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2024年07月07日

クリエイターズ・デスゲーム レビュー感想 誰もプレイしてくれないと言っても100DLはされてるんでしょ?それって100人が遊んでくれてるって事で、十分凄い事じゃん。その人たち大事にしなよ

『ここに集められた人は全員、世間にバレたらクリエイター人生が即終了するような【炎上スキャンダル】を抱えてま〜す♡』

建物に閉じ込められた、6人の男女。
謎の暴露系Vtuber・暗罪もえによって、他人の罪の証拠品を集めて炎上させる【断罪ゲーム】に参加させられてしまう。





――生き残れるのは、1人だけ。

スクリーンショット (1499)_compressed.jpg













▼まずデスゲームで賭けるものが命ではなく、クリエイター生命という設定がかなり新しい。


フリーゲーム制作者の主人公を筆頭に、
イラストレーター、歌い手、舞台脚本家、
小説家、作曲家
がメインキャラクターとして登場し、
彼らの悪事を握っている暴露系Vtuberが、デスゲーム主催者として登場。


この時点でかなり引きが強いが(特にアマチュア創作者には)、
デスゲームで負けると悪事を世間にバラされ、クリエイターとしての死が待っているとは面白い。


しかも主催者は単なる暴露系YouTuberなので、特に何かをするわけではない。
ただ登録者1000000人のアカウントで、彼らの悪事を暴くだけ。


デスゲームやネット探偵そのものを皮肉った、実にいい設定



…と煽りながらも少しネタバレすると、
強硬策でこれだけの人間を騙し、集めた主催者が、たったそれだけで済ますわけがない。


デスゲームで負けたクリエイターは、閉じ込められた部屋に火を放たれ、文字通り「炎上」によって死を迎える


デスゲームお約束の「良い人」もいるため、命懸けのゲームはなかなかにスリリングだった。
こんな良い奴等がいったいどのような悪事に手を染めたのか?


…という興味により、常にプレイ意欲は高かった








▼個人的に面白かったのは、主人公が徹頭徹尾「弱い人間」だったことだね。
デスゲーム系主人公は頭がキレたりメンタルが強靭だったりと人並外れた特長があるものだが、この主人公は本当に、ただの凡人に等しい。


推理力は平凡だし、議論もあまり強くない。
体も小さく、喧嘩も弱い。


すぐ周りに流されるし、メンタルも弱い。


それに、童t




……


どうもこのあたりの「弱さ」に感情移入できるか否か、
否のケースならイラついてしまうかでも「クリエイターズ・デスゲーム」への評価が決まりそうだが、
私としてはこんな主人公も人間味があっていいと思った。


主人公以外の人物がどれも天才的に成功しているため比較もあるだろうが、
才能に溢れた面々を相手取った時の「持たざる者」の動きは、これが精一杯だろうからね。
ここでもし天才的な推理力を発揮したら、却って不自然でストーリーの都合に無理矢理動かされてしまったでしょ


なので私は、この愛すべき凡人を気に入ってるよ


凡人といっても主人公が動かないことには話が進まないので最低限は出来るし、
議論では死に近づく容疑者を淡々と追い詰めるアパシーな部分も持っているので、何かの天才ではありそうだけどね







▼ゲームのコアはデスゲームを通じて「クリエイター」について考えることだと思うが、
自分の創作が自分の中だけでは完結せず、他人にどう影響を与えるかがクローズアップされていた。
そこが他作品との違い。


つまりクジラックス作品がロリではなく「ロリコン」を描いたのと同じように、
「クリエイターズ・デスゲーム」もまた、タイトル通り創作ではなく「創作者」がテーマの作品だと。


誰にでも音楽や映像作品に影響されたり救われた経験があるだろうから、
本作はむしろクリエイター以外にも刺さるんじゃないかな(ただしそれらの消費者が創作者志望かは全くの別問題なので、すなわち本作の世界観と価値観が当てはまるかも別問題)。


「電映の子」などはクリエイターの主観視点が強かったが、
「クリエイターズ・デスゲーム」は多角的にクリエイターとユーザー側の事情を描写していたね。
「創作」にも、もう1歩踏み込んだ作品じゃないかな









▼デスゲーム系としては非常にシンプルで攻略難易度も低いが、
ある日付だけ〇〇〇〇〇が無かったりと、真相への伏線もしっかり張られており、
推理ゲームとしての面白さもあった。


グラフィックはドット絵までもが細かいし、
DV被害者の日記は、凄くリアルだったな。
舞台装置、小道具にまでこだわったゲームだ。


どれをとっても、大変によく出来た良作。
是非お勧めしたい









評価B+
70点


TRUEまで90分くらい。濃密な面白さ。


数々の問題提起は、定番ながら興味深かったね。
才能あるクリエイターなら、人間性はどうでもいいのか?とかね。
いいわけないに決まってるでしょ。



キャラクターは、舞台脚本家とイラストレーターが好きかな。
まあどっちも、クリエイターとしてやらかしてるんだけどね。


ちなみに本作の有料版には、全員生還エンドと、個別エンドが存在するらしい。
…全員生還というか…そもそも死刑執行されたクリエイターは、本当に死んだのかな?


死体は誰にも確認されてない…
黒幕の正体が〇〇だった以上、生存の可能性もありそう。


だとしたら全員生還エンドは…デスゲーム被害者が出ないというより、「実は生きてました」パターン…?
デスゲームの後では絶対に信頼を築けないほど関係性が壊れたキャラもいるから、不自然さも残るけどね。


気になるし面白かったので、有料版も購入するつもりです(禁止でしょうし、ネタバレレビューの予定はありません。お前も買え)。


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