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2009年11月28日
賞味期限切れの因縁
 以前から事あるごとにネタにしていたボクシングの亀田興毅選手。この覚書もけっこう長く続けているんで、彼がボクシング界の救世主としてもてはやされた時期から対戦相手の選出でその実力を疑問視する声が出始め、そして疑惑のタイトル奪取、そして弟も巻き込んだ内藤大助選手との因縁…と、この物語の最終章と言う感じの試合が行なわれますが、題名にも書いた通りの印象しかありません。

内藤vs亀田“長すぎた因縁”世間の盛り上がり今ひとつ
http://www.zakzak.co.jp/sports/sumo_combat/news/20091127/smc0911271224000-n2.htm

 格闘技好きの私にとって、まったく興味のない人間がちょくちょく言う次の言葉が一番イラッと来ます。

「格闘技って言っても、所詮は八百長でしょ?」

 もちろん一つの興行としてプロレスは予め勝敗が決まっていますが、ある意味、最悪の事態も想定した真剣勝負でもあります。しかし、あらゆる格闘技でどんな結果が出ても「最初っから決まってたんでしょ?」って言い出す人がいる。コレが許せないって所もありますが、残念ながらこの試合はどっちが勝ってもボクシング人気に貢献する結果は出そうにありません。

 内藤が勝ったら「やっぱ亀田のメッキがはがれたね」で終わりになるし、内藤選手自身も選手生命もそれほど長くないし、逆に亀田が勝っても「内藤も歳には勝てなかったなぁ」とか「引退の退職金代わりにファイトマネーが高い試合をしたんだろうなぁ」って言い出す人もいるでしょう。(って、こんな文章を想定して書いている時点で、私がそう思っていると言われても返す言葉はありませんが)

 プロレス、総合格闘技、K-1、大相撲などなど、多くの格闘技の中で最も選手生命が短く、試合数も少ない軽量級のボクサーに5年にも及ぶ因縁は長すぎます。個人的な考えですが、選手生命の短いボクサーだからこそ、リング上には純粋に勝敗以外は持ち込まないで欲しいので、逆に「因縁試合」と言う言葉を取り除き、内藤選手、亀田選手の各個人の力量の勝負として見れば、逆に楽しめるんじゃないかと思います。


 とにかくこの試合後の展望を考えず、出てきた結果をそのまま受け取るつもりで試合だけに集中する。そうすれば「賞味期限切れの因縁」なんて切り口もなくなるんで、新鮮に見られるかも。で、格闘技に限らず、最近はあまりにもスポーツにドラマを持ち込みすぎていないか?見る側もそれに乗っかりすぎてないか?

 テレビ放送ではゴングが鳴る直前にチャンネルを合わせるか(笑)。



{a8.net http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=983469&GOODS_SORT_CD=103}{a8.net http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1909316&GOODS_SORT_CD=103}

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