2015年08月24日
唾液で血液型が分かるって本当?
■ あなたは何型!?日本人に一番多い血液型は?
血液型には様々な分類方法がありますが、その中で主に使われているのはABO式血液型です。
日本では血液型占いが有名なので多くの人が自分の血液型を知っていると思いますが、日本人の血液型の割合は以下の通りです。
A型40%
B型20%
O型30%
AB型10%
この割合は地域や人種によって異なっています。では、そもそも血液型とは何なのでしょうか。
■ 血液型は赤血球の中の抗原の種類で決まる!
ABO式血液型は、血液の中にある赤血球表面の抗原の種類による分類です。
赤血球の表面に
・A抗原をもっているA型
・B抗原をもっているB型
・その両方をもっているAB型
・両方とももっていないのがO型
という分け方です。
輸血をするときにはこの分類が重要で、間違った血液を輸血すると赤血球が壊されてしまいます。
このA抗原、B抗原は赤血球だけにあるのではなく、体中のいろんな組織や体液にも存在しています。
抗原がもっとも多く存在するのは意外にも胃や胃液だそうですが、唾液や尿などにも含まれています。
■ 唾液で血液型がわかるって本当?
実際に血液型を調べるときには、採血の痛みを感じなくても、簡単に採取できる唾液で調べることができますが、残念ながら必ずしも全員が唾液で血液型を判定できる訳ではないのです。
ヒトのおよそ20%は唾液の中にこの抗原をもたない「非分泌型」といわれています。
非分泌型の人も採血をすれば血液型を調べることはできますが、唾液の中の血液型あるいは分泌型、非分泌型によって、唾液の機能に違いがみられるかはまだよくわかっていません。
■ 血液型にまつわる都市伝説…
血液型と病気の関係はいろいろと研究されており、O型の人は十二指腸潰瘍になりやすいなど、いくつかの報告はあります。
A型の人は蚊に刺されにくいともいわれていますが、これらの詳しい因果関係は明らかになっていません。血液型による性格診断もよく話題にはなりますが、科学的根拠は今のところ十分ではないようです。
しかし、今後研究が進めば、血液型と虫歯・歯周病などとの関わりも明らかになってくる可能性はあるでしょう。