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2017年08月29日

アドラー「嫌われる勇気」の真実の意味

引用させてもらいました

以前もご紹介しましたアドラーの心理学。
第一人者・岸見一郎先生の著書を読み返しています。

これは自分の精神を保ち続けるために行っていることです。
閉鎖的な空間で、叱責され罵倒される職場環境にいると、同僚までもが敵になってくるんです。
いつもいつも、上司からの嫌味を皆が聞かされています。
こんなことを自分たちまで聞かされる羽目になっているのは、この人が無能だからだと思うようになってくるのだと思います。
自分がターゲットではない時は「こんなに叱られるほどできないなんてどういうこと?」と同僚までもが見下した態度をとるようになってきます。
見下さないまでも、遠巻きにみているだけ、腫れ物に触る存在として扱われていることはひしひしと感じてきます。

そのなかで、自分を保っていくことはとても困難になってきます。
だから、精神的に病んでくるんです。

私は、そうならないための予防措置として、アドラーの心理学を読み返しています。
たとえ、ある特定の組織の中では無能呼ばわりされようが、自分を活かせる場所が居場所があると自分を信じるためです。
一つ所だけが生きる道じゃないってことを、自分に言い聞かせ、リセットし再出発するためにです。
壊れる前にセルフケアを心がけるという事です。
壊れてしまっては、どうにもなりません。
自殺してしまっては、どうにもなりません。

あの人が悪いからこうなったと、人に責任を押し付けてもどうにもなりません。
その人にはその人なりの真実があって、私に対して攻撃をしているのですから、一生交わることのない人として放っておくしかないのです。

だから、自分を肯定するセルフケアが一番の方法だと思います。
その際、自分のしてきたことをただ頑固に肯定するわけではありません。
反省すべきは反省し、過去を見つめ返します。
再出発の際には、同じ失敗を繰り返さないように。

でも、自分を信じることを忘れてはいけません。
自分を保つこと=自分を信じること
だと思っています。

そんなことを考えながらネットで調べていると、この文章にたどり着きました。
以下はPRESIDENTOnlineからの引用です。

リーダーが恐怖に基づいて貢献を強いるのであれば、それがおかしいことに気づくことは容易かもしれませんが、話が厄介なのは、部下に自発的に貢献するように仕向けることがあるからです。

上司は言うのです。「私はやれとは言ってない、あくまでも部下が自発的に貢献しようとしたのだ」と。こうして、自発的な貢献が押し付けられます。

職場で「貢献感」を強調することは、「ブラック企業」の論理に近づきます。いわゆるブラック企業と呼ばれる会社が、会社にとって都合のいい「貢献感」を社員に押しつけている現実があります。新国立競技場の建設現場で働いていた方が自殺した事件もとても痛ましいものです。「東京オリンピック」へボランティアとして参加することを、じつは巧みに「上」から押し付けようとする働きがあることはとても正しいとは言えません。

巧みな貢献感の強要に断固として、自分の中から湧き出る言葉で反論できるようになってほしいと願っています。

そのために、自分が所属する共同体を越えた、もっと大きく普遍性のある「共同体への貢献感」を見いだし、一歩を踏み出すことが、「幸せになる勇気」なのです。


「嫌われる勇気」を持とう
最後に、「嫌われる勇気」という言葉への誤解についても触れておきましょう。嫌われる勇気とは、人のことを考えない嫌われ者が「嫌われてもいい」と身勝手に振る舞うことを勧める言葉ではありませんし、嫌われても言うべきことは言わないといけないと、他者に自分の考えを押し付けることでもありません。

現実の人間関係への不安を抱え、貢献感を持てないでいる人、他人との関わりを恐れている人に「嫌われることを恐れずに」、幸せへと飛び出していくことを後押しする言葉なのです。その勇気はむしろ部下の立場にある人こそ持たなければなりません。嫌われることを恐れ、上司の間違いを指摘せず反論しなくなれば、組織は衰退していきます。


これに対する私の考えはこの次にします。






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