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2020年11月04日
「星の子」見てきました
一か月ぶりの映画だったことに驚き。今日はストーリーから言って興味のあったこの作品ですが、なかなかの作品でした。この映画、新興宗教にハマった家族を描いていますが、本当にその苦しさがよく描かれています。





生まれたばかりの次女の病気に悩まされていた夫婦が、藁にも縋る思いで使ったのは新興宗教が販売する水。奇跡的に効果が出たことから両親はその宗教にハマっていく。目を覚まさせようとする母の兄にあたる叔父とも疎遠になり、やがて疑問を感じた長女は家を離れていく。思春期を迎えた次女も両親の信仰は一般的には奇行とであることを知りつつそれでも両親を慕い続けるなか、新任の数学教師に好意を寄せる。

それでは今回も【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレがありますのでご注意ください。

【感想:Start】

15歳のちひろは生まれたころに患っていた皮膚病を「水のせい」だとの助言から使用し始めた「金星のめぐみ」なる効能が怪しげな水。いわゆる「宇宙エネルギー」など、誰でも一笑に付すものではありますが、覚書でもよく書いている「心の免疫力の低下した状態」では、そのインチキ理論も入り込んできます。

やがてその宗教が全てとなっていく両親に疑問を持つ叔父が長女と結託して水のすり替えなどを行うが、依存する形で宗教を信じる彼らには冒涜としか映らずほぼ絶縁状態となる。これ、まさにプラセボ効果に対する対応ですが、信じ切ってる相手には効果がありません。

両親の剣幕にその場では叔父と対立を選んでしまった長女は教団の教義や両親の傾倒ぶりに疑問を持ち家を出てしまいますが、(これは持論ですが)宗教とは如何に悩みを少なくし、如何に生き易くするかの助けになるべきなのに家族や親せきを分断してしまい、生きにくくしてしまう悲劇の典型。

そして作中、ちひろの友人が冗談っぽく水に疑問を投げかけながら「ちひろは騙されてない?」両親が言ってるからと返すと「両親は騙されてない?」、教祖が言ってる「教祖は騙されてない?」大学の有名な先生も効果を証明している…「その教授は騙されてない?」と延々と続け、最後に「ちひろは騙されてない?」と。これはこの手の問題の本質をついています。

科学にしても、ある程度のラインから先は「信じる」になってしまいます。が、そこは信用に値する裏付けがあるものですが、その部分で「あなたも結局は科学という宗教を信じているだけ」と切り返してくるのがカルト宗教の常とう手段でもありますし(笑)。

物語の中でちひろが思いを寄せる先生がキレるシーンで、クラスの中ではちひろが痛い人物として表現される描写と芦田愛菜ちゃんの演技はすごかった。

映画としてはいろいろと結論を出さずに終わっていますが、それも出口の見えないこの家族を表しているようで、私は肯定的に受け止めています。が、家を抜け出した長女の物語も気になる。

【感想:End】

最後に。それまでには一回くらい更新をすると思いますが、前にもいた通りイベントでオカルトに関してプレゼンみたいなことをする予定ですが、テーマは正に「オカルトの危険性」についてでこの映画も参考になりました(笑)。

オカルトも種類によっては深化することで危険性を増し、そしてその危険性は「他者の意見に耳を貸さなくなる」事からものでもあります。それをうまく表現できればいいんですが。



星の子|映画情報のぴあ映画生活

2020年10月23日
巨星 ジェームズ・ランディ師逝く
マジシャンで懐疑論者のジェイムズ・ランディ師が10月20日に亡くなりました。享年92歳ということで大往生と言っていいでしょうが、それでもショックで訃報を聞いたとき、声を出してしまいました。


ジェームズ・ランディ氏死去


エセとは言え懐疑論者の端くれとしても、師の影響を大いに受けた一人として心から御冥福をお祈りします。

師のエピソードといえば蔵書のどこかに載ってだ話だと思いますが、ランディ師がまだ高校生ぐらいの時だったかにインチキ伝道師のトリックを見破り声を上げるもランディ師が警察に連行され拘束されたとのこと。この時の経験が後の師の活動の原点になった…と、記憶に頼った文章なんでウラを取ってくださいね(笑)。

実は来月、福岡某所でオカルト系のちょっとしたイベントがあり、そこに「エセ懐疑論者」としてオカルトの正しい楽しみ方を解説する予定。いや、言葉を柔らかくしましたが、本当はインチキなオカルト(そうなるともはやカルト)に引っかからないように!って話をしようかと。

と言うのも最近、オカルトについてお怒りモード。陰謀論や災害を扱った予言をオカルトと呼んで良いのだろうか?と。

オカルトと称して流布されるフェイクニュースとも言え、オカルトと称するがゆえ反証不能な壁を築き、そしてオカルトゆえ真に受けるのはバカと言う逃げ道まで用意されている。そして困ったことにそれらを「真実に目覚めた光の戦士」かのごとく他人に吹聴し、悦に入ってる人までいるし。

オカルトに真実を求めるな!

オカルトは酒みたいに一時的に酔って楽しめばいい。

間違ってもアル中みたいにオカルトの浮世離れした世界がデフォルトになっちゃダメ。

変な連中が跋扈するって楽しくオカルトを嗜んでいる人にとっては迷惑千万。こいつらが幅を利かせる状況はオカルト暗黒時代の入り口となる。

そのイベントまでは心に師を思い、限定的に「エセ」を外してみるか?

2020年09月22日
「TENET テネット」見てきました
久しぶりの映画鑑賞。これ、映画の鑑賞欲が低下しているサイクルに入ってる状態なんで、少しでも気になる作品をって感じでチョイスしたこの作品。もちろんクリストファー・ノーラン監督なんで警戒はしていましたが、やっぱり(個人的には)クソ映画でした(笑)。





オペラハウスで起きたテロ事件の制圧に駆り出された特殊部員の一人がテロリストに捕まり拷問を受ける。秘密を守るため自決用カプセルを飲むが、実は単なる鎮静剤で彼のテストであった。合格した彼には新たなミッションを命じられる。未来からやってきた敵と戦い、世界を破滅から救うと言うもの。

…ってあらすじですが、過去のノーラン監督作品ではどれもこれも難解で、その難解さが面白さにつながってないって印象が強いのです。「プレステージ」はどうにかOK、「インセプション」は10点(100点満点)ってところでしたし、どうも「裸の王様的映画」って感じですねぇ。

それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。今回はこの間にガッツリネタバレがありますのでご注意を。

【感想:Start】

まずこの映画の売りである「時間の逆行」って言う部分なんですが、定義がぐちゃぐちゃ。単なる逆再生の世界であれば結論から入ってるんで、そこに意味があるのかってなる(例えば相手を倒そうとしている攻防では倒せてない結論からスタートしてる)し、会話は逆再生にならないのか?って単純な疑問。

逆行した時間軸では酸素が吸えないので、ボンベを一緒に持って行きマスクをしていたが、その設定が途中から分からなくなってきている。てっきりマスクを外さないキャラとそうでないキャラとで時間軸が違っていることを明確にしたり、逆に相手を欺くためにマスクをしていて重要なところでマスクを外す…って流れがあるかと思ったんですけどねぇ。

単純に過去に戻るとしなかった割に、要所要所でそれがごっちゃになってる。これ、「インセプション」の時も同じで「〇〇をしなければ××になってしまう」とか言うのがはっきりしないんで、シーンごとに緊迫感を出せてもつながりが良く分からない。ついでに言えば邦画によく見られる「時間が止まる」(それまで1分1秒を争ってたのに急に時間を掛けて話し出したりする)シーンがあったり。

妙に伏線を回収しているみたいでいて、それでも矛盾に引っかかる。もちろん、タイムパラドックスって言葉からして矛盾を含んで当たり前だけど、「親殺しのパラドックス(映画では祖父って言ってた)」ってのはあくまでも「殺した場合」を比喩的に使っているわけで、実際は過去に戻っての「バタフライ効果」って訳でもあり、もはや見ている側が映画の中で何が禁忌なのかもわからなくなってくる。

オチもタイムパラドックスを含むネタではありがちだし、全体を通じて場当たり的なストーリーをダラダラ見せられただけの気がして、これ以上評価のしようがない。私が理解できなかっただけでしょうが…例えば「時間を止める」能力があったとして、そこで人は自由に動けるのか?大気も停止していたら体は動かせないのでは?ってなると何もできなくなるんで、そこはご都合主義でって考えはアリだと思いますが、この映画における時間逆行は扱いきれてないって印象しかなかった。

繰り返しますが、理解力のないアホの意見です。

【感想:End】

最後に。Twitterにも書いたネタたですが、よく難解な映画に不満を言うと「分かる分からないではなく、面白いかどうかが重要」って言う人がいる。

お答えます。

難解で分からないから面白くない。

もし分かりにくさが解消されるなら、面白いに分類されるかもしれなかった映画なのに。

例えば「ジュラシック・ワールド」なんかは恐竜の迫力だけで楽しめるって考えもありますが、新種の恐竜インドミナス・レックスの遺伝子に何の恐竜の遺伝子が混入したか等を見る側が理解できてなければ登場人物がどれほどヤバイ状況に置かれたかも分からないし、この映画もクライマックスシーンでの制約や目的など、もう少し分かりやすかったらと感じますが。



TENET テネット|映画情報のぴあ映画生活

2020年09月15日
懐疑系古典紹介
完全に月一ペースの更新。

ほとんどFacebookかTwitterで言いたいことを書いてるんでブログはお留守になってるけど、それでもここでしかつながってない人もいるんで近況をちょっと。

先日、Twitterで呟いている話題の中で懐疑論者の必読書と呼ばれる本がいくつかあり、その代表格の本の中にユリ・ゲラーが超能力者として取り上げられたプロセスがしっかりと書かれたものがあったのですが、それを知らずに話をしている人がおり、これって最近の若い人は知らないのかな?ってなった。

そこで「懐疑系古典紹介」のタグで蔵書自慢を兼ねてツイートしていたんですが、現在約30冊。

で、触発されて他の方も紹介してくれたらと思っていたのですが徐々にこのタグでツイートしてくれる人もいてうれしい(笑)。

久しぶりにちょっと古めの懐疑系の本でも購入しようかな?

#懐疑系古典紹介






2020年08月02日
次回のWeb飲みの予定
一部のFacebookやLINEで連絡が付くメンバーには告知しましたが、大学時代の私を知っているメンバーを中心にWeb飲みを考えています。

以下の日程を候補にしていますが、ここでしか連絡が付かないメンバーはここのコメント欄に記入願います。

8/7(金) 20:00〜23:00
8/8(土) 20:00〜23:00
8/9(日) 20:00〜23:00
8/14(金) 20:00〜23:00
8/15(土) 20:00〜23:00

2020年07月05日
リモート飲み会、やってみた
前々からやってみたいと思っていたリモート飲み会をやってみました。

まぁ、リモート飲み会がメジャーになる前からオフ会なんかをネットで繋ぐってアイデアは持ってたんですが、当時はチェーン店の居酒屋でネットをつないで…って考えてたんですが、今や個人の家同士をつないで飲み会ができるんですからねぇ。

メンバーは大学時代の友人。数名に連絡を入れましたが、今回はテストを目的としたところもあり周知が徹底してなかったところもありまして。まぁ、次回は8月の半ばにやろうと思っておりますんで、その時はもう少し準備をしておくか。

ちなみにFacebookでビデオチャット用のルームを作りそのURLを招待する人に送る。受け取った側はそのURLをクリックするとルームに参加できると言う寸法ですが、今回、ガラケーしか持ってない人やらパソコンにカメラが付いてない人やら、そもそもガラケーところか令和の時代に携帯すら持ってない人やら。

まぁ、これをあまり恒例にすると続けることが目的になってしまうんで、今回がテスト、次回が本格開始の1回目として以降は2〜3ヶ月おきくらいが適当かな?

そんなわけで環境が整ってない人がいたら準備しておいてくれ。





2020年06月28日
「デッド・ドント・ダイ」見てきました
コロナというよりも個人的には手術明け最初のって感じですが、コメディータッチのゾンビ映画としてこの作品を見てきました。映画の感想ネタとしては実に5ヶ月ぶり。年間(最低)20本の鑑賞を目指していながら今年4本目ってのもねぇ…。

で、映画鑑賞リハビリに選んだこの映画ですが、マジでリハビリには最適。最後まで寝ずに見られたって事以上に得るものは全くなく、本当にビックリするくらいのダメ映画でした。





平和な田舎町で起きた猟奇事件。犯人はゾンビで町を守る3人の警察官が四苦八苦する…ってコメディとの触れ込みでしたが、まぁ、これ以上はネタバレになるんでさっさと【感想:Start】〜【感想:End】へ。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

この映画、本当にどこもかしこも上滑り。笑おうと思いながら見ても笑えるシーンもないし、それでいてゾンビ映画独特のバカな行動はしっかり取りつつ、どう見て良いのか分からない。全力で「つまらん」「時間の無駄」と言える映画。これが海を越え日本で上映されるとは、ある意味奇跡の作品かもしれない。

何をやりたいのか分からないって点では「ダーク・シャドウ」以上で、点数としては20点を付けていました、この映画はその半分の10点くらい。で、過去の個人的映画採点表を見てみると10点の映画って「クーリエ−過去を運ぶ男−」「危険なメソッド」「ザ・マスター」「プラチナデータ」などなど、どれも同様に「何をしたいの?」ってオチも何もない映画ばかりですが…いや、もうこれ以上何も書くことが無い。

何でもこの映画、監督のセルフオマージュって事らしいのですが、それなら逆に元ネタ映画を見ることを前提って言っててほしい。それならもっと公平な評価ができるでしょうし、それ以前に見に行かなかった(笑)。

【感想:End】

最後に。今日は「ランボー ラスト・ブラッド」とどっちを見ようか迷いましたが、ランボーはまだ上映が続くだろうって判断で「デッド…」を選びましたが、大失敗でした。ってか、人生二度目の映画館貸し切り状態で、観客は私だけ。

前回は覚書で感想を書いた300本以上の中で0点を付けた映画3本のうちの1本でしたが、ホント完全にソーシャルディスタンス云々を気にする必要もない状態。ってか、私が見たためにスタッフがそのあと消毒しに入るのかなぁ。あんなくだらない映画のために。申し訳ない。





デッド・ドント・ダイ|映画情報のぴあ映画生活


2020年06月14日
何となく更新
最近は仕事も忙しく、帰宅後になんかネタを考えて書く気力もないし当然映画も見てないんで更新のネタもないし。

で、世はコロナでいろいろと制限がかかっていますが、現在入院中の母との面会が3月半ばから面会禁止になっています。それが明日の15日、ようやく解除されることとなりました。

時間は日曜を除く午後1時から17時までなので当然土曜まで会いには行けませんが、それでも私の手術前に顔を合わせたのが最後ですから3か月ぶりの面会になりそう。そもそも本当なら6月1日からの予定でしたが、北九州で起きたクラスターの影響でここまで来ましたが、ホント第二波がシャレにならない状態になったら再び面会禁止になりゃしないか。けっこう心配。

それからとりとめもなく書くと…皆さん、10万円の給付金は届きましたか?我が家は家長として親父の口座に振り込まれましたが、右から左に消えていきました。実は冷蔵庫が壊れてしまい、あっという間に消えていきました。まぁ、臨時収入なんで親父も少し出して欲しい気はしましたが(笑)。

そんでもって最後に。先日、国境なき医師団にコロナ対策としてわずかではありますが寄付しました。このお金は医療レベルの脆弱な地域での新型コロナウィルス対策に使われますが、日本や先進国で感染拡大を防いだところで十分な医療の届かない地区でウィルスが火種としてくすぶっていてはコロナウィルスの終息は望めませんし。

まぁ、大それたことを言っているようで申し訳ないが、例えばちょっとスマホの契約内容を見直してみると利用していないサービスに毎月500円くらい払っていませんか?ちょっと熱くなってゲームに課金しすぎたりしていませんか?

私は毎月500円程度の寄付と気が向いたら数千円の寄付でちょっとして聖人気分味わってますんでお勧めします(笑)。

国境なき医師団日本 新型コロナウイルス感染症危機対応の寄付募集を開始
https://www.msf.or.jp/news/detail/pressrelease/msfj20200326st.html

2020年05月08日
術後の衝撃!
今日は手術の前後の話を少し。

手術が行われる数日前から入院し、血液検査を始め体重や体力測定なんかも行われましたが、その間は本当に暇でした。その間に本を読んだり調べ物をしたりしていましたが…意外かもしれませんが、術後は全く暇がありませんでした。これについては後述。

さて、手術当日の話ですが、術後は一般病棟からICUに移るために荷物をまとめていたところ、とりあえず手術に向けて鎮静剤を渡されました。で、その鎮静剤を服用して荷造りを続けていましたが、バッグのジッパーに手を掛けたかどうかの所で「はっ」っと気付くとベッドの上。「えるさん(←当然、実際は本名)、手術終わりましたよ」と先生の声。

ウソだろ!!!!!

続けて「あっ、えるさん。それから手術中にお父さんが倒れられ、当院に救急搬送されています。そちらの方もお任せください」

ウソだろ!!!!!

いや、前回のカテーテル手術の最中にも転倒して骨折してたし、その前は同じく私のカテーテル手術の後、退院して一週間後に癲癇で救急搬送。さらに遡る事5年前、母が倒れた一週間後に直腸炎で…

どんだけ誰かの後に続く気だよ…。

2020年05月05日
「人工呼吸器」って思った以上に苦しいよ
先月末に退院後、最初の更新です。現在、手術から3週間ほどたっていますが、まだまだ疲れやすく怠け癖が付いているのか疑問に思うほど。まぁ、開胸手術の傷を回復させる期間を考えるとこんなものかもしれませんが、これで来週から職場復帰できるのか?できたとしても会社に間違ったメッセージを送るんじゃないか?と心配。

さて、今回は循環器系の手術で問題になっている新型コロナウィルスでの入院ではありませんが、「人工呼吸器」という点では参考になると思います。今回の入院で何が辛かったかと言えば人工呼吸器の使用とその後の苦しみが一番辛かった。

「熱望」「切望」などの言葉がありますが「渇望」と言う言葉の方がより強く、より切実な印象があると思います。まさに「渇き」こそ何としても排除したいものだと思いますが、術後に目が様得たときはまだ人工呼吸器を装着したままで、その時は過去に経験したことのない「渇き」を感じていました。

もちろん点滴などで必要な水分は供給されていたので脱水状態にはなりませんが、本当に辛い。ただ、まだ麻酔が効いていて意識を(意識的に)飛ばしてしまえばそのまま眠れたので渇きは回避できましたが、続いて人工呼吸器を抜管した後、まだ気管の麻酔が醒めきってない状態では水が飲めない。ここからの地獄の苦しみが長かった。

この時、現在入院中の母とのコミュニケーション方法として指で文字を書く方法を使っていましたが、これは覚えておいて損はありません。「一文字ずつ」「ゆっくりと」書くことが大事。ここで私は「くちをゆすぎたい」と要求、水を含ませてもらい口の中だけは少しだけ楽にすることができました。

続いて飲水の許可が出ましたが、管が入っていたためにノド(多分、声帯かな?)に激痛が走り、水をまともに飲めない。ノドの渇きと痛みを鎮めるために水がそこに留まって欲しいんです…結局「こおりをふくませてください」と、口に氷を入れてもらいずいぶんと楽になりました。

しかし、ここからさらに別の地獄の入り口が開きます。ノドの痛みから「ゲップ」ができない。このゲップができないのがこれほど苦しいとは思いませんでした。そして水分を取ることで「痰」が出るのですが、会話の途中で相手に気付かれずに飲み込む程度の少量の痰で窒息しそうになりました。

水が飲めなかった時までは地獄の苦しみでしたが、水が飲めるようになってからは何度か死を覚悟するほどの苦しみがありました。(実際、これで死ぬんだ…って思った)


この他にもいろいろときつい事がありましたが、それはまたの機会に。実際、まだ胸の切開した後の痛みや体内の出血を排出するドレーン(体内にチューブが挿入されていて、そこから血が出てくる)がぶら下がった状態、肺に水が溜まり呼吸ができない、リハビリが結構きつかった…などなど書きたいことがまだまだありますんで(笑)。

さて、話は人工呼吸器に戻りますが、コロナウィルス関連で言えば著名人が人工呼吸器を付けていたが集中治療室から一般病とに移動したってニュースを見かけますが、これって医学的には順調であっても上記の様な地獄の苦しみが待ってるって事で、若い人なんか「死にはしない」って新型コロナについて高を括っているかもしれませんが、本当に苦しみます。


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