2016年10月30日
「大量の栗の実」事件〜栗ご飯が夢となった事件の顛末記
ビニール袋いっぱいの栗の実
ある秋の、ある日のこと。
玄関脇に大量の栗の実の入ったビニール袋が置かれていました。
重さは3キロぐらい
こんなにたくさんの栗を一体だれがくれたの?
なかなかお高いので買う機会のない栗です。
我が家ではちょくちょく近所の方から野菜のいただきものをします。
留守の時は玄関先に置いて行ってくれます。
父はもらいものの種類で誰からのいただきものか、大体の見当がつくようで帰宅後に電話をするとやっぱりその方からのいただきものだったということがほとんど。
でも、この栗のいただきものは見当がつかない様子。
となりの仲良しのご主人の聞いてみたところ違っていて、他の近所の仲良しさんにも聞いてみましたが誰も知らない・・・とのこと。
なぞの栗ですが、年に一度ぐらいは栗ご飯を食べたいと思い、時期になってスーパーに並ぶと奮発して購入していた私は、早速「栗ご飯、栗ご飯!」とウキウキモード。
大きくて立派な実の大量の栗を前に、父も誰からの贈り物かわからないことを気にしながらも、一緒になってウキウキしておりました。
次男の帰宅て判明した栗の真相!
親子でビニール袋を挟んでウキウキしているところに、遊びに行っていた次男が帰宅。
間に置かれたビニール袋を見るなり怒り出しました。
「〇〇(友達の名前)がいらないからって俺に押し付けたんだこれ!」
「持って帰れって言ったのに!」
とすごい剣幕!
よくよく話を聞くと、〇〇くんが△△くんから学校帰りにもらって、いらないからってうちの玄関先に置いて行ったらしいんです。
次男は「うちにいらないものを置いていくな!」と怒ったらしいのですが、〇〇くんに逃げられたという事でした。
???どういうこと?こんな立派な栗がいらないって?
ていうかよその子の栗なら返さないとだめでしょ!
と持ち主が判明し、我が家に置かれたいきさつもわかって一安心。
返さなきゃならないので、栗ご飯は遠のき内心がっかりする私と父。
でも、こんな大量の栗。
もしかしたら△△くんのママと〇〇くんのママの間で、受け渡しの約束ができていた栗だとしたら・・・
うちに置いていったらまずいよね・・・という話になって急いで電話をかけてみることにしました。
でも、次男は「そんなことしなくていいって!」
「いらないんだって!」と、しきりに電話することを阻止します。
それでも電話をかけた私。
次男が阻止した理由が一分後によーくわかりました。
えっ?!栗じゃないの!
電話に出た〇〇くんのママ。
大量の栗を預かっていることを丁重に伝えたところ、急に笑い出したんです。
「それって栃の実だからいらないよ!食べてもいいけど苦くて美味しくないよ!」
なに?なに?栃の実って何?
よ〜くよく聞くと、毎年この時期になると子供たちが学校帰りに拾って帰るらしいんです。
でも、どこの家庭も食べないからかなり迷惑なことらしい。
子供は、木の実を拾うのが面白いけど、大人は迷惑っていうことです。
それを、なぜか大量にもらった〇〇くん。
貰ったというより、「押し付けられた」らしい。
それを持って帰るとママに怒られるので、通り道に家がある次男に押し付けたという事のようです。
〇〇くんのママ。
申し訳なさそうに「いらないもの押し付けてごめんね」って、でも笑いながら謝ってました。
っていうか、栃の実知らないの?と思ったようです。
長年地元で暮らす父すら知らなかった栃の実。
お隣の仲良しのご主人も知らなかった栃の実。
こちらが正真正銘の栗の実
全然違う!って話です。
栗ご飯の妄想でウキウキしていた親子&栗ご飯の夢が敗れ去った親子をはた目から見ていた長男は、ニヤニヤと妙に楽しそう!
大量の栗をどうさばこうかと、栗レシピが飛び交う会話から一変した様子が面白かったようです。
悔しいので栗と栃の実について調べてみた。
後でわかったことですが、私の地元では栗は育たないそうで・・・
産地の北限を超えていたんですね。
長らく地元を離れていた私は、他の土地で普通に栗の木を見ていたので地元にも当然あるものと思っていました。
地元民は、栃の実を普通に知っていて、子供でも食べられない、食べたとしても苦いから美味しくないことを知っていたようですね。
ですが、新たな事実が発覚!
栃の実も美味しくいただけるそうです。
柔らかく炊き上げる工程は、栗のそれと似ています。
でも、渋みがきついので同じ作業を何度もこなし、食せるまでに時間がかかるようですね。
あの、捨ててしまった栃の実で、試してみたかったような気もします。
いらないもの扱いされた栃の実を「美味しく食べたよ!」なんて友達に自慢できるシチュエーションもありだったのかな・・・なんてね。
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