2016年07月06日
母の何かが変わった瞬間
息苦しい朝
肺がんステージ4で抗がん剤治療を止めて約2か月経った頃、
今までにない息苦しさが母を襲いました。
苦しくて起き上がれない・・・
部屋には一人・・・二階には私がいた・・・
苦しみもがき続け・・・十数分後にやっとの思いで起き上がり、
まずは頓服薬(痛み止め)のコデインリン酸塩10%を探した母・・・
あった!・・・しかも最後の一包・・・わらにもすがる思いでそれを飲み、
すぐさまベッドに横になる。
30分ほど掛けて徐々に薬の効果が現れて、次第に楽になったという母。
一時は本当にどうなることかと思い、色々な想いが脳裏を駆け巡ったそうです。
緩和薬の効果
何よりも頓服薬として処方されていた「コデインリン酸塩10%」が一包残っていた。
これが何よりラッキーであった母。
ぜんそく持ちの人や心臓の弱い人が発作を起こしたときに
「薬」を飲むことで発作が治まる・・・そんなシーンをテレビドラマなどで
観てきましたが、身近なところで同様のことが起こるとは・・・
実際にこんな感じなのかな?と思ったことを覚えています。
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死を覚悟
とにかく「息」が出来なかったという母は、
このまま死ぬのかなぁ・・・と真剣に考えたそうです。
タイミング悪く風邪を引いている私を気遣って、容態が悪いことを伝えることに躊躇(ちゅうちょ)
していた母。
嫁はパート、姉も午前中仕事、兄も仕事、私は感染性胃腸炎で寝込み中・・・。
母が躊躇するのも納得ですが、それとこれとは違う。
同じ屋根の下で暮らしていても、ちょっとした気遣いが大きな厚い壁と化してしまう・・・。
やはり母親は母親、子供がいくつになろうとも親は親のままなんですよね。
子を持つ親になった今だからこそ理解が出来るその心理・・・これ以上は言葉になりません。
薬の調達
「最後の一包を服用してしまった」という恐怖に似た心配が!
いつまたこのような症状に見舞われるかわからない、
薬が無ければ不安も倍増してしまいます。
すぐに病院へ連絡し、事の経緯を簡単に説明し、
頓服薬の処方をお願いしたい旨の説明をしました。
母が処方してもらっている頓服薬「コデインリン酸塩10%」は
医師との面談が無いと処方できない薬であり、
診察を必ず受けに来てくださいとのこと。
更に、受診となるとかなりのお時間が掛かりますとのこと・・・
大学医学部付属の大きな病院ですから仕方ありませんが・・・。
気持ち的には一刻を争う状況、兎にも角にも薬をもらえなければ困るのでした。
激しい「息苦しい症状」を経験し、動揺を隠せなかった母は、
再入院が頭をよぎったと思います。
これが、「抗がん剤治療を停止したリスク」?だったのかもしれません。
しかし、約2か月間は良好な状況が続いていただけに、
突然の容態急変には心がついきませんでした。
この後母は、徐々に痛み止めの種類と処方量を増やし、
その痛み止めの副作用症状がプラスされていくことになるのでした。
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