肺がん末期症状・・・寝たきりにすらなれなかった。: 癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

2016年01月22日

肺がん末期症状・・・寝たきりにすらなれなかった。

他界する3週間前・・・母は仰向けで眠ることが出来なくなった。
仰向けになると重力で肺が潰れる方向に力が働いてしまうためである。
当時むくみが始まっていた母の肺には少々の水も溜まっていた
のかもしれません。

肺がんを患い、進行し、末期の症状故の苦悩である。
健常者からは想像もできないでしょうが、肺に水が溜まった人や
肺炎を患ったことのある人には理解いただけると思います。

苦しくて眠れない・・・でも眠い・・・
咳が出て眠れない・・・でも寝たい・・・
痛くて眠れない・・・でも眠い・・・
ベッドで、仰向けで、ぐっすりと眠りにつきたい。

椅子に座れば肺の息苦しさが緩和される。
だから、座ったまま眠りにつく・・・
しかし、首が疲れて痛い・・・お尻も痛い・・・

結局どこかが痛い・・・生きているからこその痛み。
生きているからこそ感じることの出来る感覚も
ここまでくると苦痛でしかない・・・。

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寝たきりも辛いが、寝たきりになれないこともまた辛い。
これが生き地獄なのだろうか・・・！？
とも思えるほどの状況に、なす術もない私でした。

ベッドのリクライニングを最大の直角にして寝た夜。
大きなビーズクッションを購入して、それに寄りかかる
格好で眠ることが出来た夜もあった。
それもほんのひと時・・・

母はもう瀬戸際だった・・・
私はそれに気づくことさえできなかった・・・

命の灯が消えようとしていたにも関わらず、
母の容態をわかっているつもりになっていただけ・・・

何も・・・、何もわかっていなかった・・・。

苦しくて、苦しくて、感染予防のためのマスクさえも息苦しい。
室内を移動すれば息苦しくなる・・呼吸を整える母・・。

今の自分なら、もっと違うアクションをとれたし、気の利いた
言葉も掛けてあげることも出来た。

これが後悔というやつ・・・最近の私の得意分野・・・
毎日ブログ記事を書いていれば、いやというほど良くわかる、
自分の心の弱さと、か細さ、引きずり・・・

故人を思い出してあげることも供養というが、
母の想い出は、後悔の念引き連れてやってくることが多い。
もう少し時間が掛かるか・・・。

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posted by satorich at 21:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 末期の肺がんになった母

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癌と共に生きる 手術→放射線治療→化学治療

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2016年01月22日

肺がん末期症状・・・寝たきりにすらなれなかった。

癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療