2015年08月01日
カロリーを減らしても肥満に!? 糖質過剰摂取の落とし穴
今日の食事メニューはヘルシーでしたか?
メタボ改善や肥満予防のために食事に気を遣っている人も多いと思いますが、カロリーを減らしても食事内容によってはむしろ肥満を招いてしまいます。ダイエットアドバイザーの筆者が、ダイエッターなら知っておきたい“やせる食べ方”をご紹介します。
■みんな糖質を摂り過ぎている!?
サッポロホールディングス株式会社が全国の20〜60代の男女1,000人を対象に行った「食習慣と糖に関する実態調査」によると、1日の糖質摂取の基準値(男性250g/女性200g)に対し、実際に食事で摂取している糖質量の平均は男性309g(角砂糖約15個分が過剰)、女性332g(角砂糖約33個分が過剰)という結果に。
また、基準値を超えて、糖質を摂取している人の割合は、73.5%(男性62.4%,女性84.7%)となっており、男女共に“過剰摂取”している傾向が判明しました。
糖質は脂肪として蓄えられやすい栄養素である上に、血糖値を急上昇させるため腹持ちが悪く、肥満につながりやすいんです。
辛い食事制限を続けてカロリーを制限しても、糖質ばかり摂取していてはダイエット効果もなかなか上がりません。ダイエットしているはずなのに一向に脂肪が減らない、という場合は食生活の見直しが必要です。
■うっかり食べ過ぎてしまう“糖質”メニュー
実際にどんなものに糖質が多く含まれているか、ご存知ですか?
ご飯や麺類、パンやパスタに糖質が多く含まれていることは有名。実際に主食の量を減らすことでカロリーカットをしている人も多いと思います。
一方で、見過ごしがちなのがサラダや果物に含まれる糖質や、清涼飲料水。いもやデンプンから作られているポテトサラダや春雨サラダには糖質が含まれていますし、野菜でも、甘みのあるものや根菜類(ごぼうや芋類など)には糖質が含まれているんですよ。
ほかに、甘い果物にも糖質は含まれていますし、すっきりとした甘さでも清涼飲料水には多くの砂糖が使用されています。
主食をカットしても、副菜や飲み物のチョイス次第では、知らず知らずのうちに糖質を過剰に摂取しているおそれがあります。
■やせやすい体質を育てるコツ
糖質はエネルギー源となる重要な栄養素。過度に減らしすぎては体内のはたらきを弱めてしまい、さらにやせにくい体質になってしまいます。
必要量は主食でしっかりと補い、副菜などからの“うっかり糖質摂取”を防ぐことがダイエット成功への近道です。
サラダには葉野菜をチョイス。ビタミンやミネラルが豊富で毎日取り入れてほしい果物も、片手に乗る程度の量で収めましょう。美味しい清涼飲料水には糖質がたっぷり含まれているので要注意! 毎日飲むのは避けましょう。
また、糖の吸収を穏やかにしてくれる食物繊維(葉野菜に豊富に含まれています!)を積極的に取り入れることもおすすめです。
昨日1日の食事内容を書き出してみてください。うっかり糖質豊富なものばかり食べていませんか?
食べてないのにダイエットがうまくいかない!という場合は、糖質を過剰摂取していないかチェックしてみることをおすすめします。