皆さんは、新卒で警備員になりましたか?
多くの人は、警備員になる前に何らかの
仕事をしていたと思います。
今回は、警備員になるにあたって、
前職のダメージコントロールの
重要性について深堀りしていきます。
意気揚々と警備員になるぞ!と思って
就業するは少ないはずです。
前職を不本意な形で去り、生活の為に
仕方なく警備業に就業する。
続く人は、入った警備会社でいい縁に
恵まれ、仕事のやりがいを見出すパターン
が多い。
ただここで留意したいのは、仕事をこなす
体力がないと続かないという事です。
特に2号(交通誘導警備など)業務はそう。
比較的肉体的負荷の少ない1号(施設警備
など)業務も変則シフトがあります。
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」で
A社市役所警備隊、3代目O隊長の例を
挙げます。
彼は地元銀行の次長まで行きましたが、
リストラされ、地元土建会社の経理課長
から警備に来た来歴の持ち主です。
当時50代前半だったでしょうか、経験に
裏打ちされた老獪な立ち回りで、警備隊を
導いていました。
教養もそこそこあり、言う事は立派でした。
しかし彼には致命的な弱点がありました。
警備以前の生活習慣で、酒の量が減らず
それで肝臓を悪くしていました。銀行員は
ストレスで酒が増えるようです。
それに市役所警備隊の労務管理、月250
時間が追い打ちをかけた。
詳しくは上記カテゴリを参照願いますが、
徐々に悪くなっていく体を騙し騙し業務を
こなすO隊長。
立哨では注意力を欠くようになり、夜間の
巡回も手を抜いていると悪評が立っていた
のです。
入院して手術すれば治ったはずなのですが、
ギリギリの人数で回しているので、長期離脱
は、市役所隊員交代を意味します。
O隊長は平隊員に降格された直後、業務続行
ができなくなり、入院して長期離脱となり
ました。
直ぐに代わりの隊員が投入され、O元隊長の
戻る場所は無くなってしまったのです。
退院後彼は、交通誘導警備に回されたり
パチンコ店駐車場警備などを転々としました
が、市役所には戻れませんでした。
体調不良を放置し、勤務態度不良の評価を
挽回できなかった結果なのです。
こうなってしまったのは、第一にA社の
労務管理です。一人に抜けたらすぐに交代
させないと回らない。今なら不可でしょう。
ただ第二には、O隊長が病気を完治させる
事なく、悪化させてしまった事にあります。
これは前職のダメージを引きづったまま、
A社警備員に就労してしまった。
どんな仕事でもそうですが、全力疾走して
来た人程、ダメージが蓄積しているもの。
警備の仕事を軽く見て、ダメージケアを
怠っていると、後でツケが回ってきます。
ここで僕は、警備業を繋ぎでもいいから
生業とするなら、就労前に休んで自分の
メンテナンスをする事を勧めます。
具体的には、退職してしばらく休み
6か月の職業訓練に行く。
職業訓練も終りに近づいた頃に。職業訓練校
就職担当に、警備をやってみたいと相談する。
必ずしも訓練科に関した職種への就職を
しなくても構いません。
例え非正規でも、就職したという実績が
訓練校に対する評価の対象になります。
こうすれば、半年以上のモラトリアムを
得ることができます。ただ僕が挙げた
のは1モデルに過ぎません。
ハローワークで、自分の失業給付期間など
担当者とよく相談して決めるのをお勧め
します。
最後に朗報ですが、警備業は他の職種に
比べ、就業の敷居が低いです。その辺は
ハローワークで聞いてみて下さい。
但し就業してもほとんどの人は2号業務に
従事することになるでしょう。特に地方
ではそうです。
なので警備に就業するなら、それ以前の
期間を休む、いやダメージコントロール
に使う。そういう知恵も悪くない。
そして警備業の次を考えるなら、社会保険
の有無などをチェックして、少しでも
労務管理のしっかりした会社に入る事です。
30〜54歳の就職・転職をサポートしています
↑詳細はクリック
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image