2015年05月16日
天の海に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ
少し急ぎますので
訳す必要もないような美しい和歌を
ちらっとご紹介しますね
天の海に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ
(万葉集7巻1068)
柿本人麻呂さん……。
とてつもない感性……。
いや、でも、実際彼らの見ていた
夜空は、まさに天の海、と
思えるくらい、星が沢山光って
いたのだろうなぁ……
星の林……
本当に、ぽうっとなるような
綺麗な表現ですが
このような光景も
なかなか、田舎へ行かないと
見られないものかもしれません
しかし、やはり
満点の星空を
海と見、そして林と
見るところが、やはり素敵ですね
ゆらゆら、雲の波が立つと
星の光がすっと見えなくなって
そんな雲間から
月が見えたり見えなかったり
それを舟に見立てて
漕ぎ隠れているように
見える、とは。
その光景を想像するだけで
幻想的で、癒されます
当時の柿本人麻呂さんが
アマゾンのジャングルなんて
知る由もないはずのですが
なんとなく、ああいう
水に浸かっている森を
連想してしまいました
ほー、夜空を見上げても
ここまで降り注ぐような
星空は仰げませんが
夜空を眺めたくなる和歌ですね
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