2020年09月22日
「TENET テネット」見てきました
久しぶりの映画鑑賞。これ、映画の鑑賞欲が低下しているサイクルに入ってる状態なんで、少しでも気になる作品をって感じでチョイスしたこの作品。もちろんクリストファー・ノーラン監督なんで警戒はしていましたが、やっぱり(個人的には)クソ映画でした(笑)。
オペラハウスで起きたテロ事件の制圧に駆り出された特殊部員の一人がテロリストに捕まり拷問を受ける。秘密を守るため自決用カプセルを飲むが、実は単なる鎮静剤で彼のテストであった。合格した彼には新たなミッションを命じられる。未来からやってきた敵と戦い、世界を破滅から救うと言うもの。
…ってあらすじですが、過去のノーラン監督作品ではどれもこれも難解で、その難解さが面白さにつながってないって印象が強いのです。「プレステージ」はどうにかOK、「インセプション」は10点(100点満点)ってところでしたし、どうも「裸の王様的映画」って感じですねぇ。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。今回はこの間にガッツリネタバレがありますのでご注意を。
【感想:Start】
まずこの映画の売りである「時間の逆行」って言う部分なんですが、定義がぐちゃぐちゃ。単なる逆再生の世界であれば結論から入ってるんで、そこに意味があるのかってなる(例えば相手を倒そうとしている攻防では倒せてない結論からスタートしてる)し、会話は逆再生にならないのか?って単純な疑問。
逆行した時間軸では酸素が吸えないので、ボンベを一緒に持って行きマスクをしていたが、その設定が途中から分からなくなってきている。てっきりマスクを外さないキャラとそうでないキャラとで時間軸が違っていることを明確にしたり、逆に相手を欺くためにマスクをしていて重要なところでマスクを外す…って流れがあるかと思ったんですけどねぇ。
単純に過去に戻るとしなかった割に、要所要所でそれがごっちゃになってる。これ、「インセプション」の時も同じで「〇〇をしなければ××になってしまう」とか言うのがはっきりしないんで、シーンごとに緊迫感を出せてもつながりが良く分からない。ついでに言えば邦画によく見られる「時間が止まる」(それまで1分1秒を争ってたのに急に時間を掛けて話し出したりする)シーンがあったり。
妙に伏線を回収しているみたいでいて、それでも矛盾に引っかかる。もちろん、タイムパラドックスって言葉からして矛盾を含んで当たり前だけど、「親殺しのパラドックス(映画では祖父って言ってた)」ってのはあくまでも「殺した場合」を比喩的に使っているわけで、実際は過去に戻っての「バタフライ効果」って訳でもあり、もはや見ている側が映画の中で何が禁忌なのかもわからなくなってくる。
オチもタイムパラドックスを含むネタではありがちだし、全体を通じて場当たり的なストーリーをダラダラ見せられただけの気がして、これ以上評価のしようがない。私が理解できなかっただけでしょうが…例えば「時間を止める」能力があったとして、そこで人は自由に動けるのか?大気も停止していたら体は動かせないのでは?ってなると何もできなくなるんで、そこはご都合主義でって考えはアリだと思いますが、この映画における時間逆行は扱いきれてないって印象しかなかった。
繰り返しますが、理解力のないアホの意見です。
【感想:End】
最後に。Twitterにも書いたネタたですが、よく難解な映画に不満を言うと「分かる分からないではなく、面白いかどうかが重要」って言う人がいる。
お答えます。
難解で分からないから面白くない。
もし分かりにくさが解消されるなら、面白いに分類されるかもしれなかった映画なのに。
例えば「ジュラシック・ワールド」なんかは恐竜の迫力だけで楽しめるって考えもありますが、新種の恐竜インドミナス・レックスの遺伝子に何の恐竜の遺伝子が混入したか等を見る側が理解できてなければ登場人物がどれほどヤバイ状況に置かれたかも分からないし、この映画もクライマックスシーンでの制約や目的など、もう少し分かりやすかったらと感じますが。
・TENET テネット|映画情報のぴあ映画生活
オペラハウスで起きたテロ事件の制圧に駆り出された特殊部員の一人がテロリストに捕まり拷問を受ける。秘密を守るため自決用カプセルを飲むが、実は単なる鎮静剤で彼のテストであった。合格した彼には新たなミッションを命じられる。未来からやってきた敵と戦い、世界を破滅から救うと言うもの。
…ってあらすじですが、過去のノーラン監督作品ではどれもこれも難解で、その難解さが面白さにつながってないって印象が強いのです。「プレステージ」はどうにかOK、「インセプション」は10点(100点満点)ってところでしたし、どうも「裸の王様的映画」って感じですねぇ。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。今回はこの間にガッツリネタバレがありますのでご注意を。
【感想:Start】
まずこの映画の売りである「時間の逆行」って言う部分なんですが、定義がぐちゃぐちゃ。単なる逆再生の世界であれば結論から入ってるんで、そこに意味があるのかってなる(例えば相手を倒そうとしている攻防では倒せてない結論からスタートしてる)し、会話は逆再生にならないのか?って単純な疑問。
逆行した時間軸では酸素が吸えないので、ボンベを一緒に持って行きマスクをしていたが、その設定が途中から分からなくなってきている。てっきりマスクを外さないキャラとそうでないキャラとで時間軸が違っていることを明確にしたり、逆に相手を欺くためにマスクをしていて重要なところでマスクを外す…って流れがあるかと思ったんですけどねぇ。
単純に過去に戻るとしなかった割に、要所要所でそれがごっちゃになってる。これ、「インセプション」の時も同じで「〇〇をしなければ××になってしまう」とか言うのがはっきりしないんで、シーンごとに緊迫感を出せてもつながりが良く分からない。ついでに言えば邦画によく見られる「時間が止まる」(それまで1分1秒を争ってたのに急に時間を掛けて話し出したりする)シーンがあったり。
妙に伏線を回収しているみたいでいて、それでも矛盾に引っかかる。もちろん、タイムパラドックスって言葉からして矛盾を含んで当たり前だけど、「親殺しのパラドックス(映画では祖父って言ってた)」ってのはあくまでも「殺した場合」を比喩的に使っているわけで、実際は過去に戻っての「バタフライ効果」って訳でもあり、もはや見ている側が映画の中で何が禁忌なのかもわからなくなってくる。
オチもタイムパラドックスを含むネタではありがちだし、全体を通じて場当たり的なストーリーをダラダラ見せられただけの気がして、これ以上評価のしようがない。私が理解できなかっただけでしょうが…例えば「時間を止める」能力があったとして、そこで人は自由に動けるのか?大気も停止していたら体は動かせないのでは?ってなると何もできなくなるんで、そこはご都合主義でって考えはアリだと思いますが、この映画における時間逆行は扱いきれてないって印象しかなかった。
繰り返しますが、理解力のないアホの意見です。
【感想:End】
最後に。Twitterにも書いたネタたですが、よく難解な映画に不満を言うと「分かる分からないではなく、面白いかどうかが重要」って言う人がいる。
お答えます。
難解で分からないから面白くない。
もし分かりにくさが解消されるなら、面白いに分類されるかもしれなかった映画なのに。
例えば「ジュラシック・ワールド」なんかは恐竜の迫力だけで楽しめるって考えもありますが、新種の恐竜インドミナス・レックスの遺伝子に何の恐竜の遺伝子が混入したか等を見る側が理解できてなければ登場人物がどれほどヤバイ状況に置かれたかも分からないし、この映画もクライマックスシーンでの制約や目的など、もう少し分かりやすかったらと感じますが。
・TENET テネット|映画情報のぴあ映画生活
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