2014年10月19日
シュタイナー「神秘劇」
Anthroposophical Society in America の webサイトに
シュタイナー神秘劇に関する論説が上げられております
ドイツ観念論 ロマン主義の研究者 David W. Woodによりますもので 「セオドラ 預言者の事実」と題し
セオドラのモデルであろうと思われる実在した預言者たちを シュタイナー 或いは 霊学との関係より
シュタイナーの講演記録の引用を含みながら論じております
まずは 以下は モデルに上げられた預言者たちです
Friedericke Hauffe(1801-1829) シュタイナーの講演記録に彼女と霊学の歴史との関係が述べられたおり
Madame Blavatsky(1831-1891) オカルティスト シュタイナーを世に出した神智学の祖
Helen von Schewitsch(1843-1911) Blavatskyの学徒
Alice Sprengel(1871-1949) は初演より セオドラを演じた女優
Mathilde Scholl(1868-1941) は 人智学協会と共に生きた女性
ところで シュタイナーの宇宙観はまだまだ手付かずの分野でありますが
預言者セオドラという存在について 月紀の存在であると題した章がありますので
概要にみを意訳でご紹介いたします
1915年のシュタイナー講演により セオドラについて最もよく語られている
セオドラの叡智はいまだ月紀にある
平常の目覚めた状態では 理論的理由や一般論なるものが欠ける
その為現地球紀において不確かな存在である
なので 第3神秘劇においてセオドラは死ななくてはならなかった 更に 故に
第4神秘劇ではその魂のみの存在で現れる
シュタイナー 第1神秘劇は ゲーテの「緑の蛇とゆり姫」の書き換えであるが
そこに描かれる 鷹が セオドラである
鷹は 月紀から地球紀を渡る存在として描かれている
シュタイナーは 神秘劇の中で色々な人間を描きだすことを試みており 例えばセオドラは
この物質界に生きるに十分な叡智を備えてはいない がそれが故また真実を明らかにすることもある
ゴルゴダの秘儀をも思わせる が大方が錯覚である なので この紀の預言者は劣勢な知力により
進歩ではなく後退におわる
月紀の人間セオドラはどう演じられるのでしょうか
と たのしい演劇の日々
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