最初、どこに移転したのかわからなかったのですが、宮城病院脇の仮設住宅の敷地内にありました。
店の前には、元々の店舗にあった看板が置かれていて、懐かしさを感じました。店自体がプレハブの仮設なので、必ずしも立派な食堂とは言えませんが、それでも商売をしようという心意気は伝わります。
何をいただこうか迷ったのですが、他ではお目にかかれない「ゴマラーメン」をいただくことにしました。800円。
カウンターも席数は結構あり、4人掛けテーブル席も3卓?4卓?なかなかのキャパシティを誇ります。私が行ったのは1時近かったためか、それほど混雑はしていませんでした。
ゴマラーメンですが、確かに他ではお目にかかったことがありません。スープが灰色です(笑
最初、見た時は野菜タップリなのかと思ったのですが、載っているのが大量のネギ。その下にチャーシューとメンマが隠れています。ネギは臭みも苦みもなく、苦になりません。チャーシューはハムのように薄っぺらだったのが残念。
麺は捻れの入ったボコボコの中太麺。モチモチの食感で食べ応えがあります。スープとの相性も良く、この麺は好きです。
スープはと言うと、胡麻そのものです。担々麺のように辛味が強くないので、胡麻の風味がダイレクトに伝わります。担々麺よりも胡麻がハッキリしています。スリ胡麻だけでここまで胡麻っぽさは出ないでしょうから胡麻ペーストを使っているのかもしれませんね。
レンゲの先っちょに豆板醤らしき辛味調味料がちょっとだけついてきます。量が少ないので、これを溶いても劇的に味が変わる感じはしませんが、これによって一味足される感じはします。途中、卓上のラー油を追加してみましたが、辛味増しでも美味しいですね。
たまたま亘理で仕事だったので、懐かしさだけで訪問し、目新しさだけで注文しましたが、ゴマラーメン、美味しかったです。お勧めです。
ついでながら、余所様の情報ですが亘理の老舗名店「ときわ屋食堂」が先月末で閉店してしまったそうです。非常に残念でなりません。やはり経営者の高齢化によるものなのでしょうか?
なんでもないラーメンとカレーだったのですが、いつも行列ができていましたし、営業時間も短かったので、かなり敷居の高いお店でした。閉店までにもう一度は行きたかったのですが、行けずじまいとなってしまいました。思い出は思い出のまま、という事か。
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