した人が従業員の募集を行った時のこと。
「経験不問!家族最優先!子どもが熱出したら
ソッコー帰って!有給は全部使って!」
という気が狂った?採用広告を刺したそうです。
40人以上の応募がきて、採用した2人は
時間内はめちゃ働く、といったものでした。
他の業種でもそんな求人出ないかな、なんて
妄想するのものですが、厳しいか。
業界ならではの事情があるので、普遍性や
再現性は必ずしも高い訳ではないでしょうが、
これからの働き方に一石を投じるものです。
今回は、人を必死にさせる方法について、
深堀ってみたいと思います。
北風と太陽の逸話のあるように、上記SNSの
求人は後者です。破格の条件が働く側を必死
にさせる。
言い換えれば、この好待遇の仕事を失い
たくないという意識が、モチベーションと
なる訳です。
給料だけではない、融通が利くのも待遇に
含まれます。
一方、前者は僕が経験しています。カテゴリ
「施設警備〜市役所葛藤編」の頃です。
A社は施設警備を知らない素人集団を、市役所
警備に投げ込み、泥縄式で形にしていきました。
この悪条件で、何故皆頑張ったのでしょうか。
1年で職場崩壊して、警備会社を変えられる
シナリオもあったはずです。
マイナスの意味で、この仕事を失いたくない、
といった意識が頑張らせた。
当時A社は施設警備が少なく、交通誘導警備が
メインの仕事でした。当然時給も交通誘導が
基準。
この時給の低さは、市役所職員の飲み会での
酒の肴になっていたようです。要するに馬鹿に
されていた。
給料が安いから、それ相応の仕事レベルと
思われていたでしょう。そんな屈辱的な
状況でも僕らは頑張りました。
なぜなら、市役所を撤退すれば交通誘導警備
行きが見えているからです。もしくは退職
しかない。
施設警備の相場では、最安の賃金でも
交通誘導の過酷な環境に比べればまだ
マシだ。この職場を失いたくない。
上記のような負のモチベーションを以て、
A社市役所警備隊は軌道に乗りました。
ただこれは、ろくな未来を生まないもの。
次カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」で
市役所警備隊は変な方向へ向かいます。
その結果、悲劇の結末に繋がるのですが、
当然の帰結と言えるでしょう。故に負の
モチベーションで人を動かすものじゃない。
負のモチベーションで人を動かすと、必ず
反動がある。それまで得た利益が帳消しに
なるような。
無理を通せば道理が引っ込む、という諺は
これを言い表したものかも知れません。
A社は、施設警備の軸になる指導教育責任者
クラスの隊員を、他社からで呼んででも
配置するべきだった。
ただ、当時の待遇では呼ぶのは難しかった
でしょう。貧すれば鈍すとはこのことですね。
今の時世にも通じます。成果を上げたいけど
金はかけたくない。事情は分かります。
しかしその結果、一時しのぎになっても
業界全体が沈んでしまっては、意味がない。
モチベーションで人を動かすなら、下を基準に
してはいけないのです。ボロボロになるのは
目に見えています。
ましてやいつでもクビにできるから、死ぬほど
働けといった、ブラック企業の論理は崩壊して
然るべきなのです。
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