警備現場でもそうですが、口が立ち要領
がいい人が目立つもの。そんな人が主導権
を握っているように思えるもの無理はない。
今回は、目立つことはヒーローの必須
条件ではないということと、目立たずとも
ヒーローになることは可能、という話です。
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」で
僕は地場警備会社A社の市役所警備隊で
働いていました。
形ばかりの副隊長で、役職手当は無し。
目立つのはパフォーマンスの上手い隊長
ばかり。
それに加えて「裏」隊長と徒党を組んで
クライアント側である、管財課係長に
取り入っていました。
僕は副隊長でしたが、部下を指揮する
事はありません。隊長が全て牛耳り、
隊長不在の際は、決定権は裏隊長へ。
いわゆる冷や飯食いの状態でしたが、
業務の遂行だけは、手を抜くことない
よう、留意していました。
僕は要領が悪かったので。
隊長と裏隊長に牛耳られた市役所
警備隊でしたが、不思議なことが
起こって来たのです。
市会議員さんなど、力のある人が僕を
隊長と思っていたのです。
入札に負け、市役所を撤退しA社を
辞める時に、社長自ら慰留してくれ
たのです。
僕の働きのどこが評価されていたのか。
隊長・裏隊長の後塵を浴びていただけで
はないかと思っていたので、意外でした。
これ、回想するに警備隊を牛耳っていた
隊長らは、要領が良かった反面、胡散臭さ
も漂っていたのです。
要領の悪い僕は、愚直に業務遂行する
しかありません。これが警備員らしく
映ったのでしょう。
昭和型ヒーローの影響か、職場では
他を抑えて目立つことが、リーダーの
条件なんて観念がいまだにあります。
戦隊シリーズ物なら、赤がイチオシ。
しかし、緑や青でもヒーローになれる。
なぜなら、世の中はフラットになって
いってる。
これまでのピラミッド型組織から、
構成員の意思を尊重するフラットな
組織に移行してきています。
ポジションの上下よりも、その人の
ポジションでのパフォーマンスで
評価されていく。
もちろんこれは、まだまだこれから
でしょう。メンバーシップ型雇用から
ジョブ型雇用への移行も条件です。
但し、評価されるにはコミュニティ内
で他人を抑え一番である必要はない。
警備隊長と言えど、すべての能力で勝る
必要はありません。単なる役割です。
どんな役割かと言えば、警備隊を
束ねて業務をつつがなく回して欲しい。
ここで一番重要のは、人格。
隊長は目立たなくてもいいのです。
隊員の精神的支えになっていれば。
この人がいるから、業務が回る。
従来の、部下隊員を抑えて一番に
なりたがる、仕切りたがりタイプは、
時代遅れになっていくでしょう。
このタイプの弱点は、人格(人間性)
もそうですが、要領の良い部分が
逆に弱点になる。
これはどういう事かと言えば、いい
部分は一生懸命にアピールしますが、
悪い部分も目立つのです。
すなわち、失敗したときの評価が落ちる
リスクが大きい。目立った活躍が帳消し
になってしまう。
前出の市役所警備隊隊長が、思ったほど
評価されていなかった背景は、そうなの
でしょう。
目立たなくても、粗相をしない。
この人には安心して任せられる。
この信頼感を勝ち取る。
これなら、必ずしも戦隊シリーズの
赤ポジションでなくてもOKです。
ポイントは、やるべき事(巡回など)の
手を抜かない。それと人間関係に配慮する。
人間関係への配慮は、内側への
セキュリティです。セキュリティは
外側へばかり意識が行って忘れがち。
どんなに堅固な組織でも、内側から
崩れればもろいものです。人の石垣が
崩れれば、簡単に攻略されます。
目立たなくとも、警備隊の秩序を内側
からメンテナンスし、維持する働きも
組織運営の上では、必須なのです。
必ずしも自己主張でアピールせずとも、
地道なアクションの積み重ねで、評価
される道もある。
目立つ陽のヒーローだけではない。
目立たない陰のヒーローが居たって
いいじゃないか。
むしろ、陰のヒーローの方が徳が
高かったりします。
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