2010年11月03日
秋景色
秋とコスモスは切っても切れない。夏の喧騒が去って、世にはひと片の夢の跡が意識される。そんな時、どこか寒空の空に向けて、ゆっくりと眠りから覚めたように瞼を開く秋桜。自然を、宇宙を意識させる季節がやってきました。
「めずらしき君が家なる薄穂に出づる秋の過ぐらし惜しも」内舎人石川朝臣広成(万葉巻八ー1601)
(心ひかれるあなたの家の薄が、美しい穂を出す秋の、過ぎていくことが惜しいよ)
薄のたなびく姿を見ると、真近に迫った冬をおもい、さみしいやら虚しいやらの心境に心が揺れますね。
「奥山の八峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫のとも(万葉・巻19・4152)
奥山の峰々に咲く椿のように、つばらかに(こまごまと)心尽くして今日を暮し てほしい。大夫(ますらを)の方々よ。
(早咲きの真っ白なサザンカは椿科です。)
異常気象のせいか、毎年キチンとお彼岸の時期に咲く彼岸花が、今年は遅れて咲きました。私はこの場所が好きで
勝手に秘密の花園にしています。カメラワークが稚拙で、その雰囲気が出せないのが残念ですが、雑草の生い茂った繁みから抜け出して、何かありそうなこの小さな場所に出た時は、トトロがいた時のように不思議な神々しい気持ちにひかれます。
かくのみにありけるものを萩の花 咲きてありやと問いし君はも(余明翆・ヨノミヨウム)
(運命はこのようでしかなかったものを、(みまかりし(大伴旅人)、このような時にも)、萩の花は咲いているだろうかとお聞きになったあなたよ)万葉巻三・455
死にの間際になっても、美しい花の事を気にかけるような、風雅を持ち合わせた人だったんですね。旅人という人は。
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