2015年08月12日
皮膚ダニ?シャンプー?頭皮のかゆみを徹底解明
頭皮のかゆみには様々な原因がありますが、大きく分けると「誤った洗髪方法や、シャンプー選びによるもの」と「病気によるもの」の2つがあります。
頭皮のかゆみに悩んだ時は、まずはその2つのうち、どちらなのかをチェックするとよいでしょう。
誤った洗髪方法やシャンプー選びによって、頭皮がかゆくなる場合
誤った洗髪方法やシャンプー選びによって、頭皮がかゆくなる場合
【その1】
頭皮の傷が雑菌を招き、雑菌がかゆみを引き起こす。
雑菌は傷ついた頭皮が大好物。その頭皮が傷つく一番の原因は、実は洗髪方法が間違っているからだとか。
シャンプーの原液を頭皮にそのまま付けると、毛穴を塞ぐ原因に。しっかり泡立ててから、頭皮に乗せるようにして洗い、よく洗い流しましょう。また皮脂は約38度で溶ける為、それ以上の湯温だと頭皮が傷ついてしまいます。38度以下のぬるま湯で洗うように気をつけてみてください。
【その2】
頭皮の洗い過ぎで皮脂が不足し、乾燥してかゆくなる。
シャンプーのしすぎで、頭皮の皮脂が必要以上に取り除かれると、皮脂バリアが失われてしまいます。それにより、かゆみを感じる抹消神経を刺激し、頭皮がかゆく感じるようになるのだとか。シャンプーは1日1回に。それ以上洗いたい時は、お湯だけで洗い流してみてください。
【その3】
そもそもシャンプー剤が頭皮に合わず、かゆくなる。
上記のシャンプー方法に気をつけていても、頭皮がかゆいという時は、そもそもシャンプー剤が頭皮に合っていないのかもしれません。行きつけの美容院で、頭皮状況を見てもらい相談するとよいでしょう。
頭皮に必ずいる「皮膚ダニ」や「菌」の異常繁殖も、かゆみの原因に
病気による場合
【その1】
ヘアケア剤の刺激による皮膚炎
パーマやカラー液だけでなく、シャンプー、トリートメント、ヘアスプレーといったヘアケア剤により頭皮が炎症を起こす場合が。皮膚科での治療とともに、低刺激系のアミノ酸シャンプーやお湯だけでの洗髪がオススメです。
【その2】
皮膚ダニによるかゆみ
少し気持ち悪く思うかもしれませんが、ほとんどの人の皮膚には、毛根内の脂肪分を食べて処理してくれる「皮膚ダニ」が存在しています。
皮膚ダニがいないと毛根詰まりが起きてしまう一方で、シャンプー剤などの洗い残しが皮膚ダニの餌となり、皮膚ダニが異常繁殖することが。それにより、頭皮の炎症を引き起こし、強いかゆみにつながることがあります。そのような症状を感じたら、まずは皮膚科で相談してみましょう。
皮膚ダニは、睡眠中に毛根から出てきて活動をします。よって、就寝前のシャンプー時には、洗い残しがないように気をつけ、髪の毛も完全に乾かしてから寝るようにしましょう。
【その3】
マラセチア菌によるかゆみ
頭皮の皮脂が増えると、皮膚ダニと同じく、頭皮に必要なマラセチア菌が異常増殖し、炎症やかゆみの原因になることがあります。皮膚ダニと同じく、洗い残しをしないことと、頭皮環境を清潔に保つことがその予防につながります。
頭皮のかゆみを覚えたら、まずは洗髪方法とシャンプー剤を見直しましょう。それでもかゆみが続く場合は、病気かもしれません。皮膚科にご相談することをおすすめします。