▼「レベッカと機械ノ洋館」はマガジンでおなじみの真島ヒロ制作のフリーゲームなのだが…
まず最初に断っておきたい。
………
実は私、ヒロくん(昔の愛称。親しみをこめ、この記事でもそう呼ぶ)の漫画が「RAVE」「フェアリーテイル」で止まっている
なので原作である「EDENS ZERO(エデンズゼロ)」を、全く知らない。
だからこの記事はレビュー感想といいつつもあまりレビュー的なことが出来ない(ネタバレ攻略はまたいずれ)。
……
…というわけで原作を知らないプレイヤーの感想であることを、前置きしたい
▼このゲーム、何気に期待していた。記憶の隅にいつもうっすらあった
「昔フリーゲームを作っていたプロ漫画家」は何人か紹介したが、
「現役プロ漫画家のフリーゲーム」ともなれば、とても少ないからね(しかも総売上は間違いなくナンバーワンでしょ)
多くの人が連想するであろうナンキダイの「キミガシネ」は、別次元の出来栄えだ。
それでいてフリゲらしい自由な発想もあり、とてつもない力作だ。
やはりプロ漫画家ともなれば作画、ストーリー、ギミックと三拍子揃った良作が多いので、「レベッカと機械ノ洋館」も、楽しみにしていた
▼結論からいうとそんな「レベッカと機械ノ洋館」はとても面白かった
まだベストエンドを見ていないが、ここまでの感想としては、
「黒ヒロくん」が強く出ている
女性キャラはおっぱいが大きくてかわいいのに、えぐいシーンがとても多い
漫画と同じく随所にヒロイズムがあるので、ファンは彼の香りを強く感じられるこのゲームを、とても楽しめるんじゃないかな
▼意外にも(?)システムはトラッドな脱出ゲームで、ホラーゲームの要素もある
HP制なので即死トラップだらけのゲームほどの緊張感はないが、
ギャグともいえるようなアホなことでHPが減るので、選択肢をいろいろ試すのも面白いかもしれない
▼どうやらパラメーターの類でエンディング分岐するようだ
レベッカードという、えちちカードを収集する要素もあるので、まだまだ楽しめると思う
評価B+
75点
ヒロくんの香りが強く感じられるので、原作ファン、または作者のファンには非常におすすめです
王道謎解き脱出ADVとしても優良なので、私のように旧作で止まっている人間にもおすすめです(原作を知らずともストーリーが分かる構造になっています)
…
「EDENS ZERO(エデンズゼロ)」……
…読んでみようかな
【攻略済のフリゲ】
「アルクの冒険〜幸、生み出し者〜」
直感通り「色は黒に包まれて」っぽかった。
メタフィクションではなくゲーム内ゲーム。
古き良きフリゲを思い起こさせる良作RPG。
細かなダッシュ調整や、難易度選択があるのもよかった。
「ナニシテモイイコ【体験版】」
クリックでヒロインの身体を触ったり殴ったりできる。おもしろい。
体験版はEDが3つしかないので、ヒロインの反応が違う割に、いつも同じEDになってしまうことは残念。完成版が楽しみ。
【攻略中のフリゲ】
「ボロンゴ」
昔コミケとかで頒布された同人ゲームらしいが、これがめちゃくちゃ面白い。
コメディタッチというからバカミスを連想させるが、
歓楽街を舞台に、しっかりと「探偵」を描いている。
「推理ゲーム」は少なからずあるものの、「探偵ゲーム」は非常に珍しい。
「アキトDATE」は良作だが主人公が大学生で職業としての探偵ではないし、
「紅く追憶の水葬」は探偵といっても完全にラノベファンタジーだし、
「探し屋トーコ」は探偵とはいえ高校生アルバイトと若い女だったが、
「ボロンゴ」はいかにも本職っぽいオッサンだ。
暴力的だが筋は通す、男らしい、なかなか魅力あるオッサンが主人公だ。
パンチシステムという話し相手(人間じゃない場合もあり)を殴れるシステムは、
「御神楽少女探偵団」の推理トリガーを大幅に簡略化した感じ。
「ボロンゴ第1章」とあるが、「ボロンゴ第2章」はエタった模様
「ナーバスライバー」
ユーチューバーをネタにしたフリゲは色々あるが、
炎上らしきものをテーマにしたのは、面白い。
【フリゲ主人公で、最高の愛すべきクズは誰か?】
レビューやプレイレポートを書いた「僕と君と彼女の話」の主人公は
女性に二股をかけた上、彼女の金で生活し、家事すらしないヒモのクズで
「クズゲージ」というステータスまで盛り込まれていたが、
フリゲ主人公で最高のクズ男は誰だろう?と何気ない疑問が浮かんだ。
そんなこと何気なく疑問に思うなよと言われそうだが、浮かんでしまったものは仕方がない
一言で「クズ」といっても様々なクズが世の中にはいるが、ゲームはあくまでエンタメなので、
「闇金ウシジマくん」「善悪の屑」に登場するようなごりごりの犯罪者ではなく(犯罪者はもうクズではなく明確に「犯罪者」だし)、悪意もなく、かつ、女性問題が絡んでいる、「男としてのクズ」と定義したい。
勿論エンタメである以上、笑えないと駄目だ。
プレイヤーを不快にするのではなく、見ていて面白おかしいクズでなければ、駄目だ。
そんな愉快な最高のクズは、一体誰だろうか?
真っ先に浮かんだのが「メンヘラフレシア」の「いたろー」だ。
平気でうそをつくし、女性をモノのようにも扱う。女性の顔を平然と殴る。
なるほどこれはなかなかのクズだ。ナンバーワン有力候補だろう。
少し角度を変えて考察してみる。
何をすればクズだろうか?
やはり彼女がいる人間なら、二股や浮気は許されないだろう。
とするなら、「僕と君と彼女の話」にも少し通ずる「これってモテ期ですか!?」だろうか
この主人公も恋人がいながら、様々な女性と浮気をし、地獄に落とされた。(というか既に落ちていた)
だが終わってみればハニートラップに引っかかった哀れな奴なので、今一つクズ感が足りない。
「被害者」に寄っている
ここで再度、視点を変えてみる。
「男として」最大のクズ行為はなんだろうか?
…やはり女性の人生を狂わせることじゃないか?
すると私の脳裏には、ある1人の男が浮かんだ…
そう、「せいかい探し」の主人公だ
幼年期のヒロインを人間不信にさせ、
中学生のヒロインの努力を馬鹿にし、
高校時代のヒロインを不登校にさせ、
謎のゲーム能力を使い、社会人のヒロインを無理矢理彼氏と別れさせた…
…
あの畜生である。
うむ、これ以上のクズはそうはいないだろう。
ひとまずフリゲのナンバーワンクズ主人公を、「せいかい探し」の主人公としたい。
「せいかい探し」はそんなクズ主人公含めて、非常に優れた良作である。今からでもおすすめしたい。
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