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2016年09月04日

”死”と向かい合った母の覚悟と不安と恐怖

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こんなに早く死と向かい合うことになるとは予想していなかっただけに

病名を知った当初の母は、しばらくの間涙もろくなり、

ちょっとしたことでも涙を流していました。

転移した脳腫瘍摘出手術前後がピークでしたが、

その後の頭部放射線治療開始前後から

涙もろさがなくなりました。

おそらく、治療に対する不安だったり

治療開始後の副作用の辛さであったりで、

泣いている余裕がなかったのでは!?と思っています。

実際のところは不明ですが・・・。

抗がん剤治療前は、極度の恐怖と不安で心が弱り、

涙もろさが復活しました。

しかしそれも抗がん剤治療が始まるとピタッとなくなりました。

治療が進むにつれ、そのたびに強くなっていく

そんな母を目の当たりにしてきた私は、

母を尊敬するとともに、実際に自分が同じ立場になった時に、

母同様に頑張れることが出来るのかと考えさせられました。

死と向かい合った母

入院前と比較して、すっかりと心が強くなった母は

その時既に死の覚悟が出来ている様子でした。

先もそう長くはないことは承知している母。

私たち家族の知らないうちに時間とともに、

受け入れることが出来なかった現実も、

少しずつ受け入れられるようになってきていたんだと思います。

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退院後のある時、私に「死ぬのは怖いと思わない」

「死んだ後も、この部屋の風景・・・窓から見える外の風景・・・どれもみな

見ることが出来る・・・そう思えるようになってきたんだよねぇ・・・」

と母は言います。

現在、母の遺影は「その風景」が見える位置にあります・・・。

不安や心配

母が気になっていたのはやはり自分の死後、

残された家族や夫に対する思いでした。

葬儀のことやお墓のこと・・・それに掛かるお金のこと、

お墓やお寺に掛かる費用のこと、

要介護状態で施設入所している夫(私の父)のこと・・・

全てにかかわるお金の不安は、貯金の無い母には

到底ぬぐいきれない悩みと思います。

残された家族である私たちが賄うのは当然の流れですが、

それらに対しても気を遣う母。

先に旅立つ側の想いと残される側の想いが

必ずしも一致はしないのも当然のことですが・・。

不安という恐怖と、恐怖という不安

死ぬことへの恐怖や不安はないという母・・・

それは本心であるのは間違いない。

しかし、死ぬまで・・・つまりは他界するまでの過程が不安となり、

恐怖でもある。それが母の心境です。

肺がんという病気は症状が出にくかったり、

わかりにくかったりで、発見が遅くなる傾向があるようです。

癌が進行していく不安と、症状が悪化することへの恐怖が入り混じって

複雑な心境を産んでいたと想像します。

実際、主治医からも容態の悪化に合わせて薬の処方をし、

痛みや苦しみの緩和にはモルヒネを使用する

という旨の説明も受けていました。

死ぬことは辛くない・・・辛いのは生きること・・・

生きているからこそすべてを感じることが可能であり、

死をもって、その感覚を失い・・感じることが不可能になる。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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