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女性だけの悩みではない…男性の尿漏れ、原因と対策。

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尿漏れと聞くと、女性特有の悩みのように思われがちですが、実は男性でも悩みを抱えている人が多いといいます。今回は、そんな男性の尿漏れについて、その原因と対策について、医師に伺いました。

男性の尿漏れ、3つの原因
1. 前立腺肥大症
中高年の方に見られる尿漏れで、他の症状として頻尿や残尿感があるのが特徴です。尿は膀胱から尿道を通って体外に排出されますが、前立腺が肥大する事で尿道が狭窄し、排尿時間が伸び一度で排尿しきれないため残尿となります。そのため、頻回にトイレに行くといったことも……。この残尿感と加齢による尿道括約筋の作用低下が伴うことにより、尿漏れが生じやすくなります。
<対処法>
下記の内服薬が有効とされています。
・α1アドレナリン受容体遮断薬
・5α還元酵素阻害薬
・抗アンドロゲン薬
・PDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬
・生薬・漢方薬
……など
※排尿困難を伴う場合は手術療法が選択されます。

2. 過活動膀胱
比較的若年から認められます。膀胱内に常に圧力がかかった状態となるため、少量の尿でも尿意を催します。切迫した尿意を感じることが多いようです。
<対処法>
下記の内服薬が有効とされています。
・抗コリン剤
・β3受容体刺激薬
……などが用いられます。

3. 病的ではないケース
実は男性特有の尿漏れがあります。それが、排尿後、手を洗っている時などにじわっと漏れるというもの。理由は、女性に比べて男性のほうが、尿道が長いためだといわれています。この症状は、なんと20代の若い世代でも起こるといわれています。
<対処法>
洋式トイレを使用し、排尿が終わるまで楽な姿勢で待つ、だけです。尿道に尿が残らなければ良いのですから、排尿は焦らずゆっくり行いましょう。また、市販の吸水パッドを利用するのもよいでしょう。下着の内側に貼るだけで、50cc程度までの尿を吸水し消臭もできるという製品です。 薄手で目立たないように作られているため、人の目が気にならずにすみそうです。ドラッグストアや薬局で購入することができます。


人にはなかなか言いにくい尿漏れですが、その背後には、疾患が隠れている可能性もありますので、長引く頻尿や残尿感、切迫した尿意のある場合は泌尿器科を受診しましょう。




赤ちゃんは、くすぐられると頭が良くなるって本当?

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わきや足の裏に代表される「くすぐったさ」。友達や兄弟とくすぐり合って遊んだ経験は誰でもあるだろうが、脳の成長に大事な役割をしているのはご存じだろうか?

くすぐったさは快と不快が同居するフシギな感覚で、「快」はA10と呼ばれる神経系を刺激し、好き嫌いを判断する扁桃体(へんとうたい)の発達をうながす。好きなものを見て喜んだり、危ないものを避ける能力が身につく「くすぐり」は、赤ちゃんにとって遊びだけでなくトレーニングにもなっているのだ。

■笑いは好意の証

「くすぐったい」は、心地良いと感じる「快」と、イヤだと思う「不快」が同居した感覚で、メカニズムには解き明かされていない点が多い。くすぐられる=笑ってしまう、の印象が強いものの、これは皮膚に受ける刺激だけが原因ではなく、相手に対する好意の表れであり、精神的な要素が多く含まれた「感覚」なのだ。

赤ちゃんの年齢と、足の裏をくすぐられたときの反応を比較すると、
 ・生後2〜3ヶ月 … 足を引っ込める
 ・生後7〜8ヶ月 … 笑顔を見せる、手足をバタつかせる
で、足を引っ込めるのは「不快」と感じている証拠だ。ところが成長するにつれて笑顔をみせる、笑い声をあげるようになるのは「心地良い」と感じているからで、1歳以上になるとくすぐられる=笑うが定着するようになる。

くすぐられると笑ってしまうのはなぜか? 身をよじって逃げようとしながら笑い声をあげる理由は、不快と感じながらも「もっと続けて欲しい」の合図で、
 ・逃げようとする … 防衛本能
 ・笑う … くすぐりが「遊び」であることを理解している
が同時におこなわれている。とくに、相手が親や家族など親しいひとならコミュニケーションと判断し、それを楽しむようになる。もし笑わずに逃げるだけなら、くすぐっているひとを警戒している=「快」と感じていない証なので、自分がどれくらい好意的に見られているかのバロメーターとしても利用できる。

■くすぐりは、危機管理能力を発達させる

くすぐりは遊びとしてだけでなく、脳の成長にも大いに役立つ。A10と呼ばれる神経系が刺激され、感情や運動、危険を避ける能力が高まるのだ。
くすぐられて「快」と感じると、「やる気」の素であるドーパミンの分泌量が増え、A10神経系を刺激する。するとA10神経系につながっているほかの部分も刺激され、
 ・扁桃体(へんとうたい) … 好き嫌いを判断する
 ・海馬(かいば) … 記憶
 ・脳基底核(きていかく) … 運動
 ・側座核(そくざかく) … やる気や恐怖
が発達する。赤ちゃんにとって遊びに過ぎない「くすぐり」が、じつは脳のトレーニングにもなっているのだ。

なかでも重要なのは扁桃体で、ここには多くの情報が集まり、恐怖への「条件付け」がなされる部分なので、扁桃体が発達すれば危険を回避する能力も高まる。もしこの部分の働きが悪いと恐怖を感じることができなくなり、ムシでもガラスでも平気で触れてしまうようになる。条件付けが正しくおこなわれないので、頭のなかに「近寄ると危ないものリスト」が作れなくなってしまうのだ。

からだに触れられることは、乳幼児にとって自分のからだの構造を知る機会にもなるので、子どもへのスキンシップが足りないと感じているひとは、くすぐり遊びを取り入れてみると良いだろう。


 ・「くすぐったい」は、快と不快が同居した感覚
 ・くすぐられて笑うのは、相手に対する好意のあらわれ
 ・扁桃体や側座核などを刺激し、脳の発達をうながす




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