2021年04月04日
闘いの末
癌を患うと
癌に苦しめられて
癌で絶命する。
そういう単純な解釈でいた。
事実、母は肺癌を患い
肺癌の悪化により他界した。
その約二年後、父に食道癌が見つかった。
末期癌で手がつけられない状態だった。
医師にもって数ヶ月との余命宣告されて
二週間後に父は他界。
直接死因は誤嚥性肺炎だった。
食道癌起因に依るものという診断だった。
病気が病気を呼ぶという現実を確認した。
そういえば昔こんな話を聞いた…
糖尿病患者が、糖尿病では死なない。
殆んどの患者が、糖尿病の合併症で
命を落とす…と。
闘病とは、多くのリスクとの闘いでもある。
合併症、副作用、免疫力の低下、
体力の低下…
あらゆるものとの闘いの末に
最期は力尽きた私の両親。
その闘いが終わった直後
私の心の中に沸いた痛烈な哀しみは
同時に安堵を感じさせた。
それは、辛い闘いからやっと解放された
という実感に依るものだと思う。
親がつらそうにしている姿は
ずっと見ていられるものではなく
常に目をそらしたくなるものだった。
やっと解放されたという実感は
少しずつゆっくり押し寄せる波のように
時間の経過と共にゆっくり感じさせてくれた
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