とは言え、白石は滅多に行かないし、行ったとしてもここのところずっとみらいにばかり行っていました。ずいぶん前に行ったきりだったので、久々の訪問。
外観は、まったく何も変わりません。ここだけ時間の流れが止まっているかのよう。1時半近くの訪問だったので駐車場にもすんなり停めれましたし、店内もまだまだお客さんはいましたが空きがあり。中華そば500円とちゃわんカレー200円を注文。老夫婦お二人での営業なので、結構大変そう。しかもその直後に、次々とお客さんが入り、あっと言う間に満席に。会話を聞いていると、ほとんどが常連さんのようです。
そんなわけで提供まで結構時間がかかりましたが、常連さん達の対応を見ていると、慣れたものでまったく意に介していない様子。まったりとした店内の雰囲気が通常運転のようです。
さて、中華そばですが、いたって普通。とにかく普通。それこそ昔ながらの懐かしい中華そば。奇をてらわないありきたりの中華そば。しかしこれが旨い。じんわりしみる感じが良い。醤油スープは魚介系の出汁がほんのり効いています。効き過ぎて主張しすぎる感じもなく、最近の中華そばに比べるとちょっと物足りないかもしれないけど、こういう奥ゆかしさが日本人には必要ですね(笑
麺はちょっと柔目のストレートの細麺。モチモチ・ツルツルでこのスープにはやっぱりこの麺だよね、と納得させられます。
トッピングはチャーシュー・メンマ・海苔・葱。こちらもなにも奇をてらわない見慣れた具材の数々。チャーシューは肩ロースかな?噛み応えがある味の染みた肉。常連さんのなかには「葱多め」とリクエストしている方もいらっしゃったので、葱の量はサービスしてくれるのかも。
結構量は多めに感じたので、カレーと合わせるなら小中華そば400円でもよかったかな。
ちゃわんカレーは、お値段からして小ライスやミニライス程度かと思いきや、しっかりちゃわんに一杯ありました。これは結構良心的な量ですね、やっぱり中華そばは小でいいや(笑
見た目こそ「カレー丼」ですが、味はしっかりとカレー。今はなき亘理のときわや食堂を思い出させるカレーです。いわゆる家庭用のカレールーで作ったカレー。日本人が好きなタイプのカレーです。この普通っぽさがいいんだよね。しかも結構辛い。
お腹いっぱいです。ごちそうさまでした。中華そばもカレーも、極めて普通。でも、特徴のない「普通」ではなく、原点と言うべき「普通」なので、とても満足できます。お店のご夫婦も、常連さん達も、あったかいです。2時過ぎても客足が止まらないのも納得です。
ちなみに、中華亭でも食べたことがありますが、個人的に好みなのは龍亭です。中華亭はスープがオイリーで魚介出汁が強く若干のエグミを感じました。あっさり中華そばという印象ではなく、あまり好みのタイプではありませんでした。よく比較される人気店ですが、食べ比べてみるとそれぞれの独自色や違いが見えてきて面白いものです。
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