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2017年06月07日

傷のなめ合いの意外な効果

母に対する後悔、懺悔の念を
姉と語り合った。

電話口で、お互いに泣きじゃくりながら
思いの丈を言い合った。

あの時・・・
そんな言い出しで始まる母の話題なら尽きることはない。
それくらいに、お互いに思うことが沢山ある。
後悔が沢山ある。
感謝の気持ちも沢山ある。
母からの愛情はいまだに溢れている。

でも、返すことはできない・・・何も・・・
伝えることも、訊くことも出来ない。
そういう現実と真剣に向き合ってしまうと
言い知れぬ悲しみに包まれてしまう。
だから、普段はそのパンドラの箱は開けない。

ただ、やはり姉と会話することで
その箱は簡単に開いてしまう。
こういう時、つくづく血の繋がりを感じる。
幼少の頃から共に過ごし、母のすべてではないが
いろんなことを知っている。

お互いに知っている母の事を伝え合うことで
知らない母を共有することが出来る。
それは、時に涙を誘い、止まらない。

あの時は、なんてひどいことをしてしまったのだろう・・・
と姉自らを罵り、反省し、涙を流す。
そんなことはない・・・とありきたりの言葉を返す。

後悔なんて・・・もう、後悔しかない・・・と話し出した自分。
母に対して良かれでとった行動のすべてにおいて、
その真逆のことが出来なかった後悔と化す。
一旦後悔のスイッチを入れてしまうと
中々遮断することが出来ない。

あんなこともこんなことも、次々に湧き出てきてしまう。
・・・お互いに、積もり積もっていた感情を、
母への愛情を、母からの愛情を一つ一つ確かめるような緻密な作業。

数十分だったと思うが、姉との電話は意義のある時間だった。
お互いに、何かがすっきりした。
姉も思わず言葉に出していた・・・「なんだかすっきりした」・・・と。

たまにはいいのかもしれない・・・傷のなめ合い・・・
心に溜めておいていいものと、そうでないものとの区別。

今回は吐き出して良かったと感じている。

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posted by satorich at 21:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア
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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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