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2020年08月28日

怨溺 ―ONDEKI― レビュー感想 世界は救われる、彼女を失えば

yasashiisekai_No-0015.jpg










「怨溺 ―ONDEKI―」攻略しました




概要は体験版レビューの通りなので、割愛します




体験版レビューはこちら











なので本作のレビュー感想では、項目ごとの所感を羅列します







まずホラーゲームということで「恐怖度」について……







めっちゃ怖かったね







何が怖いって「クリーチャー」と、「音を使った演出」が怖いのよ







クリーチャーが出現する際に溺れるようなゴポポポポッ…!という効果音が鳴るんだけど、プレイヤーをビビらすために水場でなくともゴポポポポッ…!が聴こえてくるんだよね






もうそれが、怖いのなんのって(笑)。





油断したところで聴こえると、身構えてしまうね





全ての音量を最大にすることを、おすすめする












次に謎解き…


2つほど難しかった。リアルタイム制の謎解きもあるし、もっと簡単でよかったのでは


しかし謎解きの爽快感もしっかりあって、熊のトリックは単純だが解けて気持ち良かった













ホラーゲームの定番、追いかけっこ……



追いかけっこのゲームオーバーは、0だった。アクションに於ける攻略難易度は低い



更にはロッカーに隠れる事で、回避可能(敵の目の前で隠れてしまうと…)






むしろステルスのほうが難しい。敵の視界範囲が、いまいち認識できなかった所為でもある



隠れたはずなのに見つかってしまい、何度も殺された












グラフィック…



ドット絵が素晴らしい。




終盤で背景が真っ暗になる演出があるのだが、最早ドット絵の映画だね




ホラーゲームの定番ラストである大崩壊からの大脱走は、グラフィック演出も素晴らしい












……そして最大のインパクトは…










ストーリーだね









一難去って、また一難。今度こそ助かると思ったのに、助からない…




待たせていたヒロインが、なぜか消えている(笑)。




ホラーゲームあるあるというか、商業ゲームに近いストーリー展開だ






そして余りにもえぐいヒロインの正体と、グロテスクなストーリー…





ショッキングなエンディング…




ラストシーンの業の深さは衝撃的過ぎて、何も言えねえよ。









ネタバレなので詳しくは書けないが、とてつもなく大きな物を背負ってしまった主人公とヒロインは、この世界でどうやって生きていくのだろうね…














評価S+
90点


とんでもないゲームでした。



暫く「これだ!」というゲームの出ていなかったホラーアクションで、飛び抜けた良作でしょう






Sランク評価(90点以上)をつけるのも、随分と久しぶりですね……?管理人なのに、最後にS評価したゲームを忘れた










他の特徴としては、ゲーム構造がフリーゲームというより、家庭用ゲームに近いんですよ





ドット絵はフリーゲームらしいといえますが、ストーリー展開やそれに伴い変化するグラフィックや演出が、家庭用ゲームさながらです







オブジェクトが自作なのは勿論のこと、ゲームが進むとマップが細かく変化し、攻略したエリアには行けなくなります。(お陰で右往左往しなくて済む)




これはフリゲでは余り無く、逆に家庭用ゲームではよくある手法です





普通これほど手間のかかる事は、フリゲでは出来ないですから






そのような細部まで、本当に良く出来たゲームなんですよ

















【後日追記。ネタバレあり】








パスワードを入力し、おまけシナリオ呵責行方(かしゃくのゆくえ)を見た




修一と春奈のしでかしたことで、本当に大きな災害となっているね





修一は春奈のため鬼と化したようでいて、理知的なのが逆に怖い。春奈はそんな彼を見て、何を思うか…






ミステリに寄り過ぎなので、ふたりのせいで多くの人々が死んだとか苦しんでるとか、もっとふたりの大罪が伝わる、悲壮感バリバリのシーンがあるとよかったかも。(でもニュース映像のリアリティは凄かった。)





折角、タイトルに「呵責」が入っているのだしね










トリックの元ネタは「占星術殺人事件」もしくは「金田一少年の事件簿 異人館村殺人事件」かな







クレジットカードから痕跡を追う、生きていくには物入りになるという推理が、妙にリアルで面白かった。私もそこが気になっていた








この後、修一と春奈はどうなるのだろうね…



春奈はまた調子を崩してるようだし、いずれふたりは討伐されてしまう気がするな






だが続編に続くかここで終わるかは謎ではあるものの、このまま結論はプレイヤーに委ねた方がいい気がするな。このような「答えのない問題」は。







というわけで、これにて「怨溺」完全クリア。



改めて、近年稀に見る名作でしたね。

この記事へのコメント
愛餓え男さん、こんにちは。

体験版の時点で「これは正直「斧鬼」を超えたのでは…」と思ってましたが、敢えて比較すると……正直超えていました。"動の「斧鬼」"……"静の「怨溺」"で、やはり「怨溺」は静かな恐怖感でした。

ストーリーは激動に次ぐ激動で、非常に面白かった。ED間近、主人公とあるキャラの台詞の応酬シーンが、一番のお気に入りです。

ただプレイ中は夢中でしたが、一夜明けて冷静に見ると私の読解力不足なのか、「あれはなんだったんだ?」という部分もあり、クリーチャーがヒロインを優しくお姫様抱っこしてましたが、「片足を鷲掴みし引き摺るほうが、ストーリーにマッチしてたのでは?」など、気になる部分もあります。

しかしながらエンタメゲーム作品なので、「プレイ中の熱中度の高さ」こそが名作の証明だと思ってます。丁度1時間、ノンストップでクリアしました。それももう1度序盤の恐怖を味わいたいがために、体験版データを流用する事もなく、です。

もう新作の構想があるとは、それも衝撃です。必ずプレイさせてもらいます。
Posted by 管理人 at 2020年08月29日 06:33
こんばんは、体験版のレビューの方にもコメントさせていただきましたあるまソフトの愛餓え男と申します。
今日アップしたばかりなのにプレイ&レビューありがとうございました!
楽しんで頂けてよかったです。個人的にドットはキャラクターデザイン、ストーリーに沿うようがんばって作ったので評価して頂けて嬉しいです。

また次回作も作りますので、遊んでいただけたら幸いです。
Posted by 愛餓え男 at 2020年08月28日 23:28
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