今回は、パワハラの深刻さは長時間労働
以外のところにもある、といった問題提起
の記事です。
もちろん、長時間労働もパワハラの根底に
なり得るものです。苛烈な労務管理が
人心をささくれださせます。
今回はすかいらーくグループの
「ジョナサン」で起きた暴力事件をもとに、
ハラスメントの深刻さを観ていきます。
この事件は、リンクを貼りますので
詳細はそちらを参照願います。
僕個人が苛烈さを感じるのは、
すかいらーく上層部に複数回通報が
あったのに、問題を棚上げしていた。
暴行を振るった元店長をトカゲの尻尾
切りのような処遇を行い、反省が
見られない。
その辺は今後詳らかにしていって欲しい
ものですが、ハラスメントによる心身への
被害は、長時間労働のそれよりも深刻かも。
これまでの過労死といえば、長時間労働が
原因でありました。過労死ラインという基準
も出てきました。
しかしながら、過労死ライン以下であっても
ハラスメントが原因で心身を病み、最悪自死
してしまうケースも増えてきています。
過労自死ならぬ、ハラスメント自死。
嫌な世の中になったものです。
経営服従型ハラスメントというものも
出てきました。以下上記リンク記事に
関連した解説文です。
例えば、職場のストレスを発散させるために
パワハラが行われば、
その職場の「不満」の矛先が、経営者から
労働者にそらされることになる。
また、職場の働き方についていけなかったり、
会社に対して何かしら異議を申し立てたりする
ような労働者に対して嫌がらせをすることで、
その労働者の姿勢を叩き直したり、
「直らない」のであれば追い出したり、
他の労働者への「見せしめ」にしたりする
ことができる。
その行為によって、職場に残る労働者たちは
経営者に対してより従順になり、
労働条件を問題にすることなく、粛々と
働くようになるというわけである。
こうした「効果」を持つハラスメントを、
坂倉氏は「経営服従型」のハラスメントと
名付けている。
しかも、こうしたハラスメントの加害者のうち、
経営者や上司ではなく、「同僚」が加害者になる
割合も多いという。(中略)
労働者自身が他の労働者に対してハラスメントを
もたらし、
互いに「潰しあう」ことで、職場環境に声を
上げられなくなってしまうという図式があるのだ。
(引用終わり)
労働者同士の潰しあいは、僕も経験した
事があります。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社でのこと。
全国規模のビル管理会社であるB社。
主に外資系保険会社ビルの警備を担当。
地元では破格の待遇も、警備する施設は
1つしかなく、撤退=解雇であった。
リーマンショックで、クライアント側の
屋台骨が揺れ、リストラが始まる。
2人の隊員に因縁をつけ、解雇。
それ以前から、隊員同士の粗さがしは
あり、次は誰を辞めさせるかが休憩中
の話題になったことも。
この不毛の潰しあい、隊長は再三注意して
いましたが、職場を支配するのに逆に利用
していたのではないか。
すなわち、悪くなる一方の職場環境への
不満を、警備現場を支配する隊長やその
上司である所長に向かわせないために。
隊長は僕らの言動を監視して、鞭打つこと
で支配していたようでも、弓をいつ引かれる
か、内心戦々恐々としていたのではないか。
隊員同士の潰しあいの背景には、上記の
ように、不安定な雇用状況もありました。
表向きは正社員雇用となっていましたが。
僕が辞めてから、半年更新の契約社員と
いう肩書になっていたようです。元から
そういう雇用スタンスだったのでしょう。
僕は隊長の直属の部下である班長という
立場で、平隊員からも煮え湯を飲まされ
Wパワハラで辞めてしまったのです。
今となっては、今後の糧となる経験
でしたが、当時は恨みつらみで心は
ボロボロでした。
どんなに会社然として、見てくれの待遇が
良くっても、トップが変だと経営服従型の
ハラスメントが起きる可能性があります。
トップは変とはどういうことでしょうか。
本稿では「責任を取らない」という事です。
地場中小警備会社だと、社長のスタンスで
すぐに分かるのですが、大きな組織ほど
要注意です。
先ほど紹介したように、現場で隊員同士が
潰しあいをやっている職場は、経営服従型
のハラスメントに遭っている可能性大。
こんな職場は、表向きはつつがなく回って
いるようでも、経営上の問題や方針変更を
機に、一気に表面化するでしょう。
いわゆる「牙をむく」というやつです。
さきほどのB社で言えば、突然2人の
隊員を解雇した。
もうこうなれば、職場転覆は時間の問題
です。理不尽に解雇された隊員の恨みは
推して知るべしです。
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