感情労働という言葉を聞いた事があり
ます。これは苦情などを受けて感情が
消耗する労働を言うそうです。
これが高じて鬱などの病気の引き金に
なったりするのでしょう。現代では
無視できないものです。
今回は、警備業において感情への配慮は
労務管理の一環で、これを軽視する会社
は、今後苦しくなるという話をします。
例えば2号(交通誘導)業務で、聞いた
話があります。
知人がその現場に行った時に、警備員を
見下した建設現場職員。
ついには警備員の知人に「アイス買って
来い」とパシリを命じる始末。
これには知人もキレたそうです。
ヘルメットを地面に叩きつけた。
彼はその後施設警備に異動。
こんな不埒なクライアントには警備会社
としても、毅然とした対応をしなくては
なりません。
一方、隊員のケアも必要。一旦おいしい
現場をあてがうなどしないと辞められる
可能性が。
また隊員個人が、理不尽な扱いを受けた時
誰かが怒ってくれるのは救いになります。
カテゴリ「施設警備〜市役所葛藤編」で
僕がA社市役所警備隊として従事し、
1年が過ぎようとした時の事。
市役所玄関前に立哨中、バスを黒塗り
した街宣車から因縁を付けられました。
軍歌を良く流すあの車です。
街宣車の男は、僕に因縁をつけからんで
きましたが、誰も助けてくれない。
過去記事:玄関前で孤立無援をどうぞ。
街宣車はすぐに去り短時間だったので、
市役所管財課も対応する暇が無かった
のでしょう。
立哨後、A社上司に報告するも
「ああそうだったの」という返事。
ただ、ある人の行為が僕の心を折らずに
済んだのです。
玄関前を通行していた市民の方が、警察に
通報したと言ってくれました。
当日警察は来ませんでしたが、その後刑事
さんが度々来るように。
警備が続く人は、こういったサポートに
恵まれるのも一つの要件のようです。
待遇が少々悪くても、会社が隊員の感情に
配慮した労務管理を行えば、簡単には
辞めない。
上記のケースで言えば、僕が上司に報告
した時に、今度警察に行った時に相談
するよ、と言うだけでも救われるもの。
感情的に怪我をした隊員を放置するような
会社は、今後苦しくなる。
警備会社の価値は、待遇もそうですが
隊員の気持ちを考える余裕で決まって来る。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社で、僕に強引な異動を命じた部長。
僕がショックを受けているからと、係長
レベルで覆せないか試みている、と聞き
ましたが、僕の腹はここで決まりました。
そんなものポーズに決まっている、と
見抜いていたからです。D社の社長の
スタンスからそう確信しました。
幹部からして「俺たちは一流」という
分不相応なうぬぼれがある会社ほど、
現場隊員の感情ケアがない。
分不相応とは、隊員の待遇が分かり
やすいでしょう。D社の待遇は地場警備
業界最低レベル。
上から目線で「行け」というスタンスに
伴う、インセンティブを示さない手抜きが、
隊員の感情を折る。
部長は「俺の目が黒い内はお前を幹部に
してやる」と言いました。僕が退職して
から2年でD社を辞めましたが。
「〜してやる」といった上司の文言は
要注意です。特に感情を蔑ろにする
管理を行っている会社ほど。
こうして、警備業界が嫌になった僕は
半年後、警備業界を去る事になります。
どこに行っても同じ扱いをされる。
有為な人材だからと言って、感情を蔑ろ
にした扱いをすればこうなるのは明らか
です。
しかし未だにこういうことはまかり通って
いるのでしょう。
なぜなら、ぶっちゃけ警備業界に進歩が
ないから。代わりは幾らでもいる。
しかし、そうではない警備業者さんも
SNSで数は少ないですが散見します。
僕の地元ではありませんが・・・
結論として、待遇でカバーできない部分
の労務管理が、隊員の感情への配慮。
警備業の社会的地位向上にも関与します。
100%でなくても、配慮しようとする
プロセスを見せて欲しい。そんな警備会社
が増える事を(希望的観測)期待します。
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