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2014年06月16日
「ハミングバード」見てきました
 昨日に引き続き、骨太と期待しながらも若干期待外れだった映画。主演のジェイソン・ステイサムと言えば、かなりの映画ファンでも彼が銃を構える1シーンを撮っただけではどの映画か絶対にわからないと言うほど殺し屋、兵士、アウトローを演じ続けている俳優ですが、過去の作品に比べてかなり薄味。



 戦場のトラウマを抱え路上生活を続けるジョゼフ。ある日、彼と行動を共にする少女がさらわれ、そして変わり果てた姿で見つかる。犯人を捜し出し、その復讐をとげようとするジョゼフは、その戦闘技術を裏社会で生かしのし上がっていく。

 いやはや、私好みの印象もあるが…ここでいつものように【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 今回、ジェイソンファンにはちょっとガッカリな映画だと思います。

 過去、彼の主演した映画で「パーカー」なんかは少々ご都合主義で矛盾がイロイロとあった映画でしたが、アレは目をつぶっても良いかな?って感じました。しかしこの映画、いくら心が病んでいるとは言え、行動にちょっとした矛盾を感じながらも、そのちょっとが引っかかってしょうがなかった。

 その結果、映画に入り込めなかったし、冒頭にも書いた通りちょっと薄味。

 まず少女が誘拐されるきっかけとなった騒動。鼻っから自分でそのトラブルを解決できる力を持ってたのに、それをさっさとやればそもそもの事件が起きてなかったはず。また、偶然に手に入れた潜伏先も快適に使えているのがおかしいし、家主の知人に怪しまれたときにゲイのフリをしてやり過ごすほどのコミュニケーション能力があるの?精神的なアレで入院してたようだけど。

 また、中華料理屋で問題なく働いていた様だし、その後の汚い仕事もそつなくこなしてるが、仕事によってはそっちの方がよっぽどフラッシュバックしそうなはず。

 揚句、映画のコピーにもなっている「2度目の復讐」って相手もしょぼすぎる。彼の映画では自分を雇っていた組織が口封じのために襲ってきたり、仲間の裏切りとかに対する復讐などばかりだったので、ホント、どこで話が大きくなるか?と期待してたらターゲットをあっさり制裁して終了。

 ってか、その後もあっさりと逃げ切れるあたり、昨日の「トカレフ」同様、警察の無能さばかりが目立つ。そのくせ、「ハミングバード」よろしく彼を監視する"空からの目"が暗示的に要所要所で出てくるが、それがストーリーを大きく動かしている様子もない。(もちろん、彼のトラウマのきっかけとそれを目撃したと言う点ではポイトとなるが、それ以外は単なるナレーションにもなってない様な気がする)

 残念ながら「パーカー」とジョージ・クルーニーの「ラスト・ターゲット」、ゾーイ・サルダナの女性ヒットマンが主人公の「コロンビアーナ」などをごっちゃに混ぜて雑に並び替えたような印象を受け、かなり消化不良。土曜の夕方時点で2本の映画を見たの私が、金曜夜の時点でその2本を見ようとする私にアドバイスできたとしたら、別の映画を2本見ることを勧めてたと思う。

【感想:End】

 最後に。この先、中も映画が目白押しなんでちょっと厳選しなきゃいかんかなぁ。

 「300 スリーハンドレッド 帝国の進撃」(←前作は良くも悪くも「これ、映画?」と評しましたが(笑))、「ラストミッション」、「渇き。」、「トランセンデンス」、「オールド・ボーイ」と、今月公開予定だけでもこんなにある。

 早く終わりそうな映画から見に行かなきゃ。



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