今回は、僕が最初に勤めた警備会社、
A社でのエピソードから。
現場隊員が仕事を粗末に扱うのは、使う
側もそういう部分があるのではないか、
という考察です。
僕は、最初に勤めた警備会社A社で
市役所警備に従事していました。
そこで隊長であったO隊員。彼は当時50代
前半で、元銀行員という経歴の持ち主。
市役所では経験から来る老獪な立ち回りで、
存在意義を示していました。
しかし、持病が悪化し長期入院。それ以降
彼は市役所に戻って来ることはありません
でした。
その後O隊員は、パチンコ店の駐車場警備
に従事していました。その時の事。
彼は職場を放棄し、パチンコ店を出て
それっきり帰りませんでした。
激怒した上司は「お前、(仕事を)舐め
とるんかー!」と一喝。
O隊員は「はいそうです!」と返そうと
思ったと語っていました。
職場放棄の理由は、詳しくは知りませんが
警備員が店内に入るな、ということらしい。
例えトイレでも?と思いますが、もっと
理不尽な事を言われていた可能性もあり。
他の隊員に話すと、O隊員があんな行動に
出る位だから、よほど腹に据えかねる事が
あったのだろう、とコメント。
そのパチンコ店チェーンは、店長クラスの
クビを簡単に切るらしい、と聞きました。
クライアント側からしてブラックだった?
その一件の後、O隊員はパチンコ店駐車場
警備を外され、別の現場(主に交通誘導)
に回されました。
確かにO隊員の行為は、社会人として
あるまじきものです。
しかしながら、その背景まで見れば
使う側の瑕疵(かし:落ち度のこと)
もなくはない。
現場で隊員が理不尽な目にあっているのに
感知・対応しようとしない会社。
加えて、それまでのO隊員に対する扱いに
ついても問題はなかったか。
彼は、ある交通誘導警備の現場に途中から
急に呼ばれました。
その理由は、仲の悪い隊員同士組ませて
しまい、喧嘩になり一方が勝手に帰って
しまった。
こうなるのは配置時点で分かっていた事
です。O隊員ではなく、配置した人間が
責任を取り、現場に行くべきでしょう。
こんな形での急な出勤要請が一番頭に来る
もので、割増賃金を要求したくなります。
そういった事が積み重なり、突然職場放棄
という暴挙?に及んだのではないか。
自分が現場で粗末に扱われている、と
思うような事が続けば、仕事も粗末に
扱うようになる。
労務管理の不手際を埋める無理な応援を
こなしたのだから、粗末な扱いをするな。
悲しいかな、警備では「便利な隊員」に
なってしまうと、他の隊員と同じ給料で
こき使われることになっていく。
仕事で無理をした事に対して、
インセンティブというものが、
警備業界にはありません。
あるとするなら、ワンマン社長に気に
入られ、特別待遇を受けるくらいしかない。
最後に、彼の行動について検証です。
「舐めとるんかー」という上司に対して
「はいそうです」と辞表を出すべきです。
上司を怒らせたのだから、この先もっと
立場が悪くなるのは目に見えています。
別の警備会社に転職すべきでした。
ただ彼は、検定資格を持っておらず
よりよい待遇を求めて転職するのは
厳しい。年齢も当時50代後半でしょう。
かといって他の仕事に転職するツテも
なさそうでした。
彼がまずかったのは、武器を持たず
丸腰同然で、職場放棄と言う暴挙に
出てしまった事。
または彼を庇ってくれる、味方に
なってくれる、上司のサポートも
ありませんでした。
O隊員側にも言い分があるのなら、
堂々と会社を辞めればいいのです。
彼が交通誘導警備もしくは、施設警備
2級検定を持っていれば、A社に
しがみつく理由はありません。
こうしてみると警備検定はいざという
時のライセンスですね。
上司に対して強く出るなら、それなりの
後ろ盾を持って行いましょう。
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