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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2023年07月22日

『田園 KOJI TAMAKI BEST』

玉置浩二ベストアルバム『田園 KOJI TAMAKI BEST』です。98年12月発売、ソニー時代のベスト曲という体裁ですがなぜか「ルーキー」も収録されているとか、シングル曲だけではない選曲でありつつ「カリント工場の煙突の上に」にはわざわざ「Single Version」と記載があるとか、なんだか意図のよくわからない収録曲になっています。ジャケット裏っていうんですかね、小麦畑の向こうに、ジャンクランドからCAFE JAPANへ跳んで行くLOVE SONG BLUEの玉置さんが組み合わされた図案になっています。JUNK LANDで人生に迷ってCAFE JAPANを訪ねてゆくんですかね……もっと未来志向を感じるデザインにすればいいのにと思わなくもありません。

さてこのベストアルバム、たんなるベストアルバムではありませんで、このアルバムでしか聴くことのできないものが含まれています。第一に、「FIGHT OH!」、いやそれヒットシングル「MR. LONELY」のカップリングだろ聴いたことあるに決まってるじゃねえかよとお思いになる向きもありましょうが、いえいえこの世の中にはめったにシングルを買わない層ってのがいるんですよ(あちき)。

【追記】わたくしこの「FIGHT OH!」が「田園」のカップリングだと思い込んでおりましたが、実は「MR.LONELY」のカップリングでした。訂正してお詫びいたします。

そして第二に「カリント工場の煙突の上に(Single Version)」、これもあちきのような層には初出です。第三に「花咲く土手に(New Recorded Version)」、これはわたしの知る限りほんとに初出です。三曲聴いたことのない音源が入っていれば「買い」でしょう。でしょうって言われたって一曲ずつデジタルで買うよって層はもちろんいるんだと思いますが、それはもう根本的にわたくし世代(の一部?)と考え方が違うのです。アルバム一枚2500−3000円、視聴コーナーもYouTUBEもないからどんな曲が入っているのかまるでわからない、えいっと思い切って買ってみる、だあー全部ハズレだ!ということが昔はよくあったのです。ですから、一曲感動できれば「当たり」であり「買い」だったんですよ。ハア?テレビとかラジオとか有線とかでかかっている曲でいい曲のシングル買えばいいじゃんって?いやいやいや、テレビとかラジオとか有線ってのは数を売るためのつまらない曲しかないし、それこそその程度のものはテレビとかラジオとか有線とかでかかったときだけ聴けばいいじゃないですか。どうせたいして感動しないし。とぼしい収入の中からそんなものに金を使う気なんてサラサラありませんでした。だからどんなにバクチでも、えいっとよくわからないアルバムを買うのです。その点このベストアルバムはいいですよ、聴いたことない音源で、感動可能性が高いものが三曲も入っています!現代だったら?あーそうですねえ……これまでの玉置ソロアルバムみんな持っているならその三曲だけデジタル音源で買うってこともあるかもわかりませんねえ。わかりません、だって買ったの98年でしたから。

さて、収録曲です。
1.田園
2.CAFE JAPAN
3.ROOTS
4.正義の味方
5.MR. LONELY
6.カリント工場の煙突の上に
7.花咲く土手に
8.STAR
9.ルーキー
10.FIGHT OH!
11.星になりたい
12.元気な町
13.JUNK LAND
14.メロディー

全十四曲、『カリント工場の煙突の上に』から三曲、『LOVE SONG BLUE』から三曲、『CAFE JAPAN』から四曲、『JUNK LAND』から二曲、『GRAND LOVE』から一曲、シングル「MR. LONELY」から一曲という構成になっています。『LOVE SONG BLUE』の先行シングルであった「LOVE SONG」は収録されない、あの大名盤『JUNK LAND』からはたったの二曲だけという、もうホントにこの時点で入れたいと思った曲を選んだとしか思えないアルバムになっていますね。ヒットシングルはちゃんと収録されていますけども、ヒットシングル集では決してありません。

「カリント工場の煙突の上に(Single Version)」はアルバム収録のものに比べて音量が大きめですがリバーブがそれほど効いておらずクリアで、さらにギターとボーカルがいくぶん控えめに収録されているように思われます。「花咲く土手に(New Recorded Version)」はまったく別のアレンジが施されており、歌詞も一部異なります(じゃがいもの白い花に、が入る)。でもなぜか当時からすでによく覚えている歌詞だったようなのです。これはきっと玉置さんがそのように歌った機会があって、そのどれかをわたくし聴いていたんじゃないかな、と思っています。【追記】コメントでおしえて頂いたのですが、「青い"なす"畑」ですでに登場してました。どおりで当時から聴いていた気がしたわけです。

玉置さんのベストアルバムというのは現代でこそ複数バージョンがあって収録曲も充実していますけども、私の覚えているかぎり当時において企画盤でないものはこれだけだったように思います。90年代後半、玉置さんのソロ活動がその最初の絶頂期にあったころの空気をよく感じられるよいアルバムであると、わたくし思っています。

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この記事へのコメント
まさに次の記事が「FIGHT OH!」っす!ネット上にこの曲のレビューはまだあるまいククク………あっさりあったりして!(笑)
Posted by トバ at 2023年07月27日 20:36
「FIGHT OH!」好きですね!
ちょっとずつ転調していくような感じが、、歌詞もなんかグッときます。( ´艸`)
Posted by ちゃちゃ丸 at 2023年07月27日 08:03
おお!そうでした!すっかり失念してました!ぎゃふん!
Posted by トバ at 2023年07月24日 19:26
久しぶりにコメント失礼します。じゃがいもの白い花に は、アルバムの時点で既に『青いなす畑』の最後で登場してますね。
Posted by しょう at 2023年07月24日 16:22
ジャケットの青空がいいですねえ、「田園」のイメージなんでしょう。

「じゃがいもの白い花に」のほうが明らかにいいというか、アルバムでは「真白き百合を抱いて」と繰り返しの歌詞でしたから、ライブを繰り返しながら思いついたんですかね。アレンジはわたくしアルバムのほうが好きですが、これも演奏しながら変わっていくのが当たり前でしょう。

90年代後半はその時代の多くの若者と同様に、わたくし暗黒でした。暗黒のなか、玉置さんの歌は希望でしたね。
Posted by トバ at 2023年07月23日 17:55
お疲れさまです。真夏が似合う今回のアルバムジャケット写真ですね!花咲く土手に、の別バージョンを聴いてみたい、と思いながら、ほぼほぼ私はシングル曲を制覇してしまっていた関係で、確か購入できなかったアルバムです。ただ、ライヴには頻繁に通っておりましたので、ジャガイモの白い花に〜のアレンジには慣れていたかもしれません。本人ですね、ルーキーが入っているソニー時代が満載。私はもう、アーリータイムのアルバムとこのアルバムがゴッチャになっています(笑)ありがとうございます!
Posted by よし at 2023年07月23日 16:23
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