NHK BS1で『見えた 何が 永遠が 〜立花隆 最後の旅 完全版〜』の再放送があった。番組内容も興味深かったが開始から40分頃に立花氏が"オーディオ機材にもこっていた"というエピソードが語られオーディオ機器と滝の音生録風景の写真が紹介された。この趣味が高じて『武満徹・音楽創造への旅』を書いたと言うことは知らなかった。
AV Phileとして懐かしい機器が揃っていて思わずメーカー名が口から出てしまった。その記憶を「オーディオの足跡」HPで再確認してみた。
まず生録使用機材はSONYカセットデンスケTC-D5(1978年)だ。録音に使用していたカセットテープがノーマルタイプの様だからD5M(1980年)ではないだろう。
室内のAV機器は以下の通りだ。
テレビ:不明
スピーカー:JBL?
カセットデッキ:ナカミチ 700ZXEまたは700ZXL(1980年)
プリメインアンプ:ラックスマン LX38(1978年)
FM/AMチューナー:マランツ ST-8(1979年)
その他不明2モデル
ビデオデッキ:ソニー βマックスSL-F7(1982年)
パイオニア:LD-1000(1981年)
ステレオパワーアンプ:アキュフェーズ P-300X(1980年)
ナカミチ、ラックスマン、マランツ、ソニー、パイオニアは楽勝だ。みな1980年前後の高級モデルばかりでオーディオ仲間の証言通り確かに高収入だったことが分かる。メーカー不明のテレビは小型に見えるがスピーカーが大き過ぎるのだろうか。
スピーカーはJBLのスタジオモニターだから楽勝と思い調べたが4ウェィスピーカーユニットを直線に並べ長方形のバスレフポート2つのモデルが見当たらない。音響レンズを外しているとしても一致するデザインはない。アルテックではないし、はてどこのメーカーなのだろう?
ビデオデッキの上にある機材はブラックのヘッドフォンアンプだろうか。シルバーのモデルは薄型でソニーらしいデザインだ。パワーアンプを別途購入しているからチャンネルデバイダーの可能性を考え検索したが分からなかった。
それでも1980年代の憧れのモデルの数々を確認出来て大変楽しいひと時だった。この頃のソニーの製品群の個性と数多さを見ると、儲からないとは言え40年後のオーディオ分野の現状は寂し過ぎる。
蔵書みたいにこれらの機器も処分されどこかの中古オーディオショップに並んでいるのだろうか。