Elwood覚書（ブログ版）

　今日ははっきり言って広告と、免疫のない人にはかなり刺激の強い話をします。しかし、これは事実でもあります。

　最近ではニュース番組の冒頭の話題はほとんど金融危機に関わる事で、今日も株価がバブル後の安値に接近というニュースがありましたし。そして以前に金が上がるかな？と無責任に書きましたが、完全に読みが違いました。円高も手伝って、シャレにならないくらい暴落しています。

　先物市場の価格で言うと、（ちょっと専門用語が入りますが）期先で1グラム当たりの価格が7月22日には最高値で3,364円でしたが、本日の終値が2,110円。つまり、約3ヶ月で価格が1/3ほど下がりました。しかもその内、10月21日の最高値で2,639円でしだった事を考えると、ここ数日で500円も下がっています。

　さて、ここで先物取引の魅力と危険性に関わる話を少しします。先物で「金ミニ」と言う商品があり、証拠金が18,000円で済みますが、もしこれで22日の高値付近で「金ミニ・期先」を1枚（先物取引で言われる取引単位）を新規で“売り”から取引を開始していたら、それだけで約5万円の収益が得られます。

　ここで先ほど使った「証拠金」って言葉を少し補足をしますと、ある商品を取引した結果、出た損失を補填するだけのお金を供託する様なイメージで考えてもらえれば言いでしょう。ですから、その損失が拡大しすぎると「そろそろ預かったお金だけじゃ保証しきれないですよ」と言われ、「追証」と言われる証拠金の追加が要求されます。更に言えば、その損失が拡大しながらも商品の取引が成立しない場合、ひたすら「追証」が要求され続け･･･と言うのが、先物取引で酷い目にあった人たちのストーリーです。

　かつて電話で注文をしていた時代、悪質な業者が売買の注文を故意に受け付けなかった、更に悪質な場合は客の注文を逆手にとって自社の利益が出る様な取引を「顧客の注文にぶつける」などの手法もありました。まぁ、今はネットでの取引が主流で、まずないでしょうが。

　閑話休題。わずか18,000円を元手にわずか数日で2倍以上の利益が出る。先物の魅力であり怖いところですが、残念ながらこれほどの大暴落はもうないでしょう。ですから、ここで書いた様な驚異的な利益は望めないかもしれませんが、「自己責任」と言う言葉を反芻しながら研究されては如何でしょうか？