫のアスペルガーな言動からだと確信できたなら・・・
夫婦ともに病院に受診するのがいいようです。
アスペルガーの男性の特徴として、自分には一切悪いところはないと思っている人が多いので、本人を病院に連れて行くのも大変かもしれません。
でも、もしかしたら人知れず職場の人間関係がうまくいかない、空気が読めなくて周囲に失笑されるなど、自分で違和感を感じている男性も多いのです。
妻側の受診をいい機会ととらえ、自分の生きづらさを知りたいと積極的な場合もあります。
お互いがお互いを必要な大事な存在であるなら、説得してでも一緒に受診したほうが、お互いの状態がわかり精神的な歩み寄りのきっかけになることもあるんです。
我が家の場合は、旦那自身もアスペルガーであるかもしれないと感じており、かかりつけの心療内科で相談をしたことがありました。
その時は、医者が全く取り合ってくれず、息子を精神異常者扱いしたとして義父の怒りをかっただけの結果で終わりました。
客観的に息子を見ていない義父は、全ての原因は私にあり、息子を支えられない私が悪いと決めつけました。
異常者扱いするのは言語道断で、結果、旦那との関係は悪化することになりました。
口達者な義父に逆らうすべがない旦那は、洗脳されるかのようにますます父への依存度を高めていったのです。
私たちには、修復を不可能にするほどの外からの要因(義実家)がありました。
夫婦でやり直す方法を見つけ出したい人は、お互いに負っている身体的・精神的な痛みを理解し合う道を選ぶべきです。
それができそうにもなく、また子供にまで暴言や暴力が及ぶ我が家のケースのような場合は、離れる決断もありだと思います。
別居前の一年ほどは、私自身精神状態が極限である自覚がありました。
自傷行為を踏みとどまれたのは、子供たちの親としての責任だけでした。
義父の存在がなかったら・・・
おかしな言動でトラブルを起こす旦那に、またか!と思いながらも、文句をいいながらも、夫婦を全う出来ていたかもしれません。
子供への影響
そして、子供がいる場合にはもう一つの問題があります。
アスペルガーは遺伝する要素が大きいんです。
我が家もそうですが、旦那同様に自己中心的な言動をする長男を疑った時期もありました。
もう一つ考えなきゃならないことは、育った環境がアスペルガーのような行動をさせるという環境の影響です。
心の成長になんらかの悪影響を及ぼす言動しかしない父親がいた場合、子供の心も同じような傾向をたどるからです。
遺伝なのか・・・環境がそうさせるのか・・・判断に迷うところです。
我が家の場合は、長男が小さいうちから、旦那にこんなことを人生論のように言われていました。
「人は裏切るから信用するな」
「人に損はさせても自分だけは損をするな」
「人を蹴落としてでも自分は安全なポジションでいろ」
「自分は楽して人を動かせる人間が賢いんだ」
それが男として息子に教えるべきことと思ったそうです。
そんなことを、ことあるごとに言われていた長男ですが、父親の言動に疑問を抱いたことで長男のアスペルガー疑惑は消すことが出来たのですが・・・
ここの判断は確信ではありません。
カサンドラ症候群の女性の悩みの特徴として見られることの一つに、子供の不登校やうつ病があげられます。
ここに達っしてしまう前に、是非何かしらの助けを求めて下さい。
私が、一番後悔しているところはここです。
自分一人の我慢では済まない事を、こうなってみて初めて知りました。
ひとりで悩まないで
孤独になりがちなカサンドラ症候群ですが、全国に自助グループがあります。
勇気を出して相談してみて下さい。
北海道地区
●札幌●Moon@札幌〈アスペルガーの配偶者を持つ女性のための自助グループ〉
東北地区
●仙台●フルリール〈発達障害(未診断を含む)のパートナーを持つ人たちの会〉
関東地区
●東京、埼玉、静岡●アスペルガー・アラウンド〈大変だから、みんなで考えよう〜発達障害に関わるすべての方がつながる〜〉
●神奈川●東京●千葉●埼玉●フルリール〈発達障害(未診断を含む)のパートナーを持つ人たちの会〉
●千葉●カサンドラの集い〈アスペ・発達凸凹の集い「優しい時間」による交流会〉
●宇都宮●りばーす@宇都宮〈アスペルガー症候群(診断・未診断)の配偶者を持つ女性のためのself-help-group (自助会)〉
●千葉●siesta〔シエスタ〕の会★カサンドラ〈発達障害の配偶者や恋人を持つ女性の会〉
東海地区
●名古屋●サラナ〈カサンドラ愛情剥奪症候群(アスペルガーの配偶者)の自助グループ〉
近畿地区
●大阪●にじいろ〈アスペルガーを配偶者にもつ人の自助グループ〉
●大阪●あじさい会 in大阪〈「夫がアスペルガー」もしくは「アスペルガーかもしれない」と悩んでいる妻の会〉
●滋賀●チューリップの会 滋賀〈カサンドラ自助グループ おしゃべり会〉
※wikipediaを参考・編集
長々になってしまいました。
おつきあいありがとうございました。
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