「怨溺 ―ONDEKI―」攻略しました
概要は体験版レビューの通りなので、割愛します
体験版レビューはこちら
なので本作のレビュー感想では、項目ごとの所感を羅列します
まずホラーゲームということで「恐怖度」について……
めっちゃ怖かったね
何が怖いって「クリーチャー」と、「音を使った演出」が怖いのよ
クリーチャーが出現する際に溺れるようなゴポポポポッ…!という効果音が鳴るんだけど、プレイヤーをビビらすために水場でなくともゴポポポポッ…!が聴こえてくるんだよね
もうそれが、怖いのなんのって(笑)。
油断したところで聴こえると、身構えてしまうね
全ての音量を最大にすることを、おすすめする
次に謎解き…
2つほど難しかった。リアルタイム制の謎解きもあるし、もっと簡単でよかったのでは
しかし謎解きの爽快感もしっかりあって、熊のトリックは単純だが解けて気持ち良かった
ホラーゲームの定番、追いかけっこ……
追いかけっこのゲームオーバーは、0だった。アクションに於ける攻略難易度は低い
更にはロッカーに隠れる事で、回避可能(敵の目の前で隠れてしまうと…)
むしろステルスのほうが難しい。敵の視界範囲が、いまいち認識できなかった所為でもある
隠れたはずなのに見つかってしまい、何度も殺された
グラフィック…
ドット絵が素晴らしい。
終盤で背景が真っ暗になる演出があるのだが、最早ドット絵の映画だね
ホラーゲームの定番ラストである大崩壊からの大脱走は、グラフィック演出も素晴らしい
……そして最大のインパクトは…
…
ストーリーだね
一難去って、また一難。今度こそ助かると思ったのに、助からない…
待たせていたヒロインが、なぜか消えている(笑)。
ホラーゲームあるあるというか、商業ゲームに近いストーリー展開だ
そして余りにもえぐいヒロインの正体と、グロテスクなストーリー…
ショッキングなエンディング…
ラストシーンの業の深さは衝撃的過ぎて、何も言えねえよ。
ネタバレなので詳しくは書けないが、とてつもなく大きな物を背負ってしまった主人公とヒロインは、この世界でどうやって生きていくのだろうね…
評価S+
90点
とんでもないゲームでした。
暫く「これだ!」というゲームの出ていなかったホラーアクションで、飛び抜けた良作でしょう
Sランク評価(90点以上)をつけるのも、随分と久しぶりですね……?
他の特徴としては、ゲーム構造がフリーゲームというより、家庭用ゲームに近いんですよ
ドット絵はフリーゲームらしいといえますが、ストーリー展開やそれに伴い変化するグラフィックや演出が、家庭用ゲームさながらです
オブジェクトが自作なのは勿論のこと、ゲームが進むとマップが細かく変化し、攻略したエリアには行けなくなります。(お陰で右往左往しなくて済む)
これはフリゲでは余り無く、逆に家庭用ゲームではよくある手法です
普通これほど手間のかかる事は、フリゲでは出来ないですから
そのような細部まで、本当に良く出来たゲームなんですよ
【後日追記。ネタバレあり】
パスワードを入力し、おまけシナリオ呵責行方(かしゃくのゆくえ)を見た
修一と春奈のしでかしたことで、本当に大きな災害となっているね
修一は春奈のため鬼と化したようでいて、理知的なのが逆に怖い。春奈はそんな彼を見て、何を思うか…
ミステリに寄り過ぎなので、ふたりのせいで多くの人々が死んだとか苦しんでるとか、もっとふたりの大罪が伝わる、悲壮感バリバリのシーンがあるとよかったかも。(でもニュース映像のリアリティは凄かった。)
折角、タイトルに「呵責」が入っているのだしね
トリックの元ネタは「占星術殺人事件」もしくは「金田一少年の事件簿 異人館村殺人事件」かな
クレジットカードから痕跡を追う、生きていくには物入りになるという推理が、妙にリアルで面白かった。私もそこが気になっていた
この後、修一と春奈はどうなるのだろうね…
春奈はまた調子を崩してるようだし、いずれふたりは討伐されてしまう気がするな
だが続編に続くかここで終わるかは謎ではあるものの、このまま結論はプレイヤーに委ねた方がいい気がするな。このような「答えのない問題」は。
というわけで、これにて「怨溺」完全クリア。
改めて、近年稀に見る名作でしたね。
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体験版の時点で「これは正直「斧鬼」を超えたのでは…」と思ってましたが、敢えて比較すると……正直超えていました。"動の「斧鬼」"……"静の「怨溺」"で、やはり「怨溺」は静かな恐怖感でした。
ストーリーは激動に次ぐ激動で、非常に面白かった。ED間近、主人公とあるキャラの台詞の応酬シーンが、一番のお気に入りです。
ただプレイ中は夢中でしたが、一夜明けて冷静に見ると私の読解力不足なのか、「あれはなんだったんだ?」という部分もあり、クリーチャーがヒロインを優しくお姫様抱っこしてましたが、「片足を鷲掴みし引き摺るほうが、ストーリーにマッチしてたのでは?」など、気になる部分もあります。
しかしながらエンタメゲーム作品なので、「プレイ中の熱中度の高さ」こそが名作の証明だと思ってます。丁度1時間、ノンストップでクリアしました。それももう1度序盤の恐怖を味わいたいがために、体験版データを流用する事もなく、です。
もう新作の構想があるとは、それも衝撃です。必ずプレイさせてもらいます。
今日アップしたばかりなのにプレイ&レビューありがとうございました!
楽しんで頂けてよかったです。個人的にドットはキャラクターデザイン、ストーリーに沿うようがんばって作ったので評価して頂けて嬉しいです。
また次回作も作りますので、遊んでいただけたら幸いです。