皆さんは、仕事でミスした時にどんな
叱責を受けてきたでしょうか。
もちろん、警備であればお客様の生命や
財産を守る責任があります。他の仕事
でもそうでしょう。
だからといって、取り返しのつかない
事案ならともかく、ミスを責めすぎる
日本社会はどうしたものか。
カテゴリ「番外編〜僕が警備員をはじめた
理由」に書きましたが、僕が最初に就職した
電気メーカーの子会社で言われた事。
僕のミスに対し腹を切れ、搔っ捌けが
口癖の先輩B。また彼もさらに上司の
先輩Aからいじめられていたのです。
今なら即、部下は会社に来なくなってしまう
でしょう。90年代は、こんな事がまかり
通っていました。
僕が死んで何になるんですか?と言い
返したいところ。たかが仕事で死ね?
あんたは会社が死ねと言えば死ぬのか。
以下紹介するのは、宇宙戦艦ヤマト2202
から。宇宙戦艦ヤマトは旧作から、感銘に
残るセリフが多々あります。
部下を犠牲にしてしまい、もはや生きては
おれまいとこぼす、山南アンドロメダ艦長
に対する、宇宙戦艦ヤマト土方艦長の言葉。
「山南。死んで取れる責任などないぞ、
山南。生きろ。生きて恥をかけ。
どんな屈辱にまみれても、生き抜くんだ。
人間は弱い。間違える。それがどうした。
俺達は、機械じゃない。
機械は恥を知らない。恥をかくのも、
間違えるのも、全部人間の特権なんだ。」
詳しくはこの動画をどうぞ
「宇宙戦艦ヤマト名言三選」
ミスをしたから責任を取って命を絶つのは
「恥」の文化だからでしょう。ちょんまげ
時代の考えです。今はもう令和。
土方艦長は、部下の命が失われる状況で
あっても「生きろ」と言っています。
日本人の恥の意識が、生きにくい社会を
作っている事は、否めないうようです。
恥を捨てれば生きるのは楽になる。
たかが仕事。犯罪を犯さない限り
いくら恥をかいてもいい。
貴方が適当に取り組んだ仕事でなく、
真剣勝負の末にミスしたなら、恥じる
ことはありません。
真面目な人ほど恥を感じて、最悪自ら
命を絶ってしまう。
この背景には、恥の文化だけでなく
ドロップアウトした人間を際限なく叩く
日本社会の闇があります。
ミスが原因で、命を絶つまで行かなくても
職を失う。
日本では、新卒で最初に勤めた会社が一番
いい会社、という風潮がまだ根強い。
若い内ならともかく、中年になると
もはや正社員雇用は厳しい。
もっとも正社員を謳いながら、待遇は
非正規といった、詐欺のような求人にも
気を付けなければなりません。
正社員から非正規へ。転職する度に
貧しくなるすべり台社会。
この、一旦落ちたら這い上がれないという
絶望感が、自死者2万人の根底にあると
観ます。
正規雇用の職を失うのは、命を失うに
等しい、そういった価値観なのです。
とは言え、今の日本では正規の職を
辞したからといって、餓死することは
まずありません。
いろんな社会保障制度があり、それを支援
する団体もあります。知識は身を守る楯と
なるのです。
ちなみにカテゴリ「警備員を辞めたい人へ」
にも少し紹介してあります、参考まで。
最後に言いたいのはどんなに叩かれても、
糾弾されて恥をかこうとも、
生きているあなたは勝ち組なのです。
警備は底辺職なんて揶揄される事もあります。
しかし警備を続けるのもどれだけ難しいか。
警備で飯を食っていけるあなたも勝ち組。
「恥」「すべり台社会」の価値観は社会を
支配する勢力が作り上げたのかもしれません。
それに常識と言われるものでも、元は教育と
マスメディアが植え付けたもの。ぼちぼち
疑うべき時に来ています。
ミスに対して過剰な責めを行う組織からは
逃げましょう。こんな組織にしがみついて
何になる、と考えてみることです。
他人の評価だってどうでもいいのです。
評価する人から給料をもらってなければ。
二言目には命で償え、なんてパワハラ文言
が飛び出すような組織は、見切りましょう。
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