2017年09月15日
戯曲「Kindertransport/移送された子供たち」 Diane Samuels 00
写真はWEBより 拝借致しました
戯曲「Kindertransport/移送された子供たち」作 Diane Samuels 00
反ユダヤ暴動 水晶の夜1938/11/09 ヒトラーの狂気に切迫した人々が
慈善団体を組織し 政府に働きかけ
1938-40 第二次世界大戦開戦前まで 約10000のユダヤの子供を 英国へと送りました
初演は1993年 SOHO劇場劇団により ロンドンのCockpit Theatre 次いで
ニューヨーク Manhattan Theatre Club(1994)
スウェーデン 日本 ドイツ オーストリア カナダ 南アフリカでも上演され
1994年Meyer-Whitworth Award
((Geoffrey Whitworth CBE ( 1883-1951 作家 講師 英演劇発展に貢献)
Sir Carl Ferdinand Meyer, 1st Baronet (1851–1922 英銀行家 ドイツ生ユダヤ人) )
により 英国立劇場基金 1991年設立)
ドラマは 人間相互の関係性とあまねく社会の真実を描く 故に重要である
をモットーに 賞を送られました
物語は 英国へ難民として移送された9歳の女の子/エバ が
国家権力/ヒトラーのドイツ 敵国の英国 よりの暴力に怯え
異文化への同化 自身の宗教/ユダヤ教の否定 母言語/ドイツ語の否定
そして理不尽に引き離された親へ切望
『お母さんと別れて生きなきゃいけないのなら
一緒にガス室で死んでしまった方がよっぽどよかった』エバ2幕最後の台詞
を時間の流れの中で 生き延びる為に 切り捨てざるをえない選択の体験
しかし余りに傷は深く 癒されない過去は心身を蝕みます
それでも新たに家族を持ち 娘を育て
その娘は自身の成長に欠かせないステップとして
否応なしに 母の陰に踏み入むのです
戦争を生き抜いた 育ての母 生みの母 娘 そして戦争を知らない孫娘
第二次世界大戦を通し三代にわたる母娘の拮抗を描きます
と たのしい演劇の日々
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