シーザリオの育成シナリオをやってるか否かで大きく印象、評価が変わるでしょ。
何故なら、育成シナリオの裏ルートだから。
まず決定的に違うのは、シーザリオが史実通りアメリカンオークスに出走できたことだね。
シーザリオ号は、アメリカンオークスで優勝してるから。
でも「ウマ娘」の育成シナリオでは負けるどころか、出走すらできなかった。
目標を見失った彼女の再生がテーマになっていたが……ぶっちゃけ……
アメリカンオークスのグラフィックを作るのが面倒だからでしょ、って思ってたんだよ。
ところが今回、サンタアニタパークレース場が登場…
史実で走ったハリウッドパーク競馬場が既に存在しないため、
現在アメリカンオークスを行っている競馬場を元ネタにしたらしいが…
…だったらなぜ育成シナリオで、アメリカンオークスに挑戦させなかったんだ?
まずはそうツッコミてぇ……
あの絶望感は凄いよ。
物語としては面白いが、痛めつけられる時間が結構に長いからね。
▼他にも育成シナリオでは虚脱感から常にオンザリオだったシーザリオがメインストーリーでは常にオフザリオになっていたりと、多くのことが逆になっている。
だから、類似するストーリーだというのに、新鮮な気分でプレイできたね。
「ウマ娘」のこういうところは、本当に上手い。
しかしシーザリオにあれだけの見せ場がありながらも、中編の主人公も、ラインクラフトだったね。
シーザリオがトレセン学園を去った衝撃展開さえもが、ラインクラフトの成長ストーリーの素材だったように思う。
そこが完全に個別のヒロインキャラが存在した、1部との違い。
▼1部では後半に於けるメジロマックイーンのポジションが謎だったが、
キングヘイローが明確に「コーチ」と言及されたことがよかった(本人は否定しているが)。
引退後ウマ娘の学園内でのポジションはいまも謎が多いため、1つスッキリした。
自分にレースをさせたくなかったお母さまの気持ちを理解しているし、他のキングよりも大人すぎる(実際、とっくに成人しているでしょ)。
別れを切り出すトレーナーを私ではなく「私達」と諭すシーンは、イイ女、キングヘイローが極まってた。
▼かつてないほど、ウマ娘とトレーナーの親密さがアピールされたメインストーリーだったね。
メインストーリーでは、キングほどヒロインしたヒロインはいないでしょ。
トレーナーに言い寄る自分に似た若い女に嫉妬し
派手なビキニで対抗したのは、「ああこういうオバハンおるわ」と思った。
本人がいないところでトレーナーを「アイツ」と呼んでたのは、親密さが垣間見える良い演出。
雛形あきこが天野浩成を「アイツ」と呼んでたのを思い出した。
▼謝る時も、「ごめん」って言うんだよね。
いつものキングなら、女言葉っぽく「ごめんなさい」でしょ。
同じ世代の親友たちにさえ、こんな近い距離ではない。
このように、些細な台詞すらもよく出来ているが……
もしかしてトレーナーとキングは、もう結婚してるの?
余りにも距離感が近すぎる。
シーザリオもキングを「トレーナーにそっくり」と言ったが、「夫婦は似てくる」ということでしょ。
勝利後のラインクラフトとの抱擁も、まるで母子のようだったが…
尻に敷かれてるというくらいだし…
…あれっ!?
もしかして俺とキングはもう結婚してた!??
する、じゃなくてもうしてる!?!?
▼大満足の2部中編だったが、終盤がよくない。
サプライズ的にフサイチパンドラを発表したのは、失敗でしょ。
そんなことしたら、そりゃフサイチパンドラが主役になってしまうでしょ。
たとえレースで負けてもね。
ライブでのバックダンサーの思考をクローズアップしたのは斬新だったが、
これまでのストーリーは終盤をそのエピソードの主人公で飾っていたので、そのお約束は貫いて欲しかった。
感動的な割に、ラストが不穏なんだもん。
拍子抜けというか、感動が薄れてしまったよ。
後編への布石だろうけどね。
今回もライブがなかったので、後編でどでかいのをやるんでしょ。楽しみ。
▼2部メンバーでは、やはりデアリングハートが気になる。
レースではスタミナ切れを起こし、完全に格落ちしてしまった。
インフレに全くついていけない。
勝てない子はいくらでもいるが、このレベルでヘタレキャラ化したのは、ハートだけだ。
リアルで栄光を掴めなかった競走馬は、当然ながらその再現でもこうなる。
だからこそ、早く勝たせてやりたい。
▼3.5年もやってれば、こんな事もある。
4人ものウマ娘ストーリー7話が、ほぼ同時に解放。
ここで初めてダイタクヘリオスを可愛いと思った。
しっかりトレーナーの相棒してる。
専門外の事でさえ、トレぴが有能。
やはりトレーナーは、優秀じゃなくっちゃね。
本質的にはパリピになりたいわけじゃないでしょ。
ヘリオスを理解するために、ヘリオスの好きな物を理解しようとしてるんだよ。
育成ストーリーはこの路線でやれば…ヘリオスはちゃんと主人公、ヒロインになれたでしょ。
本当にただ煩いだけの子にされてて、キャラ崩壊してた。
たまに初期キャラのストーリーを書き直せという批判があるが、ヘリオスこそ書き直したほうがいい。
ヘリオスが主人公ではないのに、ヘリオスの育成ストーリーとは無理があるからね。
ましてやそれが1回しか主役になるチャンスがない育成ストーリーで、
6万円も使った人がいるなら…当然不満も出るでしょ。
▼男前なジャングルポケットだが、一本気すぎて頭は良くない。
だからトレーナーのような参謀が必要なんだよ。
それをナヨナヨした男と組むのかと疑問視したウマ娘は、何も分かってない。
ウマ娘とトレーナーの関係は似たタイプが揃うより、真逆のタイプである事が多いしね。
メジロラモーヌのトレーナーがメジロラモーヌと同じタイプの男だったら、ストーリーは成立しないでしょ。
▼着陸(意味深)のネオユニヴァース…
トレーナーが見たのが錯覚か本物かは、最後まで分からなかった。
でもトレーナーが『わくわく』をネオユニヴァースと共有することが重要という、本編と同じテーマ性。
彼女のストーリーは星がテーマでもアヤベと違って学問的なアプローチだが、ここでは打って変わって、ロマンチック。
▼「水上を走ってトレーナーを引っ張る」と言うカルストンライトオが、本当にやってのけちまって爆笑。
予想外過ぎる。絶対無理だと思ってた。物理的に無理だろう。
「空想科学読本」並に強引にこじつければ、可能かもしれないけどね。
でも、トレーナーは出来る訳がないと否定しなかったね。
こんなめちゃくちゃな事でも受け入れるし、他のウマ娘が示す無理難題も、本当に出来ると信じて疑わないんでしょ。
バクシントレーナーでさえ、サクラバクシンオーがいつか長距離を制覇できると信じてるからね。
ライトオはトレーナーの、そういうところが気に入ってるんだろうね。
ボロクソに言ってたのに突然しっとりした音楽が掛かって、良い雰囲気に…緩急があり過ぎるラスト。
▼俺様のラストエリクサー症候群、3.5周年でも限界突破…
3.5周年SSR引換券も、やっぱり使えなかった。
青チケットに至っては、30枚も余っている。1枚も使わず。
ここまで引換券なしで勝利してきたのは、ハンデ戦での勝利と見るべき。
我ながら、凄いでしょ。
しかしここまで引っ張ると、もう使えないな…
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