2021年04月18日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 09
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 09
量子の哲学的考察
認識/知覚が世界を構成する
過去の時空と事件について正当に語り得るとは、”過去.現在において如何なる測定を行うか”
に関する我々の選択に依存す。
光子が光子検出器によって位置測定を行われた瞬間に、
光子の それ以前の過去の可能な履歴も
また同時に制作されたかのような結果が得られる(量子のもつれ)。
John Archibald Wheeler (1911 – 2008) は、この実験を宇宙的規模にまで拡大し、
宇宙の始まりのころまでに溯る過去の不確定性を示す思考実験を考察
『過去がそのすべての詳細にいたるまで《既に存在している》と考えることは誤り』と結論。
不確定性原理の適用範囲を未来にのみ制限するのではなく過去にも拡張することは、
この原理の解釈に変更をもたらすことになるであろう。
Werner Heisenberg 1901 – 1976 ) の不確定性原理は不等式として提出されたことから明らかなように、
不確定性は単に現在における物理量の同時的な測定の可能性の概念のみ。
しかし、記録として残っていない過去の不確定性は、測定可能性ではなく、
過去の記録 現在の選択と両立可能な物理系の履歴の定義の可能性とかかわりをもつ。
そして、このような過去の履歴がただ一つには定まらず、
現在における実験家の選択的行為に依存するということが、過去の不確定性という概念の意味。
このように過去の履歴が現在において制作されるとは、
量子系の一体不可分性という事柄の自然な一帰結。
それは、遡及因果性retroーactive causality(確定した過去時間を溯って変化させる)ではく、
先進波advanced wave(未来から過去へと伝播)する 物理的過程の含意ではない。
時間の座標的な分析 と 生成論的分析 を混同する見解の放棄に外ならない。
この二つの分析を分け 同時に、単一描像として統合することはできない という事を承認する
『過去の不確定性』と、『記録された過去の確定性(実験観測可能性の条件)』
という事態の両方を受容する それが鍵か。
と たのしい演劇の日々
量子の哲学的考察
認識/知覚が世界を構成する
過去の時空と事件について正当に語り得るとは、”過去.現在において如何なる測定を行うか”
に関する我々の選択に依存す。
光子が光子検出器によって位置測定を行われた瞬間に、
光子の それ以前の過去の可能な履歴も
また同時に制作されたかのような結果が得られる(量子のもつれ)。
John Archibald Wheeler (1911 – 2008) は、この実験を宇宙的規模にまで拡大し、
宇宙の始まりのころまでに溯る過去の不確定性を示す思考実験を考察
『過去がそのすべての詳細にいたるまで《既に存在している》と考えることは誤り』と結論。
不確定性原理の適用範囲を未来にのみ制限するのではなく過去にも拡張することは、
この原理の解釈に変更をもたらすことになるであろう。
Werner Heisenberg 1901 – 1976 ) の不確定性原理は不等式として提出されたことから明らかなように、
不確定性は単に現在における物理量の同時的な測定の可能性の概念のみ。
しかし、記録として残っていない過去の不確定性は、測定可能性ではなく、
過去の記録 現在の選択と両立可能な物理系の履歴の定義の可能性とかかわりをもつ。
そして、このような過去の履歴がただ一つには定まらず、
現在における実験家の選択的行為に依存するということが、過去の不確定性という概念の意味。
このように過去の履歴が現在において制作されるとは、
量子系の一体不可分性という事柄の自然な一帰結。
それは、遡及因果性retroーactive causality(確定した過去時間を溯って変化させる)ではく、
先進波advanced wave(未来から過去へと伝播)する 物理的過程の含意ではない。
時間の座標的な分析 と 生成論的分析 を混同する見解の放棄に外ならない。
この二つの分析を分け 同時に、単一描像として統合することはできない という事を承認する
『過去の不確定性』と、『記録された過去の確定性(実験観測可能性の条件)』
という事態の両方を受容する それが鍵か。
量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う [ 大澤 真幸 ] 価格:2,420円 |
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