2014年12月04日
猫にとって猛毒となる植物一覧
猫を飼う上で、ぜひ配慮したいのが、猫が安全に生活できる空間を用意することです。近年は庭でガーデニング、室内で植物を育てる方も増えていますが、なんと猫にとって危険な植物は、700種類以上もあることをご存じですか?代表的なものを一覧で紹介します。
■アジサイ
紫色の花が美しいアジサイですが、そのつぼみが猫にとっては危険です。大量摂取すると、こん睡状態に陥り、死亡してしまうことも。少量であれば嘔吐(おうと)などの症状が出ます。元気がないなど気になる症状があれば、すぐに専門家に相談しましょう。
■キキョウ
キキョウに代表されるキキョウ科の植物には、他にロベリアやセイヨウキョウチクトウなどがあります。キキョウの根、そしてロベリアなどを食べると、嘔吐や下痢、ひどいときには呼吸困難や心臓まひを引き起こします。
■ジャガイモ、トマト、ナス
一見何の共通点もないようの思える野菜たちですが、これらはすべてナス科の植物です。比較的簡単に育てることが可能なので、自家栽培する方も多いのではないでしょうか。ジャガイモは芽や緑色のイモに毒が含まれています。トマトは葉や茎、熟していない実、ナスは芽や葉が危険です。嘔吐や腹痛などを引き起こします。
■アンズ、ウメ、スモモ、モモ、リンゴ
庭の見た目を良くしてくれるだけでなく、食べる楽しみもあるこれらの植物は、人間にとっては良いことずくめ。しかし猫にとっては危険です。未成熟の果実や種の中身を食べてしまうと、呼吸困難やけいれんの原因に。遊んでいるうちにかじってしまうケースも多いので、注意が必要です。
■チューリップ、ヒヤシンス、タマネギ
こちらはユリ科に属する植物の仲間です。これらは、庭の畑や猫の活動エリア内のプランターなどに植えられていることも多いものです。皮膚の炎症の他、大量に摂取してしまうと心臓まひを引き起こします。
■キンポウゲ、クリスマスローズ、フクジュソウ
猫を飼うときには、こちらのキンポウゲ科の植物にも注意しましょう。草のすべての部位に注意が必要ですが、特にクリスマスローズやフクジュソウは、根の毒が強いです。嘔吐や下痢、腹痛、皮膚炎の原因となります。
■サツキ、つつじ
美しい色彩で、人の目を楽しませてくれるこれらの花は、植栽としても人気が高いです。しかしツツジ科の葉や茎は、猫にとって危険なものです。嘔吐や下痢、しびれの他、視力障害や筋力低下などが起きることも……。中でもサツキの毒性は強く、大量に摂取したときには死亡する危険性があります。
見た目が美しい植物は、人間の癒やしとなってくれます。しかし、猫との相性は悪いことも多いと心得ておきましょう。今回紹介したのは、毒性が強く猫の命を脅かすリスクがあるものばかりです。猫との生活を安心して楽しむために、是非意識してみてください。