タイトルにあるのは、プレイヤーとして
優秀な人には、報酬で報いなさい。
ただ、この続きがあるのです。
功のある者には禄(ろく:報酬)を
与えよ、徳のある者には地位を与えよ。
というものでした。
今回は、能力は見えるものばかりでは
ないということと、徳の優れた人が今後
活躍できる機会が増えるという話です。
警備現場で、責任者を要請された。
自分は向いていないのに。
これまでも経験や、知識はある程度
あるけれど、部下を指導したことが
ない。誰だってそうでしょう。
しかし、すべてにおいて勝っている
必要はないのです。
過去記事「精神的な支柱」で紹介
したように
サッカー日本代表を務めた井原選手は、
皆の精神的な支えになるという理由で
主将を務めていました。
警備のリーダーに求められる資質は
何だと言われれば、圧倒的に人格
(人間性・協調性)であります。
この人格に徳が備わればいうことなし。
但し、徳と言うものも抽象的で分かり
にくい。
そこで、徳を運と置き換えたらどうなる
か。大谷マンダラチャートで検索して
もらえれば一目瞭然ですが
マンダラチャートとは大リーガー
大谷選手が、学生時代書いていた
目標管理シートです。
「運」という項目があり、それを磨く
ためのアクションが周りに書いてあります。
運を磨き続ければ徳になる、そう簡単では
ないのでしょうが、尊敬される人が人の
上に立ったほうがいいに決まっています。
言っていることは間違っちゃいないけど、
徳がないと、聞く耳をもってもらえない。
何を言ったかよりも、誰が言ったかの
方が、大事なケースもあるのです。
翻って、僕は指導力がしょぼいので
リーダーに向いていない。そう思って
いませんか?
指導力も大事ですが、他のメンバーで
適任者がいれば、ある程度任せればいい。
ここで言うリーダーに求められている事は
徳を以て、組織をスムーズに回して欲しい。
知識や経験が同じくらいの人でも、ある人が
責任者の時はトラブルが多く、またある人が
責任者の時は、大したことはない。
思い当たる人も少なくないでしょう。
とは言え、科学的に説明は難しい。
だからこそ、徳が注目される。
徳と言うものは、大谷マンダラチャートの
ように、磨く事も可能ですが、持って
生まれたタレント性のようなものもあります。
それを買われて、抜擢されるケースも
あるのです。徳の高いリーダーと期待
されて。
ある程度の地位を与えられれば、メンバー
次第ですが、適材適所に配置して組織を
回すことができます。
老子が言う「無為にして化す」の境地に
近いもの。
オーバーに言えば、人智を超えるものを
以て、組織を運営していく。徳の大きさで
扱う組織の大きさも変わります。
なので、組織のトップに徳がないと
末端に行くほどギクシャクします。
組織の不祥事も徳がないから。
徳のある人を見出し、それなりの
地位を与えるには、それを見抜く
「徳」のある上司が必要なのです。
組織のトップは、徳があるのが一番。
ここまで徳徳と言ってきましたが、徳を
損なうアクションを紹介します。
嫌われる人ほどやっています。
人の粗を捜して、指摘して、マウントを
取ろうとする。自分のやり方が全てだと
信じて、他人のやり方を否定する。
警備現場でも見かける
光景ではありませんか。
そんな人ほど、地位を与えてはいけない
のです。しかし悲しいかな、要領がいい
ので、上司受けは良かったりします。
嫌われ者をリーダーにしてしまう組織は
やはり徳がない。長期的にはほころびが
発生するでしょう。
個人のみならず、組織の持つ徳について
留意する必要がありそうです。
ブラック企業は、従業員を使い潰して
業績を上げています。徳を食いつぶして
いるのです。
逆にホワイト企業は、徳を大事にする。
もし貴方が、そこに入りたいと願うなら
それ相応の徳を持つことが求められる。
具体的には、職場に対して何をもたらせ
るのか。ホワイトの恩に報いることが
できるのか。
組織の積み上げた徳にタダ乗りしようと
する人は、採用されないでしょう。人は
自分の器に合った組織と縁があるものです。
スキルマーケット【ココナラ】
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