たのしい演劇

戯曲『神の審問/The Trial of God 』 12

カバラより
善：セフィロト/命の樹　　悪：クリフォト /悪魔の樹　

セフィロト　カバラの10の属性/展開
放射　それを介して　アイン.ソフEin Sof（無限）が自らを明かし
　継続的に　物理的領域と形而上学的領域　の両方を生み出す

クリフォト　殻
不純.悪の力.善に対峙する影　セフィロが他とのバランスを崩した時　解き放たれる混沌とした力

「瞑想法」

モーセ・コルドベロMoses ben Jacob Cordovero(カバラ開発.1522-70)によると

セフィロトにでなく
　放射に含まれる　無限Ein Sof /Atzmus 根本的要因　から放たれるOhr Ein Sof - 輝き
　に焦点を合わせる
全ては　無限に向かう　祈りは属性にではなく　その本質へと向かう
正しい瞑想は　各セフィロトを通じて　神はどう行動するかに向けられる
瞑想における神聖四文字 に含まれるヘブライ語母音はOhr Ein Sof/輝き　に関連する
(Yud- Hei- Vav-Hei) ヘブライ文字の形で　とそれに含まれる霊性が各セフィロトに反映する
例えば:
Yud男性シンボル
　無限無次元な叡智の閃光　頂きを超越し　ケテル.1クラウンの超意識的魂を顕す
Hei女性シンボル
　ビナー.3の熟考による理解を踏まえた叡智コクマー.2は洞察により拡張を顕す
Vav男性シンボル
　ビナー.3理解熟考をベースに　情感を生じるセフィロ/ケセド.4へ下降し慈悲を顕す
Hei女性シンボル
　上部9セフィロの霊性全てを受け取り　地上での王権を顕す

神聖四文字は　各セフィロトの衣を纏うOhr Ein So/f輝き　として顕れる
その4文字は各セフィロトの名の最後に付帯する母音で　神聖文字との関連が顕される

ところが　ユダヤ教ではヘブライ文字母音を曖昧に発音する習慣であり
　また神聖4文字は敬意を表明し決して発声されない

　しかしカバラは神聖4文字の母音表記を　霊性の意味と放射の違いに対応させる　


悪：クリフォト /悪魔の樹

瞬くクリフォト

瞑想において　聖性を殻で覆ってしまい其の侭昇華させる　
神聖は　創造の為の最初の大混乱の期に　クリフォトにより追放される
否定的禁止事項を通じ　クリフォトは活気づく
全ての閃光がクリフォトより放たれ　人類は生命力を失う
シェキナ/神の遍在　は人類の罪により隔てられる

カバラは　創造における幻想的自己認識/自己焦点を精神的体験
　としてクリフォトは画策すると見る


次回へ続く

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と　たのしい演劇の日々