先日書いたボクシングのタイトルマッチ、挑戦者の亀田選手がタイトル奪取で幕を閉じました。彼については以前の荒削りな試合スタイルと違い、かなりオーソドックスでラフの少ない試合運びに驚きましたし、ひとまずはタイトル奪取を祝福します。

　ただし、その時の覚書にも書きましたが「とにかくこの試合後の展望を考えず、出てきた結果をそのまま受け取るつもりで試合だけに集中する」ことでこのタイトルマッチは好勝負だったと言えますが、その前の３ラウンドK.O.宣言を含む試合前後の亀田選手のビッグマウスは、この試合の評価を下げるだけなんで（少なくともこれからは）ひかえて欲しいと切に願っています。（まぁ、亀田選手の事ですから「３ラウンドK.O.宣言？あぁ、お客さんが盛り上がるように試合を延ばしただけ」「ダウンを奪おうと思えばいつでも出来た」なんて言い出しそう）

　さて、同じく覚書で私が「最近はあまりにもスポーツにドラマを持ち込みすぎていないか？見る側もそれに乗っかりすぎてないか？」と書きましたが、これにはもう一つ理由があります。それがプロレスのビッグマッチの後によく見られる現象が起きそうだと感じたから。

　これから先、亀田一家にどんなドラマが描けるか？

　プロレスで「夢のカード」が実現した後に落ち込みがあります。そしてストーリー作りに長けていて、選手数も試合数も多いプロレス界ですらこの落ち込みを持ち直すのは大変ですが、ボクシングで亀田一家がこの落ち込みを回復できるか。

　いや、そもそも落ち込むことはないだろう!?と言う方もいるかもしれませんが、私の予想では間違いなく次の亀田選手の防衛戦はよほどの強豪を連れてきても盛り上がらないでしょう。逆に妙な因縁をからめて（って言うか、薄い根拠から「因縁を付ける」って感じかも）くるんじゃないか？と。極論を言えば大毅選手が判定負けしたデンカオセーン・カオウィチット選手の名前を挙げてくるんじゃないか。（もちろん現WBA世界フライ級王者なんで、おいそれと対戦は出来ないでしょうが、それを承知で…）


　さて、本来なら新王者誕生ならば「伝説の始まり」のはずなんですが、何となく「亀田劇場の終焉」のようにも思えます。が、ココのところ格闘技関係では予想が外れることが多いんで（笑）。

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