2019年04月06日
長男の卒業〜その2
中1がもうそろそろ終わろうかという2月。
急に決断したように学校に行くと言い出しました。
それまでも、放課後には職員室で教頭先生の手伝いをしたりして学校にはたまにいっていたのです。
カウンセリング室にも行っていました。
どうしても教室に入る気にはなれなかった。
学校に通えない=教室に入れない
という状況でした。
それが、ちゃんと教室に行くと言うのです。
年度末でほぼ授業らしいものが少なくなった時期の2月末。
卒業式の練習などに参加しながら、クラスメイトと交流を深めていきました。
元々は社交的な長男です。
スイッチが入ると一気に元の性格を取り戻しました。
あっという間に友達を作って、クラスに馴染んでいったようです。
私が信じて待ち望んでいたのはこのスイッチが入ることでした。
「とうとうこの時が来た」と心の中で涙したことを覚えています。
これまで、相当な葛藤が長男の中であったものと思います。
平日の昼間から、二人でいろんな話をしながらドライブをしたこともありました。
穏やかでのんびりした田舎の景色を見ながらも、穏やかな感情ではなかったことを覚えています。
父親への怒りが蘇り、車内で声を荒げて一時間以上も感情を爆発させることもありました。
家で話しては父にも心配をかけると思い、心が不安定になると二人でドライブをしたのです。
本当に耐えがたい心労が長男の心を押しつぶしていたのだと思います。
中2には新学期初日からきちんと登校することができました。
前年は車の中から見学した体育祭にも参加できました。
後期には生徒会役員にもなり、学校祭では司会や運営もがんばりました。
それもこれも担任の先生がいろんな経験をさせてくれたお陰でした。
卒業を前にして、先生とゆっくり話す機会がありました。
「復活してからの長男には、ちょっと無理をかけてしまいました」と先生はおっしゃいました。
「でも、無理を言っても何でもサラッとこなしてくれた長男は頼もしかった」とも言ってくれました。
私は、そうやって負荷をかけても、成果をきちんと褒めてくれる先生に感謝していました。
父親には恵まれなかった長男ですが、人との関わりには本当に恵まれた子だと思います。
これは長男が引き寄せる、もって生まれた才能だと思っています。
元旦那は自分のことをこんな風に言っていました。
「俺には困った時にいつも誰かが助けてくれる運の良さがあるんだ」と。
でも、その助けてくれる誰かはいつも親でした。
過保護な親が全部手助けをしていただけでした。
同じように他人にも助けてもらおうとして、無理難題を押し付けて対立してしまう人でした。
他人には手を差しのべないのに、自分は助けてもらって当然を思っている人でした。
長男が言っていた言葉を思い出します。
「俺もクソみたいな男になるのかな・・・」
父親と同じような人間になるのかなという意味です。
いいえ、決してそんなことはありません。
あなたは人を大事に出来る人、思いやれる人だから。
卒業式の当日、長男の卒業を喜んで声をかけてくれた先生方や友達ががあんなにいたこと。
私は母親として誇らしくおもいました。
卒業おめでとう!
まもなく高校の入学式を迎えます。
また更なる成長をみせてくれること、楽しみにしています。
急に決断したように学校に行くと言い出しました。
それまでも、放課後には職員室で教頭先生の手伝いをしたりして学校にはたまにいっていたのです。
カウンセリング室にも行っていました。
どうしても教室に入る気にはなれなかった。
学校に通えない=教室に入れない
という状況でした。
それが、ちゃんと教室に行くと言うのです。
年度末でほぼ授業らしいものが少なくなった時期の2月末。
卒業式の練習などに参加しながら、クラスメイトと交流を深めていきました。
元々は社交的な長男です。
スイッチが入ると一気に元の性格を取り戻しました。
あっという間に友達を作って、クラスに馴染んでいったようです。
私が信じて待ち望んでいたのはこのスイッチが入ることでした。
「とうとうこの時が来た」と心の中で涙したことを覚えています。
これまで、相当な葛藤が長男の中であったものと思います。
平日の昼間から、二人でいろんな話をしながらドライブをしたこともありました。
穏やかでのんびりした田舎の景色を見ながらも、穏やかな感情ではなかったことを覚えています。
父親への怒りが蘇り、車内で声を荒げて一時間以上も感情を爆発させることもありました。
家で話しては父にも心配をかけると思い、心が不安定になると二人でドライブをしたのです。
本当に耐えがたい心労が長男の心を押しつぶしていたのだと思います。
中2には新学期初日からきちんと登校することができました。
前年は車の中から見学した体育祭にも参加できました。
後期には生徒会役員にもなり、学校祭では司会や運営もがんばりました。
それもこれも担任の先生がいろんな経験をさせてくれたお陰でした。
卒業を前にして、先生とゆっくり話す機会がありました。
「復活してからの長男には、ちょっと無理をかけてしまいました」と先生はおっしゃいました。
「でも、無理を言っても何でもサラッとこなしてくれた長男は頼もしかった」とも言ってくれました。
私は、そうやって負荷をかけても、成果をきちんと褒めてくれる先生に感謝していました。
父親には恵まれなかった長男ですが、人との関わりには本当に恵まれた子だと思います。
これは長男が引き寄せる、もって生まれた才能だと思っています。
元旦那は自分のことをこんな風に言っていました。
「俺には困った時にいつも誰かが助けてくれる運の良さがあるんだ」と。
でも、その助けてくれる誰かはいつも親でした。
過保護な親が全部手助けをしていただけでした。
同じように他人にも助けてもらおうとして、無理難題を押し付けて対立してしまう人でした。
他人には手を差しのべないのに、自分は助けてもらって当然を思っている人でした。
長男が言っていた言葉を思い出します。
「俺もクソみたいな男になるのかな・・・」
父親と同じような人間になるのかなという意味です。
いいえ、決してそんなことはありません。
あなたは人を大事に出来る人、思いやれる人だから。
卒業式の当日、長男の卒業を喜んで声をかけてくれた先生方や友達ががあんなにいたこと。
私は母親として誇らしくおもいました。
卒業おめでとう!
まもなく高校の入学式を迎えます。
また更なる成長をみせてくれること、楽しみにしています。
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コメントありがとう。
返事が遅くなってごめんなさい。
カサンドラかもさんの言っていること、すごく良くわかります。
同じような虚しさと寂しさを感じてきました。
子供たちには親がこんなんだからいらない苦労をさせたと申し訳なく思っています。
と同時に、精神的に逞しくなっていく子供たちを誇らしくも思っています。
どんなことからでも学びはあると思うようにしなきゃ、前には進めませんね。
コメントありがとう。
返事が遅くなってごめんなさい。
お弁当作り、楽しみながら頑張ってますよ。
自分の分だけじゃ身が入らなかったので、長男の分が増えて良かったと思っています。
こちらはこれからが桜の季節です。
今年は寒くてまだ少しも咲く様子がありません。
GW明けかな。
おはようございます
息子さんは頭が良いんです
だからこそ早く立ち直ることができたんです
筋道を立てて考えて これはこうだからこうなんだって自分で解決したんです
お母さんと一緒に悩んで考えた時間が持てたこと
そしてお母さんもじっくり待ったこと
それが一番の特効薬だったんですね
良かったです
微笑ましい光景が目に浮かぶようです
私の元Dも 誰か助けてくれる って言うことを言っていました
でもそれは他人ではなく家族だったんです
私たちに頼って自分で解決することはなく 頼るだけ頼って私のことは頼らせてくれなかったんです
だから平等ではなくて疲れちゃったんです
それなら自分で生活した方が楽だと思い別れたんです
私はよく元Dに
私は貴方のお母さんではない…と言ってました
まるで同じです
私が結婚した頃にはすでに両親は亡くなっていて長女が市内に住んでいました
しかし長女には優しくするけど長女には頼らないんです
変なの…って思っていました
だから不満があると私は長女に愚痴をこぼしに行ったものでした
今はお金は大変だけど振り回されなくて楽です
だからnanashikoさんの気持ち分かります
入学式は数日後でしょうか。
今年は桜が長く咲いていますね。
実りある3年間になりますように。
お弁当作り、がんばって!お母さん^^