2016年07月25日
末期の肺がんの贈り物
肺がんが進行する母に対して
薬の追加処方がされました。
と同時に、高濃度酸素吸入装置が導入されました。
これは、母の肺がんの進行に伴い
血中酸素の数値が下がってきていることと
実際、母が息苦しさを訴える度合いが増えていること
等から、主治医の判断で早めの対策が取られました。
処方された新しい痛み止め薬を服用すると
今まで悩まされていた胸の痛みがウソのように
軽減されたことに快くした母は
「これなら息苦しくないから、酸素吸わなくても大丈夫」
とのコメントに、1〜2日様子を見ようと考えました。
緩和薬が効かない!?
やっぱり苦しかった。
母は言いました。
薬だけでは肺がんの息苦しさの解消は出来なかったと・・・。
今までなら、コデインリン酸塩10%を服用すれば
20〜30分ほどで効果が出ていたのですが
肺がんの進行に伴って、薬の効き目にも変化が現れます。
最初は効果があるものでもやはり限界がある。
それは、治療薬ではないから・・・。
身体が慣れてしまったり、肺がんがそれ以上に進めば
その状態に見合ったものが処方されます。
高濃度酸素吸入装置は、そんな母の肺がんの進行と
うまく付き合うためには必要不可欠なものです。
血中酸素の数値が下がれば、生命に危険が及びます。
ギリギリの数値でも、身体に何らかの異常をきたします。
肺がんとうまく付き合っていくためには
症状を緩和するための薬だけでは間に合わないということです。
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高濃度酸素
母の場合、携帯用の酸素ボンベも処方されました。
高濃度酸素吸入装置と合わせて、月額2万3千円程度です。
定額なので消耗品やボンベの追加など一切追加費用が掛かりません。
唯一掛かるとしたら、携帯用ボンベに使用している単三電池・・・
高濃度酸素吸入装置の消費電力くらいでしょうか?
医療費として扱われるので、支払いもかかりつけの病院窓口で
今まで同様に行なえるようです。
使用方法は業者の方が丁寧に説明してくれました。
細かく聞こうとすると、医療行為に関する部分に関しては
お答えすることが出来ないそうでして、
高濃度酸素を吸入するタイミングや時間等については
医療行為となるために医師以外は指導できないとのことでした。
体を動かす時、労作時(ろうさじ)のみ使用との処方ですので、
入浴時も含めて使用することが出来ます。
高濃度酸素=火気厳禁なので、台所作業や暖房器具などは
特に気をつける必要があるようです。
この装置が処方されたことで、母は身をもって知ったのでしょう・・・。
母の肺がんが、ステージWから末期の肺がんとなったことを。
「いままでありがとね・・・。」
あの夜、母の一言が今でも耳に残っています。
誤魔化さないで、しっかりと受け止めてあげるべきだった。
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