2015年08月15日
「進撃の巨人 - ATTACK ON TITAN」見てきました
通常、映画の感想を書く場合は映画紹介サイトにトラックバックし、少しでも多くの人に読んでもらおうとしているですが、今回はあえてやりませんでした。理由は…
私の好きなコラムニストの神足裕司氏のある言葉のオマージュにもなりますが、評判の良い映画を高評価するのは当たり前、しかし高評価の映画を酷評したり低評価の映画を絶賛するのは難しい。しかし、本当に難しいのは低評価の映画を酷評することではないか。そして今回、これをやります。
私の人格も疑われるくらいの内容になるかもしれませんのでトラックバックは避けましたが、無慈悲なほどにこの映画を酷評します。以前にある映画で、表面上は「-80点」だけど小学校卒業程度の読解力なら絶賛していた映画の感想が削除された過去がありますので、今回はバックアップを取っておきます(笑)。
この映画に関しては「炎上物件」とも言われてますし、原作とどこが違うかをあげつらっていては映画版の意味もない。それを承知で見に行ったし、以前にも書いた通り「ガッチャマン」や「SPACE BATTLESHIP ヤマト」にある一定の評価を出しましたが、これは酷かった。
本当に心苦しい表現だが、所感を羅列すると…「『進撃の巨人』の同人誌」の実写版?って雰囲気。キャラクターの中二病っぽい行動に演出に辟易。原作の名シーンや名セリフを切り取って貼り付けるだけの必然性の無さ。登場人物の行動と被害状況の矛盾。そして邦画の2大ダメ要素である「時が止まる」「説明っぽい」ところもしっかりと盛り込まれていました。
こうなってくると触れるまいと思ってたキャスティングや演技にまで言及したくなる。あくまでも個人的な意見ではあるが、ミカサ役が…(サシャの方が可愛かったし)
既にボロボロですが、恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレと言うか、イロイロと書いてるんでご注意を。
【感想:Start】
くどいようですが、「進撃の巨人」が実写化されるときに書いた覚書がこちら。
実力が伴わなければ
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1524/0.
今回、一番懸念していたCGや立体起動のアクションなどについて、少々引っかかるところはありましたがまずまず見られましたが、とにかく演出と演技が酷すぎた。
例えば一番最初に壁に近づいたエレン達が兵士に見つかるくだり。ピエール瀧って「凶悪」で見た演技力からは信じられないくらいの演技を見せてたし、その後の壁が破壊され飛び散った瓦礫による甚大な被害がある中、一番近くの連中が無傷。
ハンジが演説中に立体起動を誤射してしまうシーンは何?あれでクスッとした人がいるとでも思ったのか?頭抱えた人間はココにいるけど。
エレンとアルミンが食糧配給でソウダと再会するシーンでは列に並んでる(その再会には)無関係な人間が律儀に彼らの会話に付き合って待ってたり。壁外でも中二病満開のやり取りには窒息しそうになりましたし、それを良しとしている演出だとしたら、やっぱり…
エレンが誘惑されてるシーンでは巨人が足音もなく忍び寄ってるってのもなかなかだし、ジャンの危機は総出で助けようとする。原作でも時間が止まってたけど、アルミンの身代わりになるエレンのシーンは原作以上に時間が止まってた(笑)。
あっ、思いつくまま書いてたけど、車を出せるって燃料を精製する技術があるのに火薬が貴重ってのもヘンだし、古の技術に思いをはせるアルミンがたしなめられるシーンがあったが、エンジンって十分に説教を受ける対象になる技術だと思うんだが。
いや、書くのに疲れた…。
ミカサと離れ離れになった後、再会する流れや立体起動を使わないで巨人と戦うキャラクター(これ、原作でも居ておかしくないよなぁ…って以前から思ってた)は良かったと思うんですが、原作をなぞらずに行っている部分もあるクセに、前述の様に(それまでの流れあってこその)原作の名セリフを唐突に貼り付けたりって…。
あと、ラストの巨人の体からエレンを救出する時の指令だが、設定ではそんな知識を持ち合わせてる人って居ないんじゃない?(これ、続編への伏線かもしれませんが)
全体を通じて何度も席を立とうかと思う事もありましたが、批判するにしても最後まで見るのが必須だと思いましたので我慢しましたが、エンドロールが終わった瞬間、解放されたって気になりました。途中、脱力感に見舞われる間隔が短くなり、訳もなく声を押し殺した笑いが止まらなくなったりと、とにかく疲れました。
続編があることを知ってて見に行った映画で続編を断念したことはなかったのですが、今回ばっかりは…
まぁ、見に行くとは思いますが、確実に私の映画ランキングではワーストのランキングに食い込む迷作。この映画に関わった人間で、試写会なんかでもキツイ意見が出なかったのかなぁ?
【感想:End】
今回、あまりに酷かったので「進撃の巨人」(原作)の初期の頃の感想もリンクしておきます。
「進撃の巨人」を読んで(その1)
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1281/0
「進撃の巨人」を読んで(その2)
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1282/0
「進撃の巨人」を読んで(その3)
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1283/0
ホント、改めて進撃の1〜3巻は名作と言って良いでしょうが、ここに来て17巻まで出て駄作とは言わないが、迷走している作品に思えてきた。結局、予想通り原作にも影響を与えたかも(笑)。
最後に過去、私が酷評してきた映画のリンクを張っときました。やっぱ、嫌いな映画に対しては容赦ないのかなぁ、俺。
「フォースカインド」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/935/0
「インセプション」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1122/0
「スカイライン」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1414/0
「プロメテウス」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1766/0
「PIECE〜記憶の欠片〜」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1779/0
「アフター・アース」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1950/0
「R100」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1988/0
「武器人間」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/2012/0
私の好きなコラムニストの神足裕司氏のある言葉のオマージュにもなりますが、評判の良い映画を高評価するのは当たり前、しかし高評価の映画を酷評したり低評価の映画を絶賛するのは難しい。しかし、本当に難しいのは低評価の映画を酷評することではないか。そして今回、これをやります。
私の人格も疑われるくらいの内容になるかもしれませんのでトラックバックは避けましたが、無慈悲なほどにこの映画を酷評します。以前にある映画で、表面上は「-80点」だけど小学校卒業程度の読解力なら絶賛していた映画の感想が削除された過去がありますので、今回はバックアップを取っておきます(笑)。
この映画に関しては「炎上物件」とも言われてますし、原作とどこが違うかをあげつらっていては映画版の意味もない。それを承知で見に行ったし、以前にも書いた通り「ガッチャマン」や「SPACE BATTLESHIP ヤマト」にある一定の評価を出しましたが、これは酷かった。
本当に心苦しい表現だが、所感を羅列すると…「『進撃の巨人』の同人誌」の実写版?って雰囲気。キャラクターの中二病っぽい行動に演出に辟易。原作の名シーンや名セリフを切り取って貼り付けるだけの必然性の無さ。登場人物の行動と被害状況の矛盾。そして邦画の2大ダメ要素である「時が止まる」「説明っぽい」ところもしっかりと盛り込まれていました。
こうなってくると触れるまいと思ってたキャスティングや演技にまで言及したくなる。あくまでも個人的な意見ではあるが、ミカサ役が…(サシャの方が可愛かったし)
既にボロボロですが、恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレと言うか、イロイロと書いてるんでご注意を。
【感想:Start】
くどいようですが、「進撃の巨人」が実写化されるときに書いた覚書がこちら。
実力が伴わなければ
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1524/0.
今回、一番懸念していたCGや立体起動のアクションなどについて、少々引っかかるところはありましたがまずまず見られましたが、とにかく演出と演技が酷すぎた。
例えば一番最初に壁に近づいたエレン達が兵士に見つかるくだり。ピエール瀧って「凶悪」で見た演技力からは信じられないくらいの演技を見せてたし、その後の壁が破壊され飛び散った瓦礫による甚大な被害がある中、一番近くの連中が無傷。
ハンジが演説中に立体起動を誤射してしまうシーンは何?あれでクスッとした人がいるとでも思ったのか?頭抱えた人間はココにいるけど。
エレンとアルミンが食糧配給でソウダと再会するシーンでは列に並んでる(その再会には)無関係な人間が律儀に彼らの会話に付き合って待ってたり。壁外でも中二病満開のやり取りには窒息しそうになりましたし、それを良しとしている演出だとしたら、やっぱり…
エレンが誘惑されてるシーンでは巨人が足音もなく忍び寄ってるってのもなかなかだし、ジャンの危機は総出で助けようとする。原作でも時間が止まってたけど、アルミンの身代わりになるエレンのシーンは原作以上に時間が止まってた(笑)。
あっ、思いつくまま書いてたけど、車を出せるって燃料を精製する技術があるのに火薬が貴重ってのもヘンだし、古の技術に思いをはせるアルミンがたしなめられるシーンがあったが、エンジンって十分に説教を受ける対象になる技術だと思うんだが。
いや、書くのに疲れた…。
ミカサと離れ離れになった後、再会する流れや立体起動を使わないで巨人と戦うキャラクター(これ、原作でも居ておかしくないよなぁ…って以前から思ってた)は良かったと思うんですが、原作をなぞらずに行っている部分もあるクセに、前述の様に(それまでの流れあってこその)原作の名セリフを唐突に貼り付けたりって…。
あと、ラストの巨人の体からエレンを救出する時の指令だが、設定ではそんな知識を持ち合わせてる人って居ないんじゃない?(これ、続編への伏線かもしれませんが)
全体を通じて何度も席を立とうかと思う事もありましたが、批判するにしても最後まで見るのが必須だと思いましたので我慢しましたが、エンドロールが終わった瞬間、解放されたって気になりました。途中、脱力感に見舞われる間隔が短くなり、訳もなく声を押し殺した笑いが止まらなくなったりと、とにかく疲れました。
続編があることを知ってて見に行った映画で続編を断念したことはなかったのですが、今回ばっかりは…
まぁ、見に行くとは思いますが、確実に私の映画ランキングではワーストのランキングに食い込む迷作。この映画に関わった人間で、試写会なんかでもキツイ意見が出なかったのかなぁ?
【感想:End】
今回、あまりに酷かったので「進撃の巨人」(原作)の初期の頃の感想もリンクしておきます。
「進撃の巨人」を読んで(その1)
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1281/0
「進撃の巨人」を読んで(その2)
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1282/0
「進撃の巨人」を読んで(その3)
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1283/0
ホント、改めて進撃の1〜3巻は名作と言って良いでしょうが、ここに来て17巻まで出て駄作とは言わないが、迷走している作品に思えてきた。結局、予想通り原作にも影響を与えたかも(笑)。
最後に過去、私が酷評してきた映画のリンクを張っときました。やっぱ、嫌いな映画に対しては容赦ないのかなぁ、俺。
「フォースカインド」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/935/0
「インセプション」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1122/0
「スカイライン」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1414/0
「プロメテウス」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1766/0
「PIECE〜記憶の欠片〜」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1779/0
「アフター・アース」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1950/0
「R100」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/1988/0
「武器人間」見てきました
https://fanblogs.jp/elwood/archive/2012/0