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2014年02月25日
「大統領の執事の涙」見てきました
 今日も月曜のメンズデーを利用し、中洲大洋で見たこの映画。結論から言うと良い映画なんですが、正直なところオススメと言い切れない微妙さがあります。繰り返しますが良い映画です。ただ、日本人の感覚ではちょっと入りきれない部分もあるかもしれません。



 まだ黒人の人権が認められていない時代に幼少期を過ごしたセシル。父を理不尽な形で殺されたことの引き換えに"ハウス・ニガー"(給仕の事ですが作中でも使われていた差別用語)として仕え、その後ホテルのボーイを経てホワイトハウスで執事として働く。やがて家庭を持つが長男は黒人の人権活動に傾倒し、父親と対立する。
 それでは今日も【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレがありますんでご注意を。

【感想:Start】

 主演のフォレスト・ウィテカー、「レポゼッション・メン」「バンテージ・ポイント」最近では「ラストスタンド」などに出演している好きな俳優。この映画でも抜群の演技をしていて、これだけでも一見の価値あり。さすがに20代と思われる年代を演じるには無理がありましたが、見事に老齢のセシルも演じ切っています。

 一方、ストーリーの方ですが…詰め込みすぎ。率直な感想として、シリーズ化してでももう少し小分けした方が重みがあった様な気がする。と言うのも、それぞれの大統領の政策や考え方と黒人の執事への接し方、そしてそれぞれの大きな事件の裏側をもっと丁寧に描いてほしかった。(各大統領が完全に脇役で、時代がスッと流れすぎている)

 そして全体的に黒人の執事からの目線であり、黒人の人権問題の変遷を見事に描いてはいますが、やはり流れが速すぎる。革新的な人権運動に傾倒する長男との確執から終盤、セシル自身が晩餐会に執事ではなく招待客として招かれ、給仕を受けることで長男の考えも理解する…などの心境の変化なども。

 ただ、全体的にゆっくりした部分もあり、これを削って前述の描写をもっと丁寧にすれば良いと言うモノでもないし、何となくどうにかしてほしいと思いながらも、これで完成なんだろうなぁと言う凡人の感想です。

 結局、何となく物足りない感じがしながら、それじゃあ何を期待してたの?と聞かれれば132分の中にすべて入っているんで、何も指摘できない。結果、「悪い映画とは言えない」→「良い映画」って感じかなぁ。この手の映画を悪く言う勇気も根拠もないし。

 少なくともオバマさんが涙したそうですが、日本人(ってか、少なくとも私)には泣き所が難しいかもしれないなぁ。

【感想:End】

 福岡在住でこの映画を見ようと考えている方、ぜひ中洲大洋でご覧ください。私が見た時は2階の劇場でしたが、ここはこの映画の雰囲気に合った古風で格調ある場所ですんで、オススメです。

 あと、とても気になってるんですが「大統領の執事の涙」って邦題、良くないなぁって感じています。「の」を2つ重ねるってのは語呂が悪く、逆にそれを意図して題名として使う場合も多々ありますが、ほんの数年前に「鉄の女の涙」って映画もありましたしねぇ。

 例えば「ホワイトハウスの黒人執事」となると、題名に黒人ってダイレクトには使いにくいし…いっそ短くして「黒執…(ry



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