疲れたときにプシュッと開けて飲む、いいですよね〜。 えっ? ビールの話ではありません。炭酸飲料水の話です!
全国清涼飲料工業会がまとめた“清涼飲料水品目別生産量推移”を見ると、他の清涼飲料水を押さえて近年は炭酸飲料が群を抜いて生産されていると分かります。
ただ、この炭酸飲料、飲み過ぎると実は細胞の老化原因になるとご存じでしたか? そこで今回は米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の情報を基に、飲み過ぎに要注意の炭酸飲料とその量をまとめます。
■1:砂糖入りの炭酸飲料が細胞を老化させる
炭酸飲料と言っても色々な種類が売られていますが、老化の原因になると指摘される炭酸飲料は砂糖の入ったタイプ。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校によると、この手の炭酸飲料は細胞の老化を早める原因になるのだとか。
そもそも細胞とは学校で習った通り、人間の体そのものです。人体は60兆個の細胞が積み上がってできているのですね。
そうした細胞は全て、分裂を繰り返して死んでいく“寿命”があります。この寿命は細胞によって違い、1日半で死んでしまう細胞もあれば、神経細胞や心筋細胞のように100年以上生き続ける細胞もあります。
■2:老化の悪影響はタバコ級
しかも同大学の調べによると、500mlペットボトルの砂糖入り炭酸水を1日1本程度のペースで摂取するだけで、4.6年分も細胞の寿命が短くなってしまうと分かったとか。
言い換えれば細胞が4.6歳も老け込んでしまうのですね。この悪影響はなんと喫煙と同程度……。
まだ同調査には課題が多いと研究者たち自身も認めていますが、これから炭酸飲料水を飲む際には成分表をチェックし、炭水化物(糖質+食物繊維)の量を確かめてください。
炭酸飲料水には基本的に食物繊維は含まれていないと考えられますので、ほぼ炭水化物=糖質の量なのです!
■3:細胞の寿命のメカ二ズム
前述の通り、細胞は分裂を繰り返しながら寿命をむかえます。この細胞分裂と寿命の鍵を握る物質が“テロメア”と呼ばれるもの。
細胞の核の中には遺伝子がギュッとまとまった、普段はこけしのような形をした染色体があります。この染色体の両端に被さっているニット帽のような存在がテロメアです。
テロメアは長さが重要で、細胞分裂のたびに短くなってしまいます。長〜いニット帽が巻き上がってどんどん短くなってしまうイメージ。
そして一定のサイズをテロメアが下回ってしまうと、その染色体(&テロメア)を抱え込んだ細胞は分裂できずに死んでしまいます。
実は砂糖の大量に入った炭酸水の日常的な摂取は、正確な仕組みは分かっていないそうですが、このテロメアを短くしてしまうと指摘されているのですね。
今は清涼飲料水のメーカー各社も消費者の健康を考えて、さまざまな商品を出してくれています。できるだけ炭水化物(糖質)が少ない炭酸飲料をチョイスする習慣を作りたいですね。