保健室の先生によると、
「最近やたらと多いんです。悪夢に悩まされて、この保健室に駆け込んで来る生徒が。」…とのこと。
悪夢の分析を通して、悩める少女たちを救いましょう。
▼このような対話形式のフリーノベルゲームはすでに確立されたジャンルだが、
その中でもかなりの良作と思うな〜。
可愛く個性化されたJKたちの悪夢相談を二択で答えるんだけど、
謎を推理するでもなく、犯人を当てるでもなく、
相手の相談に答えるという行動に妙な満足感があるんだよね。
疑似的に悪夢分析家という専門家になった気分を味わえるから、面白いのかもね。
相手に何かを教授することで、「教えたがりおじさん」のような自己満足感も憶えるのかな(私はあの老害ども、〇ねばいいと思ってるけどね)。
「JKの悪夢を分析するゲーム」からはそのような他のフリーゲームにはない、「他人の相談に答える」(それも可愛い女の子の)という独特の面白さを味わえたね。
このフリゲの悪夢専門家は普通の人だが、画面のこちら側の「スマ」はいかにも得意そうな顔で答えていたよ。
▼ストーリーも面白くて、JKたちの見る悪夢が思わぬ現実や他のJKの悪夢とリンクしていたり、
支離滅裂に見えた彼女たちの悪夢に、しっかりとした答えが出る。
ノベルゲームのストーリー作りとして、評価できるよ。
なるほど夢とは深層心理の現れであり直接的ではないことも多いのだから、
〇〇は悪夢では〇〇のような形で発露するのか……とフィクションに奇妙なリアリティを感じてしまった。
これも、本作から独特のリアリティを感じたところだね。
評価C
65点
悪夢系ホラーゲームとしては1ヵ所ビクつくシーンもあり、大変楽しめましたね。
レトロゲーム風グラフィックのクオリティが高く、JKもみんな可愛いです。
「〇まだ色々と未完成なので、近々アップデートする予定です。」との製作者コメントがあるので、新たなるJKの登場も楽しみです。
製作者の描くJK、かなり好き。
やっぱり悪夢は、女子高生に限るな!!
【フリゲレビューブログ小話】
▼第16回 WOLF RPGエディターコンテスト、閉幕。
今回のランキングは、かなり意外な結果だね。
【1位】『箱庭ドールメーカー』が、まず意外だ。良作ではあるが、これまでのウディコンとは、やや毛色が違う感じがしてた。
【4位】『放浪者セレナ〜少女を救うため、闘技場で戦う女〜』も小粒で、良作ではあるが上位には入ってこないと読んでた。
1位予想した『LIGHT OF MANA』は【5位】で、それより下だ。
【10位】『水底の記憶』と【13位】『アンブレラブレイバー』も、通例のウディコンなら真ん中より少し上……くらいにランクインするフリゲに思う。
【17位】には私イチオシの『鬼童-oniwarawa-』が着けているが、想定よりも下位だった。10以内には入ると読んでた。
長いウディコンの歴史的には、客層やそれが好むフリゲなどが、これまでと変化したコンテストだったのかも。
今回は予想を外してしまったが、ギャラリー(?)の1人として楽しめた。
第17回 WOLF RPGエディターコンテストも、期待。
▼フリーゲームだけに限らず、評価、批評では作品と作者を切り分ける…
…という前提が最近やっと浸透してきたように思うが、まだ勘違いしてる人がいる。
これは自分とその製作者の関係性だけではなく、
パーソナルや製作期間なども関係なく評価する、という意味だからね。
たとえば以前、女子小学生が作ったというフリーゲームに父親という人が
「小学生が作ったので甘めに見て欲しい」といったコメントを出していた。
このケースでは、製作者が小学生というポイントを切り離し評価することが、正当に評価するということだからね。
テレビもネットもヤラセだらけのこの時代…ただでさえ多くの読者は、フラットな批評を求めているんだよ。
特にここみたいなレビューブログでは、客観性は文章力や分かりやすさなどより、余程求められてるでしょ。
いくら個人の好みが加味されるとはいえ高評価、おすすめしたフリゲがつまらなかったら、信憑性も問われるしね。
尚いつかも書いたが、このブログではそういった要素の評価は「その他」の項目で加点している。
製作者諸兄姉は遠慮なく、女子小学生アピール、老人アピール、赤ちゃんアピールして欲しい(「赤ちゃんが作っています!」)。
▼多くのフリーゲームで使用される、フリーBGM…
最近ではテレビ番組、CMでも耳にすることが増えた。
こうなると、どうしてもお互いのイメージに引っ張られてしまうね。
フリーゲームの独自性を求めるなら、音楽には金をかねないといけない時代なのかも…
フリーゲームで感動している瞬間、流れてきたのがYouTuberがよく使う曲……じゃあ格好悪いからなあ。
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