たのしい演劇

シュタイナー神秘劇4「魂の目覚め(上梓:1913)(劇中年代設定:1924)」
反ユダヤ主義の背景16


ドイツのオカルト文化




画像はWEBより拝借致しました　ヒトラーとエッカート

ディートリヒ・エッカート Dietrich Eckart (1868 – 1923)
ジャーナリスト..劇作家.詩人.
政治家.シューレ協会DAP/ドイツ労働創立メンバー　
　ヒトラー政治哲学に大きく影響を与えた一人

1912　イプセンのペールギュント　民俗信仰と反ユダヤ主義テーマにした上演台本は
　600回公演にも及ぶ　ドイツで大変著名な演劇人　

ナチス党歌「ドイツよ　目覚めよ」作詞

ヒトラーはエッカートの豪奢な人脈を頼りに　その社会的知名度を高めた


エッカートは　敗戦後のドイツ人の魂の拠り所を　
　民俗信仰を称え国粋主義を涵養する立場にあって
　キリストは　引き合いに出すに値すると考えた

1925年　 エッカート歿後出版された未完のエッセイ
『ボルシェビズム　モーゼからレーニン』によれば




ローゼンバーグAlfred Rosenberg ( 1893 – 1946) のエッセイより
　エッカートの遺稿　

天才は魂を使い　平凡から脱出し　神の為に務めるのだ　
もしも完璧には至らなかったとしても　善に贖う余地はない
天才は　醜さの全てをも描く　偉大な天才　彼の事だ　
彼の魂は純粋である故 彼はその内に含まれるのではなく　観察する
キリストは云った 　「あなたは人間の基準で裁く　私は誰も裁かない」
　地上世界を超える仲介者としての芸術なしに　人間的感覚からの　完全なる神の自由を示す
反対側にハイネとその種族を見るだろう　動機を頂点とする　世界の征服　
そしてその務めを控えれば　嫌悪が満ちる　
動機を満たすため　より欺瞞的で誤った理論はゴールに至る為の試み
本物の天才の痕跡はなく　天才の人間性/剛毅とは全く反対なのだ

エッカートの反ユダヤ主義は数あるオカルト結社との接触により発生したと云われる
　
ヒトラーとは　芸術そしてユダヤの歴史について語り合った
　彼は国家社会主義の霊的父性に呼びかけられたのだ





次回へと続く

と　たのしい演劇の日々