2013年04月08日
「プラチナデータ」見てきました
またしてもペースが乗らない覚書ですが、停滞気味のときは映画の感想(笑)。今日は今年初のダブルヘッダーでまずは「プラチナデータ」から。この映画、いわゆる近未来モノ。技術の躍進から犯罪捜査が画期的になり、理想の社会がやってくるとの期待の一方、そこから来る恐怖を感じる・・・と言うパターン。
で、いつもはここで予告の動画を挟むのですが、公式と思しき動画がYouTubeに無かったんでパス。そんなこんなで恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレがありますんでありますんでご注意を。
【感想:Start】
それでは心置きなく結論を書きますが、この映画、地上波での放送を見れば十分、言い換えればお金を出す価値をあまり感じませんでした。
主人公がある事件の犯人に特定され、そこから逃げ回るシーンはそれなりに面白かったのですが、それでも全体を通してリアリティが無さ過ぎる。二宮和也演じる主人公、神楽龍平は28歳の設定。が、作り上げたシステムを考えてもそんな若さでこのシステムのトップと言うのも「はぁ?」って感じ出し、(システムの画面に表示される)ユーザー・インターフェイスも如何にも難しいことをやってますって動きが、無駄なものばかりに見え醒めてしまいます。
で、その天才科学者の神楽くん、謎を秘めた助手(?)からバイクを提供してもらい、パトカー相手に逃走しますが、バイクに乗れるの?しかもパトカーを向こうに回して。防犯カメラで逃げ場の無い状況が映像から伝わったものの、その割に逃走経路や範囲も一気にファンタジーになってしまってる。
主人公が濡れ衣を着せられた事件の真犯人も、ある程度組織的なものなら本人が直接手をくだす必然性もない。さらに犯人が特定されない「NF13」と言われた事件も、犯人のDNAが登録されていなくても性別や身体的特徴は映画冒頭の捜査を見れば出来るはず。未登録データゆえに・・・と言う話でもないはず。
ついでに言えば肋骨を1本抜くってのも必然性を感じなかったし、取って付けたような印象しかない。
そして映画では夢の犯罪捜査の手段である「DNA捜査システム」に隠された真実・・・ってもったいぶって描かれた秘密も小学生程度でも思いつくネタ。映画の中でこのシステムの法案化に反対する人々がいるとの事でしたが、その人たちが挙げるであろう反対理由がそのままオチの秘密だし。これ、ホントに東野圭吾の作品?
例えばDNAを元にした徹底した身分制度の確立を目指すが、DNAに反社会的因子を持つ人たちを排除せず、一定の犯罪率を保つ(つまりはこれを口実に新たな法案を作るきっかけにする、など)ためにキープする。理想的な社会を構成するためにDNAレベルで割合をコントロールし・・・って方がまだマシ。
登場人物のキャラクターなんかが「ドラゴンタトゥーの女」を思い起こさせるのはご愛嬌。全体的にミスキャストっぽい印象がぬぐい切れず、気持が離れる以前に入っていけなかった映画。厳しい言葉になりますが、邦画にありがちな「毒にも薬にもならない映画」と言えます。
【感想:End】
今回、外すだろうと思いながら見に行った映画なんである程度はあきらめもありますが、現在上映中の映画では消去法でこの映画を選んだ次第で。邦画も捨てたもんじゃないって思いが徐々に削られてきましたが、この映画でまたもやザックリと削られました(笑)。
多分、「藁の盾」も期待しながら見に行って失敗するパターンだろうなぁ。
そんなわけで、春休みの子供向け映画が一段落付くまではこれと言う映画もないし再びお休み・・・って、ドラゴンボールでも見に行くか(笑)?
で、いつもはここで予告の動画を挟むのですが、公式と思しき動画がYouTubeに無かったんでパス。そんなこんなで恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレがありますんでありますんでご注意を。
【感想:Start】
それでは心置きなく結論を書きますが、この映画、地上波での放送を見れば十分、言い換えればお金を出す価値をあまり感じませんでした。
主人公がある事件の犯人に特定され、そこから逃げ回るシーンはそれなりに面白かったのですが、それでも全体を通してリアリティが無さ過ぎる。二宮和也演じる主人公、神楽龍平は28歳の設定。が、作り上げたシステムを考えてもそんな若さでこのシステムのトップと言うのも「はぁ?」って感じ出し、(システムの画面に表示される)ユーザー・インターフェイスも如何にも難しいことをやってますって動きが、無駄なものばかりに見え醒めてしまいます。
で、その天才科学者の神楽くん、謎を秘めた助手(?)からバイクを提供してもらい、パトカー相手に逃走しますが、バイクに乗れるの?しかもパトカーを向こうに回して。防犯カメラで逃げ場の無い状況が映像から伝わったものの、その割に逃走経路や範囲も一気にファンタジーになってしまってる。
主人公が濡れ衣を着せられた事件の真犯人も、ある程度組織的なものなら本人が直接手をくだす必然性もない。さらに犯人が特定されない「NF13」と言われた事件も、犯人のDNAが登録されていなくても性別や身体的特徴は映画冒頭の捜査を見れば出来るはず。未登録データゆえに・・・と言う話でもないはず。
ついでに言えば肋骨を1本抜くってのも必然性を感じなかったし、取って付けたような印象しかない。
そして映画では夢の犯罪捜査の手段である「DNA捜査システム」に隠された真実・・・ってもったいぶって描かれた秘密も小学生程度でも思いつくネタ。映画の中でこのシステムの法案化に反対する人々がいるとの事でしたが、その人たちが挙げるであろう反対理由がそのままオチの秘密だし。これ、ホントに東野圭吾の作品?
例えばDNAを元にした徹底した身分制度の確立を目指すが、DNAに反社会的因子を持つ人たちを排除せず、一定の犯罪率を保つ(つまりはこれを口実に新たな法案を作るきっかけにする、など)ためにキープする。理想的な社会を構成するためにDNAレベルで割合をコントロールし・・・って方がまだマシ。
登場人物のキャラクターなんかが「ドラゴンタトゥーの女」を思い起こさせるのはご愛嬌。全体的にミスキャストっぽい印象がぬぐい切れず、気持が離れる以前に入っていけなかった映画。厳しい言葉になりますが、邦画にありがちな「毒にも薬にもならない映画」と言えます。
【感想:End】
今回、外すだろうと思いながら見に行った映画なんである程度はあきらめもありますが、現在上映中の映画では消去法でこの映画を選んだ次第で。邦画も捨てたもんじゃないって思いが徐々に削られてきましたが、この映画でまたもやザックリと削られました(笑)。
多分、「藁の盾」も期待しながら見に行って失敗するパターンだろうなぁ。
そんなわけで、春休みの子供向け映画が一段落付くまではこれと言う映画もないし再びお休み・・・って、ドラゴンボールでも見に行くか(笑)?